__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__

[04.02.02] 

〜海月の放流〜 051


いまだに仕事が決まらない。
雨の月曜日。
こんな日は外に出たくもないが、無料の仕事情報誌の発行日なので
傘さしてちょいと出かけるか。
いろんなヒトから励まされたり心配してもらって、
救援物資(?)が届いたりもして、それはそれでとてもうれしいのだけど。
状況はちっとも好転せず気分は鬱々とするばかり。
むむむ。
それにしても。
どうしてこう毎日毎日腹が減るのだろう。


●『劇中劇』

よく夢を見る。
極個人的な友人知人たちが登場することが多いが、
著名人やまったく見知らぬ人物も知り合いとして出てくる。

内容は結構おもしろいので、ヒトに見せたい“作品”が多い。
よく空も飛ぶ。正確に表現すると飛ぶのではなく、浮いてしまう。
勝手にカラダが浮いてしまってまさに地に足がつかない。
ちょっと困惑気味。(笑)

おもしろい、と言うのもいろいろあるが、
抱腹絶倒の爆笑よりも、たいていは不条理な状況に巻き込まれるモノばかり。

あと、夢の中ではどうしてもメシが喰えない。
目の前にゴチソウが山積みにあっても
何から喰おうか迷ってるうちに目が覚める。
くぅーー、何か一口でも喰っておけばよかったぁといつも悔しい。(笑)

主人公は僕自身の場合がほとんど(自分の主観的視点)だが
中にはそうでもないモノもある。
夢の中で映画やTVのようなものを上映していることもある。
しかも3本立てのようなお得システム。
そういう場合、映画を観ている自分は登場せず、
映像だけが夢の中を占める。

先日は珍しくアニメーション作品だった。
しかもその映像は夢の中でリアルに動き回ってる自分や知人たちの傍らの
モニターに映っていた。
それをちらちらと横目で見ているシチュエーション。
何かの式に出席するための待ち時間に友人たちと歓談しながら
そのモニターを見ている。

そんな感じなのでアニメの内容はとても断片的で
ストーリーを追えるほどではなかったし、オチも見逃したのだが、
大雑把には・・・

舞台は未来の地球。
車は当然のように空を飛んでる(笑)。
宇宙からの移民やビジネス、観光でやってくるヒトも多く、
宇宙語が実質的な共通語。もちろん自動翻訳装置もあったりする。
生粋の地球人の比率はそれほど高くないので、
ちゃきちゃきの地球人は結構肩身が狭い。
宇宙語をなかなか覚えられずいまだに片言しかしゃべれないのが
悩みの種だ。
自動翻訳装置があるとはいえ、まだ携帯できる代物ではないのだった。

主人公の会社。今日は仕事の打ち合わせ。
主人公はプレゼンテーションしなければならないが、
地球人相手ではないのでやはり緊張する。
社内の翻訳装置は高級なものなので、
地球語で話しても充分内容は伝わるはずなのだが、
どうもある星のヒトたちには地球語の響きがやけにおもしろいらしく
さっきから爆笑をこらえるように腹筋をヒクヒクさせている。
まいったなぁ。主人公は途方にくれる。・・・

そんなアニメを横目に僕は式次第のような紙切れに目を通している。
まるでそれも宇宙語で書かれているかのように文字がゆらゆらと揺れて
文字に焦点が合わない。
凝視すると揺れは止まるのだが相変わらず意味はよくわからない。

スーツは借り物だったがネクタイを忘れた。
わしはこれでいいや、とマフラーをネクタイ風に巻いたりしてみる。

・・・
まったくとりとめのない話になってしまったが。
夢と現と両方を行き来しつつ両方を楽しめれば人生を倍楽しめるよね。
どちらが夢なのかはわからないけど。


・・・(つづく)[04.02.02] 海月
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