__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__

[07.12.06] 

〜海月の放流〜 130


 誰も立って居ない道をゆけ
 頭一個の狭さでゆけ
 黒くなって人目に付かぬ様にさあ急いで急いで
「黒猫道(東京事変;椎名林檎)」より


【たまるか -SOYLENT GREEN-】
たまぁるか!(土佐弁)=まいった、たまらん、やられた、すごい、の意。

グルメだ、美容だ、健康だと声高に宣伝したところで。
野菜であれ、肉や魚であれ、物を喰らう。という行為の大部分は。
死骸を喰らっている。ってことだよな。

だからどうした?
いや、ふとそんなことを思い出しただけ。

電子レンジを使うと
栄養素が破壊されるとか電磁波が危ないとか
憂えている人々もいる、らしい。
そんな危険な電子レンジなんぞ使うものか!
とヒステリックに叫びながら、
斬ったり潰したり火で炙ったりしつつ、
ケータイを脳味噌の真横に密着させることには無頓着。
情報は科学的?根拠は噂?
「“みんなの意見”は案外正しい(スロウィッキー仮説)」
“みんな”って誰?

便利になり過ぎることが何かを犠牲にしたり切り捨てている事はあろう。
どの時代でも、利点が欠点でもある、ってこともあろう。
しかし。そもそもニンゲンが生きてること自体が矛盾なのかもな。

「矛盾を矛盾のまま矛盾無く取り扱う(甲野善紀)」
そんな武術家のようにやってゆきたいものだなぁと思ってるところなのだが
昔から一般庶民も結局のところ、情報状況に右往左往しつつも
すぐ飽きてすぐ忘れるという処世術を駆使して生き抜いてきたよな。

「生まれたからには生きてやる!(ブルーハーツ)」
正直なところ、死ぬのは恐い、死にたくない。
ましてや殺されたくなんかない。けれど。
なんで生き続けなければならないのだろうか。

まず喰わねば生きてゆけない。喰いものがなければならない。
喰いものを得る方法がなければならない。喰う場所も確保したい。
生きるために喰う。喰うために働く。生きるために働く。
狩猟採集ができないから賃金を当てにし少ない収入を工面して食料を
買い込み貯蔵庫と調理場を兼ねた住まいを確保維持するために、働く。
そのうち逆転して、働く原動力を得るために喰うようになる。
働くために喰らい生きる。

喰う愉しみ歓び。働く楽しみ喜び。それは確かにある気がする。しかし。
本当に身体は思考はそれを欲しているのか?
喰うこと働くこと自体が実は身体にとって負担である
って思ってても言っちゃいけない空気。
消費がされなくなれば、労働者がいなくなれば、
資本第一主義社会が成り立たないもんな。

そして。ニュースは語るのだ。今日も。
カネのために、人が死ぬ。

・・・丼飯をかっ喰らいながらふと思ってることをまとまりなく殴り書く師走。
相変わらずこんなわしですが、すこぶる元気です。
「生きてもねぇのに死んでたまるか!(野狐禅)」



・・・(つづく)[07.12.06]Thu...Qurax2海月(=)彡
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