ハートはピンクで描く朝の一コマ ―――――― 青桐侯也
狂ってますか?


愛してますか?



愛しくなればなるほど狂っていくんです





だって愛してるんだもん






そうして何もかも失うんです





自嘲すら最早出てこない




大切な者は全て私の手平から濁りきった水となって滴ってゆくんです






私を愛した人は狂ったように乳房を舐った







どうして私は幸せになれないんですか?




人並みなんて笑わせる




汚いからですか?


仕方ないんですか?





だって私は売り物だから






愛し方が解からないんですと言えば









愛しい貴方





抱いて解からせてくれますか?






人を愛する事ができないと言えば…









この身を引き裂くほど狂おしく愛してくれますか?








そして













私と小さな木造建築の中で骨になるまで手を繋いでくれますか?




fin