__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__ [04.01.15] ■ 〜海月の放流〜 050
●『歯が抜ける』 夕方、ちょっと必要なモノがあったので100円ショップに出かける。 ちょうど放課後の帰宅時刻であったのか 店内にはランドセル背負ったままの小学生たちもあふれてた。 必要なモノを探し出し、他の棚もついでに物色してると 小学生たちのとりとめもない会話も耳に入ってくる。 「あ、取れちゃった、歯、抜けちゃった」 ポロっと取れたから血も出なかった、ぜんぜん痛くなかったよ。 ・・・だってさ。 あぁ、なんだか、懐かしいなぁ、そういうの。 最後に歯が抜けたのはいくつの頃だったろうかな? あれからどれだけの時間が流れたことだろう。 もうすっかり忘れていたな。 歯が抜ける、なんてこと、忘れていたな。 歯が抜ける。なんだかすごいことだね。 成長の象徴みたいだよね。 僕はいつの間にか、大人として振舞うように振り回されてたけど まだまだ全然、大人になりきれてないし 「大人」がどういうものかも、わからずにいる。 カラダとヘリクツばかりが大人になったけれど ココロはまだ未熟者。 いつかまた僕の歯も抜けるかな? また一歩進めるかな? 追伸:あっ、今日はかつての「成人の日」だったね。 ・・・(つづく)[04.01.15] 海月 |
<<
・ <
・ > Q |