__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__

[04.08.15] 

〜海月の放流〜 064


夏だ!暑い!
と騒いでいたが。
この頃、朝晩は涼しくなってきた。
月も見えない新月の今夜は特に寒さすら感じる。
あわてて梱包してしまった服を一枚着込む。
だって。部屋の気温、現在23度。
昨日まではプラス10度はあったのにね。
もう秋の気配、かな?



●『映画三昧』

同居人わたる所有DVDを借りて観るキカイ(チャンスとマシン)があり。
すっかり火がついて。映画を観まくっている。
そして。
8/1は映画サービスデーだったので。
3本ハシゴ。
マッハ!』『丹下左膳』『過去のない男
とりとめもない組み合わせだな、おい。

上映時間を予め調べてどこでどの時間に観るか?
結局当日ほとんど徹夜でDVD観終わった朝決めて出かけた。

上映スケジュールにはそれぞれ数時間の隙間ができるので。
ええまぁ、合間合間に缶ビールなんぞ呑んでましたとも。

恵比寿ガーデンプレイスの三越でメシと酒を調達しようと
デパ地下をぶらぶらするのだが、
なんともハイソなムードが価格にも表れており困ったこまった。
一通り試食を済ませて結局買ったのは
明太フランスパンと黒ビール。
ワイン、欲しかったけどリーズナブルなものがちっともねぇーんだもんなぁ。

んで。ガーデンプレイスの人影もまばらな日陰に座り込んで
もむもむ喰いながら本読んで過ごしたりするわけ。
明太フランスパン、うまし!!絶賛しとこう。
ひとりPicNic気分も盛り上がる。

・・・
あぁそう言えば。
ガーデンプレイスオープンしたての頃。
ここで呑んで終電逃して野宿したことあったなぁ。
(ちなみに昼夜問わず警備は厳しいはずではあるが
植え込みに紛れて人目につかないように寝る術を
わしはすでに搭載していたようだ)

・・・
映画の感想は。直後にはなかなか書けないものだな。
感じること思うこと考えることは、ある。
けれど、それを言葉に変換するのに時間がかかる。
否。消化吸収のための時間をかけたい、のだな。

足を運んで映画を観る、という行為自体が
最もエキサイティングでドラマチックでロマンチックなことだ
と思う今日この頃。
(ちなみに映画は一人で観る派)

帰路。
ソラガアカルイ。
キレイナマンゲツ。
長い一日だった。
とても楽しい一日だった。

+
追記:その後、8/15までに観た(DVD以外の)映画は。
『飛ぶ教室』『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』
『ボウリング・フォー・コロンバイン』
『リアリティ・バイツ』『ゴーストワールド』

++
さらに追記:8/31までに観た映画は。
『グレイス・オブ・マイ・ハート』
『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』
他にも観たかった映画はあったけど雨降ってたり用事があったりで
出かけられなかったぁ。残念。いつかDVDででも観ようっと。

これらの映画は恵比寿ガーデンプレイスで全部タダで観てる。
http://www.gardenplace.co.jp/event/2004/summer.html

東京は40日連続真夏日を記録するヒートアイランド。
だけれども。
夕立があったり、夜風は涼しくなってきた。
風にゆれる野外上映の巻き取り式大スクリーン。
上映が終わると。
毎回会場から自然に拍手がおこる。
そんなステキな夏の夜を過ごしている。
通勤定期を使えるようになったのをいいことに通い詰めている。


●『フルスイング』

「なんか、いぐねぇ?」

ぜひとも観たい映画発見!
スウィングガールズ
http://www.swinggirls.jp/index.html
予告編と公式HPでもうすっかり引き込まれ中。

友達に実際ビッグバンドのラッパ吹きの女子がいるから
なんだか余計親近感あり。

こりゃあ、観にいぐべ!

・・・
一回映画館に足を運ぶと予告編見たり
いろんなチラシ、フライヤーをごっそりもらって帰ってくる。
ので。
すぐ次の映画を観たくなるね。
あぁ他にも観たい映画は山盛りだよぉ。
『華氏911』『モーターサイクルダイアリーズ』
『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』
『誰も知らない』『ソウル・オブ・マン』etc.etc.


