__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__

[07.11.20] 

〜海月の放流〜 129


タイミング。呼吸と間合い。


【夜明け前の流星】
午前4時44分。いつものように職場の駐車場に到着。
今日は格別に冷えたなぁ。バイクはこれからズンズン寒さが応えるなぁ。
ヘルメットを脱ぎ、まだ明けぬ夜空を仰ぎ見る。
冷たく澄んだ空には星がくっきりと輝く・・・あ、流れた。

伝令伝令。夜のうちに。朝までに。夜討ち朝駆け。フユガキザス。



【時空の急流】
水の流れが急に速くなる所がある。水路の幅が狭くなる所だ。

人と自転車と車。それぞれが各々の速度で進んでいる。
道が狭くなっている個所に近づいてくる。
各々が個別に通る分には充分な道幅はあるのだが、
三者が同時にすれ違うのは結構キツイ。
その三者はわざわざ選りによってその一番狭いところで同時にすれ違う。
なぜなのだ?

三者が互いに合図を送りタイミングを合わせてるはずはない。
しかし。同時にそこに差し掛かる。
ほんの少しズレれば危険も減りスムースに通ることも可能なのに。

・・・
時空間の歪みは何も虚空の宇宙空間の彼方にあるわけでもなく
こんな身近なところにも紛れ込んでいるのだ。



・・・(つづく)[07.11.20]Tue...Qurax2海月(=)彡
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