__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__

[05.12.15] 

〜海月の放流〜 095

仕事にも慣れてきて。
カラダもつくりかえられながら馴染んできているのがわかる。
肉体労働のおかげで食欲は日増しに旺盛。
されど。高知での初給料までまだしばし先。
引越やら生活準備やらでフトコロも寒い冬。
毎晩、すいとんばかりをすすっている。
これはこれで悪くはない、とも思う。


●『水の温み』
南国土佐とはいうものの。
さすがに12月中旬ともなればしっかり寒い。山の方では雪も降った。
けれど。
冬らしく澄んだ空。
太平洋岸は太陽に近い。

日々、米と水に接している仕事上、
水温を常に監視し、その変化への対応に迫られる。
米は水への浸漬時間と水温によって吸水率が変化するためだ。

ここ数日、いよいよ本格的な冬。
すっかり冷え込んで屋外での作業中には寒風に鼻水も凍る。
そんななかでの水仕事も選りによって日没後に行なう。
さぞつらいものがあろうかと思われるが。
実は水温の方が外気温よりも若干高かったりする。
濡れ手をそのまま風にさらせば凍るほど冷たいけれど
水を触りつづけている限りはむしろあたたかくすら感じる。

日中の太陽のチカラ。
太陽にあたためられた水は
数時間の時差をもってそのあたたかさを
素手に伝えてくれる。



・・・(つづく)[05.12.15]...Qurax2海月(=)彡
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