●『夢のつづき、つづきの夢』

3時間おきに目が覚めて夢が途切れる。
起き上がることはせず目は開けずに夢の反芻と余韻を楽しんでいると。
またいつの間にか眠り。夢の世界へ。
シーンは変わるが登場キャストや背景などは引き続く。
あぁこれはさっきの夢のつづきなのだと“後で”わかる。

-----
夢の中では「これは夢だ」と自覚的に覚醒していることを
明晰夢lucid dreamと言うのだが。
僕はまだこれを実感したことがない(と思う、たぶん)。
どんなに不条理な夢であってもそれを夢だと思えないで
うろうろ彷徨う。

夢見の達人は明晰夢を巧みに活用できるという。
それを具体的にどう活用しどう作用するのかはわからないのだけれど。

夢というものには物心ついたときからずーっと興味があって。
夢に助けられたことまであった。
よく偉人伝や天才たちの物語にあるような“夢のお告げ”のようなものは
実際にあるのだ。何者でもない僕でさえそれを経験している。
夢を都合のいいように解釈して判断のヒントにするという類のものではない。
もうそのものズバリの応えがやってきたのだ。
僕はそれをかつて仕事上の課題解決に適用し
運良く特許を書くことができたのだから。
-----

さて。(話が脱線してしまった。)
今朝観た夢は。ずいぶんと大長編のつづきものだった。
ナカムラマサトシがドラマをナビゲートし展開してゆく。
(テレビ、映画、芝居で演じているわけではない)

ドロップアウトした僕らが社会に対して何を行い得るか?
真剣に悩み試行錯誤を繰り返す。
ナビゲーターは決してアジテーターではなく
行動し失敗しやり直す姿をただ見せてくれていた。

僕は彼と同じ場に居合わせることはあっても
行動を共にはしなかった。
仲間と呼んでもかまわない連中が同じ場に集ってはいたが。
皆、それぞれ自分のやり方を試行錯誤していた。
考え行動し失敗し戻るところは仲間のところだった。
けれど。
馴れ合いの慰めあいなどはしない。
事後報告はあっても相談はない。

職を転々とし髪型や体型、人相までも変化させながら
(おそらく十数年単位のタイムスパンの夢だったのだ)
リアルドラマとしてその世界を生きていた。

今日の最後はバスに乗り込んだところで終わった。
珍しく仲間が乗り合わせた。別々のところでピックアップしながら
仲間が集まってきたのだ。
その改造バスがどこへ向かっているのか
誰も問いはしない。何処へ?
誰もがわかっていることなのか?
否、ほんとのところは誰にもわかっていない気がする。

運命のバスは走り出している。
僕にはそれしかわかっていない。
それでもいいと思っている。


●『体外離脱、明晰夢』

「明晰夢lucid dream」について書き留めたその直後。
もうこれでもかと寝だめしていたら。

きましたきましたぁ!8/9朝、ついに。
まずは。明晰夢の兆候とも言われてる「金縛り」。
んで。その時点では既に半分夢の中だったので
夢の映像と肉体の違和感を感じつつ。
金縛りの回避法であり明晰夢への足がかりとなる「体外離脱」をトライ。

そしたら。あれま。
ぬもーーっと。横向きの姿勢の背中からセミみたいに抜け出ちゃいました。
「これ、夢だよね?夢だよね?」と
何度も自分の手を見たりしながら確認し。
夢の中で夢であることを自覚。
やっほー!
明晰夢初体験。

もちろん。自覚的に飛んでみましたとも。
飛行のイメージを明確にしきれなかったためか
ちっとも「飛んでる」感じにはならず
やっぱりいつもの「浮遊」してただけだったのは残念。

いやだがしかし。
こりゃあ、おもしろいわい。
慣れてくればいろいろもっと意識的に遊べそう。

よーし。夢見の先達の体験記を参考にイメージトレーニングでもしてみるか。

参考になるのはこちら↓など。
○『夢の雫』内「明晰夢って?
http://www.bb.banban.jp/dream/lucid.htm
○『楽しい体外離脱
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/arisu/
○『体外離脱訓練日誌
http://www003.upp.so-net.ne.jp/OOBE_DIARY/index.html

※ちなみに上記のサイトにも書いてあるけれど。
体外離脱とか明晰夢を“僕も”オカルト扱いはしてません。



●『イージュー・イージー』

突発的に急きょ8/5-8/11まで夏休みになった。
とは言え。アルバイトの身であるからして夏休みをとってる間には
給料は発生しないわけで。会社公認の“欠勤”でしかないけどね。

