__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__

[09.12.23] 

〜海月の放流〜 165


何度でも忘れるが何度でも繰り返す。そして進む。


【コイルバネ】
ここ数日の寒さはこたえるね。北国雪国の人らぁに比べれば、かなりへっぽこなのは自覚しているが。夜明け前は一番冷え込む。そんな時間に出勤。しかもバイク。体感温度はもっと低い。たった10分の通勤時間でもカラダはカチコチ。素肌が見えている顔面がよく耐えてられるなとつくづく思う。

ところが、今朝。バイクを駐めて、冷やいひやいと言いながら駐輪場から建物内へ弾けるように駆けだしたその瞬間、ふと。
「夏ってどんな暑さだったかなぁ」と思い起こしていた。
空気の感じ、風のにおい。もうあの夏のことはほとんど思い出せない。
きっとまた夏になればこの冬のことは思い出せないのだろう。

そろそろ今年も残り少なくなった。今年の初めは冬だったわけだが、
そんなことさえ思い出すこともなく、いま新たな冬のただ中にいる。
季節は巡るが、それは決して円環として閉じているのではなく、
螺旋状にぐるぐる突き進んでいるのだ。



・・・(つづく)[09.12.23]Wed_Qurax2海月(=)彡
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