借りたアパートは家具家電付きでとても便利。
ホテル暮らしより割安だしきれいで広いし勝手気まま。
ただ。鍋や食器がないので自炊調理まではできない。
せいぜい買ってきた惣菜、弁当、酒類を温めたり冷やしたりできるだけだが。
それでも夜更かし朝寝坊の気ままな日曜日のような生活。

身軽に歩き回り。路面電車やバスにもすっかり乗り慣れ。町中を散歩。

今日は何をしようか？よりも。
今日は何を喰おうか？で迷う。

夕飯の買い出しが日課であり楽しみでもあり、時には外で呑んで喰って帰る。

街呑みは年季の入った大衆酒場。
散策中にいい雲、いい空に出遭えば公園ビール。川原ではユウヒビール。
台風がやってくれば焼酎片手に一日中部屋で呑んだ暮れ。
桂浜では昼夜かまわず上弦の月見酒。

街角に置かれてるフリーペーパーで賃貸物件や求人情報を探してみたり。
気になった痛快なマンションの見学にも行ってみる。
図書館や本屋を冷やかし。
美術館、アジア映画祭、ミニよさこい。etc.

#日曜生活　半月に呑んだ暮れ

高知県に存在する手作りマンション。そこの住人を人はこう呼ぶ、という。
その存在を知ったのはネットで高知の部屋探しをしてるとき。
本にまでなっている全国的にも有名（？）な場所、らしい。
ネットで情報が入手できるので以下↓などを参照して欲しいものだ。
・沢田マンションどっと混む
http://www.sawaman.com/
・建築マップ：高知県沢田マンション
http://www.archi-map.net/~tks_design/jp_kochi/sawada01.html

なんだか居ても立ってもいられなくて実際に行ってみた。
ちょうど住人による見学ツアー（？）をしてるところに遭遇したので
途中参加させてもらう。

んもう、とにかく。痛快なほどの魅力あふれるマンション。
大家さんから直接お話を伺うこともできてすっかりトリコ。
ここに住みたいなぁ。いやきっと。わしはここに棲む！

昼過ぎに起きたら。台風も遠退き天気は上々。予報も悪くない。
これはいよいよもって月見だろ。
あこがれ焦がれ続け、むしろあえてそこを避けて通ってきた桂浜。
ついにその地へ。
３０分バスに揺られると太平洋の広がり。
土産茶屋を冷やかし片手にビール。
片手にイカ串焼きの香ばしいタレをしたたらせながら
岩山上ると。でかい背中。
いきなりの出会いにたじろぎつつも串焼き掲げてごあいさつ。
やぁやぁやってきましたよ、坂本さん。竜馬さん！
浜に降り立つと正面には青空に上弦の月。
くぅう。なんという絶妙な按配。
相棒Ｒとすかさず乾杯！

#月追いかけて太平洋
#たどりつけば白波に上弦

日が傾く。ダイナミックに移りゆく空。
灯台の火。月光の道。
打ち寄せ砕ける波音。

#月を切る黄金の飛行かはたれか
#月明かりに航跡の飛翔
#五秒毎の光芒　空拭い星撒く
#つきん酒めでかんぱいまぶたの裏
#宵とともに酔いの深まり
#さらえるものならさらうがよい波打ち際による
#あらわるる足トキメキとイフと

言葉が波とともに寄せてくる。
想いが月光とともに輪郭を際立たせる。
桂浜は語る場力をもっているに違いない。

今回旅を共にしてる相棒Ｒとはひょんなキッカケで出遭った友だが。
徒歩旅や野宿も出来、勝るとも劣らぬ呑ん兵衛であるからしてタフである。
（むしろわしの方が弱音や愚痴を吐きがち）
ぢつはＲはわしと出会う前からも書き物をしている。
今回の旅の様子や気付きや想いも写真とともにネット上で公開している。
Ｒに興味を持たれた方はこの「海月の放流」ともども眺めてみてくだされ。
・Chibi-Chibi
http://www.xlog.jp/rinn/

相棒Ｒからも一言：
月見酒、月にうたって月にあるいてひとりでずっと楽しかったけど。
ひとりより、ふたり、ふたりより、いっぱい、
月ぬ語りも、悪くないねぇくらげくん！