海のトリトンストーリィ 1−4
第1話  海が呼ぶ少年
赤ちゃんトリトン タイトルがグッとくるくる。 トリトンがルカーと出会い海に帰っていく、という1話目お決まりの展開。 一平爺さんに拾われる思い出話、イルカ(ルカー)と話が出来て驚くトリトン(そりゃ驚くだろう)。 ポセイドンの使いに村がおそわれ、「トリトン族」として海に帰っていくのだが、その間にオリハルコンの短剣を抜いたり、婆さんにいじめられたり、内容の濃い1話。 オトヨ婆さん ●いじめっこ婆さん、トリトンを「恐ろしい子」と忌み嫌う。お菓子(飴か?)を子供たちに配っているとき、手を差し出したトリトンをいじめるのは有名なシーン。
「おらあおまえの緑色の髪が嫌いだ。みんなもトリトンと遊んじゃなんねえ。遊んだら菓子やんねえぞ」
これはすごい!すごすぎるぞオトヨ婆さん!

●しかし13年前にトリトンを拾った一平爺さんは13年前も爺さんだった。「おれは一平爺ちゃんの子だ!」と言うトリトン、ちょっと無理があるぞ。

●名シーンは自分の出生の秘密を知ったトリトンをじっちゃんが呼び止めるところ。
後ろからトリトンの肩に手を置こうとする寸前にトリトンが走り出してしまい、一平の手がむなしく宙をきるのだ。おまけに次のカットではちょっとバランスをくずす。このカット割りは神です。

オリハルコンの短剣を抜いたときに響く「キラキラキラ」は、たしか長さ10センチほどの細長い棒を20個くらいぶら下げたような楽器だったと思う。トライアングルをならす棒みたいなので横にすーっとなでると「キラキラキラ・・・」。ちがうかな。
トリトンという名前は、拾ったとき短剣、衣装、おくるみの他に書き付けがあり、そこに書いてあったらしい。
日本語・・?(こういう疑問を出すときりがないってことはわかってるんだがー)

登場するポセイドン族:クラゲ・ドリテア・サラマンドラ
第2話 トリトンの秘密
大海亀メドン 七つの渦を通り抜け大海亀メドンに会い、両親が残したホラ貝を渡される。
このホラ貝から両親の遺言が聞こえるのだ。
「トリトン、おまえがこれを聞いている頃は私たちはすでに死んでいるだろう。トリトン族として、ポセイドンと戦うのだ」
「立派なトリトン族として戦うのよ。戦うのよ・・・」 トリトンの両親 ●って言われても13歳のトリトンに何が出来るというのか。これ以降ルカーに再三「トリトン族のために」「最後の生き残り」と言われ続ける。プレッシャーよりもストレスがたまるだろう。

●「おれはただのトリトンだぁ!」やっぱりキレるトリトン。
この回ではルカーの甥っ子たちのイル、カル、フィンという若いイルカたちと合流する。種は違うけど同じ年頃のお友達。

●「メドン」に会いに行ったら岩だらけの島がひとつ。「メドンはどこにいるんだ?誰もいないじゃないか」。すると島がゴゴゴ〜。
「あなたはメドンの上にいるんですよ」
でっかい首が出てきて悲鳴を上げるトリトンであった。いいなぁ、この演出。

●トリトンのBGMにはハープやピッコロ、オーボエ、ホルンなど楽器の持つ特徴を生かしたものが多い。と思えばエレキでギュワンギュワン!(ジャズ入ってる)ちなみにオカリナを買い、吹奏楽部に入部した私であった。
音楽関係についてはとんでもなく詳しい劇伴倶楽部をご覧ください。
第3話 輝くオリハルコン
ポセイドン族のドリテアのワナに落ちるトリトン。
触れる物を石に変える鞭にオリハルコンの剣で対抗し、その威力を知って強気になる。
しかし戦いにたけたドリテアにかなうはずはなく、次第に追いつめられていく。そこてルカーたちがメドンと助けに来るが、ドリテアに海底火山の真上に誘い出され、爆発に巻き込まれてメドンは死んでしまう。 おそらくもっとも力強い味方であるメドンを失い、己の未熟さを悔やみ泣くトリトン。
そんですぐ村に帰ったりする。(まだそんな近くにいたのか!?)しかし一平爺さんは普段の生活に戻っていて、自分のいる場所はすでにないことに気がつく。やはりトリトンの帰るところは海しかないのだ。

戻ってきたトリトンにルカーが言う。「トリトン、北の海にあなたと同じトリトン族の生き残りがいるらしいですよ」

「ふっふっふ」のドリテア
●ドリテアの登場シーンでは必ず鞭で一匹のギンザメが石になる。なんども見ているとそのうち部下のギンザメは全滅してしまうのではないかと心配になったりする。

●ドリテアの前につれてこられたトリトンの体が固定したまま静かに砂面に降りる。
フア〜と舞う砂が「海の中なんだ」と再認識させてくれる。回によっては海中であることをすっかり忘れた動きになっていたりするのでこういうことはこまめにチェックするように。

●トリトンは一平じっちゃんのところに泳いで帰るのだ。トリトン族とはいえ大変だったろう。しかしすぐ着いてるようなので思ったより近くにいたのかもしれない。

●メドンの死はほんとーにもったいない。生きてたら次の回にはポセイドン像につっこんでトリトンの大勝利の回になっていたかもしれない。ホラ貝は埋もれてしまって本当のポセイドン族のことを知らされないままに。それもなんだかなー。

●一平爺さんは村の子供たちに人気があるらしいことがわかった回でもある。

登場するポセイドン族:ドリテア・ゲプラー
第4話 北海の果てに
最悪の出会い トリトン族の生き残りがもう一人いると聞いて北極海に向かう。そこで出会ったのは生意気な人魚。

アザラシのプロテウスによって、ポセイドン族の手下、ミノータスの手を逃れながら氷山の一角で大切に育てられていた。すんごく過保護にされていたので女王様に育ったピピ。当然、初対面でズカズカ花を踏みつけて近づく正体不明の男に好意を持てってのが無理な相談。最初からトリトンをきらいまくるまくる。
「おてんばの分からず屋の人魚」って、トリトンも言う言う。(13歳だもんなあ。お互い相手を異性として意識していない)

ピピさん ピピが人魚であることで、自分はトリトン族なのかと疑問を持つトリトン。
なんだかんだで仲間外れにされるが、ミノータスの手下デモラーを倒し、アザラシたちの人気者になる。(デモラーの血を見て悲鳴を上げるトリトンを見て、ますますピピはトリトンを馬鹿にするようになるが)
もう戦いたくないと言うトリトンをルカーとプロテウスはいさめるが、「やるのは俺なんだ!」そうだよなぁ…。

●トリトン族の女性は幼少は人魚の形態をとるらしい。それがいつどういうわけで足に変化するのか、結局わからないまま終わってしまった。しかしピピはかわいい!(羽根章悦氏のキャラは美形)だがしかしこれからますますピピはいじわーるな女の子になっていくのである。後半は素直になるんだけど。

●ピピを育てたプロテウス、友達のブルとモヤはアザラシ、バキはセイウチの子供。

●ここでルカーの口癖、「トリトン族の生き残り」が「たったふたりの生き残り」になる。

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