__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__

[06.03.15] 

〜海月の放流〜 101

何か具体的な事柄・原因・理由などがあるわけでもないが。
ただ漠然と、しかしふつふつとたぎるように。
いま。ここに生きている。ということの仕合わせを感じている。
きっとハルの“増幅させる力”がそうさせているに違いない。


●『ハルカオル』
花粉症のヒトにはつらい時期なのかも知れんが。
この頃、夜、帰宅中の鼻を刺激するのは花粉ではなく。ハルの香りだ。
どの花か特定できないくらいにあまぁい香りが夜を覆っている。
混沌とした香りのひとつひとつの輪郭が立ち上がってくると
また再び混沌の中へ。
波のようにゆらぐ。
そこに潮の香りも交じり合う。

ハルになった!と密かに小躍りするのは。
夜気になんともスパイシーな香りが漂い始める時。
ずっと何年も何の匂いか特定できずに辺りをくんくん嗅ぎ回ってたのだが。
もしかしたら。丁字つまりは沈丁花なのかもしれない。
秋が金木犀なら、春は沈丁花。となれば腑に落ちる。

ぐぐってみる。が。匂いってのは検索しようがないよなぁ。
「香りのするパソコン」は一般実用化レベルじゃないしなぁ。
(匂いを伝送する技術自体は既に研究されてはいる!)

んでも。気になる記述、発見。

 > 早春の花の一つであるジンチョウゲが咲き始め/
 > 風が吹けば、レモンのような香りを一面に漂わせ/
 > 人によっては、チョウジ(香辛料の一種)の匂いとも/
 > 和名の由来はジンコウ(沈香)とチョウジの香りにたとえた

 > 香料の沈香(じんこう)と丁字(ちょうじ)をたしたような良い香り
 > がするので、沈丁花(ジンチョウゲ)と呼ばれるようになった

たぶんコレだ。そうかそうか。やはり沈丁花だったか。
あぁ、ハルカオル。



●『こもごも』
右手親指の先にモウレツな激痛走る。
痛みは脊髄から脳天へ、はたまたつま先まで駆け抜ける。
腰が砕けそうになる。
なんじゃこりゃぁああ!?
と指を確認するが見たところ外傷らしきものはない。
しかし。押してみると押す方向角度によっては
無痛だったり激痛になったりすることから
どうやら目にも見えぬほどの小さな棘が刺さったようだ。

原因がわかったところで痛みがなくなるわけでもなく。
一日中爆弾抱えて仕事をこなさねばならない。
つかんだりおさえたりもちあげたりひっぱったり。
肉体労働中に親指をかばうことなどできるはずもなく。
ことあるごとにスイッチを押してしまい「あうぅ」と膝折ってへたりこむ。

棘を抜くまではいつまでもこの痛みとともに過ごさねばならぬ。
その棘自体が見当たらないのだから困る。

とは言え。
こーんなちっぽけなヤツに翻弄されてる自分がなんとも滑稽に思えてきた。
悲劇も過ぎれば喜劇。
笑い飛ばせれば楽勝。



・・・(つづく)[06.03.15]...Qurax2海月(=)彡
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