まだ初給料ももらってないので金に余裕があるわけではないが。
時間はできた。
週末は恵比寿で映画三昧。

8/5には。寺田町ライブ@歌舞伎町ル・カフェ・ラタン。
打ち上げですっかり打ち上がって最後はテラさんちで翌日昼くらいまで
呑んでて気がついたら夕方5時過ぎに目覚めたりする。

そして。8/9-11には。
また山梨のお〜くぼ食堂で嬉しい時間をすごさせてもらう。
「ありがとう、ありがと」
と何度言っても嬉しさと愉しさと感謝をうまく伝えられないけれど。
車の中で聴かせてもらった奥田民生『イージュー★ライダー
に想いを乗せて届けるならば。

・・・
僕らは自由を 僕らは仕合わせを
気持ちのよいベランダを けして絶えない笑顔を

たゆたうココロを くだらない駄洒落を
いまここにいることを うまい酒と料理を

眠らない夜を すべて愉しむ日々を

大げさに言うのならば きっとそういう事なんだろう
誇らしげに言うならば きっとそういう感じだろう


●『旅に出る理由』

『イージュー★ライダー』からの連想で、
ふと旅の最中のことを思い出していた。
「名曲をテープに吹き込んで」持ち歩くことはできなかったので。
ずっとラジオを耳につっこんで歩いていた。

あれは東北を歩いてただったか。
雨降ってきちゃって。日は暮れて。
濡れずに寝られるところを半べそかきながら探してた。
野球場の三塁側ベンチにうまくもぐりこむことができたので助かった。

そう。その時。
わしはなにしてんだろうなぁ。って日課のようにつぶやいてる時。
ラジオのイヤホンから、
くるり『ハイウェイ』が流れてきたんだ。
http://www.jvcmusic.co.jp/speedstar/artist/quruli/joze/index.html
(↑ここから『ハイウェイ』のビデオクリップが無料でフル視聴できます)

♪僕が旅に出る理由は・・・

くるりのうたを聴きながら
僕が旅に出る理由ってたしかにそんな感じだったなぁ。って思いつつ。
僕がひと時、心ほぐしてどこかに留まる理由も
このうたにあるような感じだなぁって気がしたなぁ。

今度、旅に出る理由を100個書き出してみようかなぁ・・・。


●『テーマソング』

邦楽洋楽に限らずジャンルも時代も関係なく
いい曲、好きな曲はこの世にいっぱいある。

ジャニス・ジョプリンがメルセデスベンツをねだり
ボブ・ディランがハモニカを構えなおし
サラ・ボーンが子守唄をうたい
ボブ・マーレーがゆらゆら立ち上がり
ファンファーレ・チオカリーナが超高速ブラスを吹き鳴らし
登川誠人が六弦三線で超絶カチャーシー

音楽を聴きながら世界を巡る。

旅という視点で曲をピックアップしてもたくさんある。
とは言え。あくまでも僕の極個人的な思い入れであって。
聴く手段がとても限られていることもあり。
(FMラジオか記憶による脳内再生)
すごく偏った選曲にはなってしまうけど。
ざっと挙げてみよう。

いますぐに思いつくものはいつでもどこにでも簡単に持ち出せる、つまりは
脳内に格納して口ずさめる日本語のうたが多い。

奥田民生『イージュー★ライダー』『さすらい』
くるり『ハイウェイ』
笹川美和『笑』
ボ・ガンボス『トンネル抜けて』
ニューエスト・モデル『嵐からの隠れ家へ』
ソウル・フラワー・ユニオン『満月の夕』
ハシケン『月光の道』
寺田町『旅立つ気配』『いつも何度でも』
高田渡『生活の柄』
+
はっぴいえんど『風をあつめて』
Leyona (玲葉奈)『Travellin'man』『Town To Town』
etc.

・・・
これらのうたを聴くと旅に出たくなる、というわけでもない。
旅の最中に聴くと、うたうと、しっくりくるのは確かなのだが。
これらは旅に限定されたものでもなく。
もはや僕の生きてく上でのテーマソングになっている。
どこで何をしていようが。何もしていなくとも。
下手して野垂れ死ぬ直前であろうが。
僕の脳みそはうたを再生しつづけるだろう。

上に挙げたうた以外にも生活のあらゆる場面でのテーマ曲があったりする。
こういうシチュエーションの時にはこんな曲が(脳内で)流れる、とかね。

元気出したいときはこんな曲。テキパキやりたいときにはこれ。
ぼけぼけのぼのぼしたいときにはあれ。
時間帯や季節や肉体的、精神的な状態によっても
様々なヴァリエーションがある。

最近通勤時、部屋から最寄駅、最寄駅から会社までの徒歩移動中に
勝手に脳内再生されてるのは
EGO-WRAPPIN'『BRIGHT』
(これについては後述する)


●『内蔵ストレージ』

CDを大量に買いあさったり
一人暮らしワンルームに有線まで引き込んだりして
意識的、意図的に生活シーンに合わせて音を流すということも
かつてはあった。が。
旅に出る前や部屋を引き払うたびに手放してしまって
いまや手元に保有しているCDがほとんどない。
CDプレーヤーさえもないし有線ももちろんない。
状況や心情に細かく合わせた選曲は
外部ストレージ(記憶再生装置)の活用を望めなくなった。

それでもやっぱり。僕の脳みそは音を奏でてくれる。
ノイズや音飛びまで再現してくれることすらある。(笑)
逆にノイズをカットしたり
特殊なエフェクトやフィルタリングをかけることも可能。
しかも一曲丸々再生するばかりでもなく
曲の極一部のある楽器のワンフレーズだけ、そんな再生すらできる優れもの。
スーパーウルトライントロクイズ並みの音を発することもできる。

生活の中で。周囲にはいろんな音があふれている。
この頃は夜勤生活なので
昼間寝ていると余計にそんな音に敏感に反応してしまって困る。
そのため、寝るときは耳栓してる。

生活音にも様々あるが。たとえば。
2、3軒先のアパートを訪れた宅配便の兄ちゃんが階段を駆け上がりながらドア 越しに声をかけつつ不在通知の伝票をやぶり新聞受けに投げ込んでゆく時に置 き去りにされたトラックの横をよろよろと通り過ぎてゆく自転車の前かごに詰 め込まれたスーパーの袋からはみだした長ネギの飛び跳ねる音。
なーんてのがある。

すると。そんな音があの曲の間奏部分のあの音とそっくりだなぁ、
なんてことを考えたりしてるわしの脳みそ。

なんとも厄介で疲れそうな脳みそだが。基本的には愉快ゆかい。


●『5'32"/7'11"』

前述のEGO-WRAPPIN'『BRIGHT』という曲は7分11秒もある長い曲。
(1stアルバム『BLUE SPEAKER』に収録)

けしてメジャーな商業ベースで大ヒットするような代物ではない。
特に盛り上がるわけでもなくとても淡々とした曲。
キャッチーなうたでもないしどう間違ってもカラオケや着メロにしようがない。

しかも歌詞が英語で意味全然わかってないし、わし。
エゴラッピンには他にもっとお気に入りの曲もあるのに。

それでも。
近頃は『BRIGHT』だけ、3日で100回くらいはリピートしっ放しである。
これは比喩ではない。
部屋にいて起きてる間はもうずーっと、この曲しかかけてないくらいの勢い。
テレビなんか持ってないからほんとに何してる時もこの曲がかかってる。
唯一の外部ストレージであるパソコンのHDDにかろうじて取り込んであるので
何度でも意識的に再生は可能になってる。

さらに。それがすっかり脳内にもコピーされて今や外を歩いてても
こればっかり流れてくる。
もう一種の洗脳状態ですか?それとも幻聴?

で。何故何処に、惹かれるのか?
初めて聴いたのはもう数年前になるがその時も確か、
そのアルバム『BLUE SPEAKER』丸々一枚ずーっとリピートしてたなぁ。
んで。わしが最も好きな部分はほんの一瞬たった一音。
一秒にも満たない。
ハモニカらしき音がうた声に呼応してたった一音だけかぶさるような部分が
5分32秒から33秒にかけてあるのだ。
そのほんの刹那の音がどうしようもなくわしを惹きつけるのだ。

その音が好きだからといってその部分だけを聴いてるわけではない。
その音が聴きたいが為に
いちいち頭っから7分11秒再生し何度でもリピートし続けている。

部分だけを抜き出してもダメなのだ。
全体の中にあるその5分32秒め、であることが重要なのだ。

あくまでもわしの極々個人的な趣味嗜好のハナシですがね。

今日もいま現在も、こうして文字を打ち込みながらもバックグラウンドでは
『BRIGHT』が延々と流れている。


・・・(つづく)[04.08.15]新月...Qurax2海月(=)彡
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