__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__

[01.12.03] 

〜海月の放流〜 004

□前回までのあらすじ:
運命によってすべて決まっていてもよい。それならそれで。
思いっきり踊ろう。(踊らされるのではなく)


●『規則正しい生活 - biorhythm, or my tide - 』

いつも帰りは遅いけれど、たまたま職場の都合で早く上がっていた。5時に上 がれるなんてすごい。それでも電車には仕事帰りの勤め人が席を埋めていた。 この人たちの仕事って一体なんなのだろう?(自分は棚に上がる)

6時には晩メシを喰い終わっていた。この頃の睡眠不足を取り戻すために早速、 寝た。小学生より早い(笑)。

で。電話を取り損ねた。しまったぁ。よっぽど折り返し電話をかけようかと思 ったけれど。相手の状況がわからないから、止めといた。

そう。いつもそうだ。相手は忙しいんじゃなかろうか?この時間帯にかけて大 丈夫だろうか?何かの邪魔をしないだろうか?と考えて結局、よっぽど急ぎか、 連絡事項がある場合にしかこっちから電話はかけられない。

で。その点、手紙、メールは自分の都合のいい時に送受信できるからいい。
そういう訳でメールだけはとても頻繁にチェックしている。

“ケータイ”の着信音は大嫌いなので、切ってる。わしの耳はとても良い?の で他人のバッグの中で震えているケータイの振動さえ聴こえてしまう。ので自 分の電話にあえてやかましい音などセットする訳がない。

ただし。寝てる場合はさすがに聞こえない。いや、そんな些細な音にも過敏に 反応して飛び起きちまうこともあるのだが、その日は取れなかった・・・。
すまん。

まるで野生動物のような“些細な音に対する過敏な反応”は旅の間には特に鋭 く研ぎすまされる。危険予知能力と言えば聞えはいいが、ただ単に神経質なだ けなのだろうか?疲れやしないのだろうか?

なんだか安心、安定とはだいぶかけ離れていくようだ。

けれど、感受能力をオープンにしておかないことの方がわしにとっては不安な のだった。

そう言えば、『レオン』は椅子に座ったまま片目は開けたまま寝ていたな。彼 のような身の危険などわしにはあろうはずもないのだが、彼にはとても共感・ 共鳴することが多かった。

わしは常々、寝だめ喰いだめができたらいいのに、と思っている。それは、眠 らないで済むなら起き続けていたいし、喰わずに済むなら何も喰いたくないか らだ。けれども生命維持には不可欠らしいので仕方なく(?)眠る。喰らう。 なんとも面倒臭い。だから、まとめて寝だめ喰いだめしておきたいのだった。

だいたい、決まった時間、寝なきゃいけない、ってのは仕事の都合上のことで あって、そういう都合が付きまとう仕事なんかしてなければ、別にいつ起きよ うが寝ようがかまわないのだ。昼12時〜1時の間に昼メシを喰わなきゃいけ ない道理もないのだ。

いわゆる「規則正しい生活」。
それは単に社会規則に沿った生活でしかない。個人の都合など全く無視されて る。あるいはそれが個人のリズムのように慣らされ思いこまされてる。

規則正しい生活を悪く言っているのではない。
わしは自分の体内時計に合った規則正しい生活をしたいだけなのだ。

で。わしのリズムは1日25時間周期であり、季節の変わり目には情緒不安定 と猛烈な睡魔を伴う体内の造り替えが起こり、感受能力をフルオープン(ある いは完全なるシャットアウト)に研ぎすましておく。
・・・そういう状態が最も好ましいと思っている。

と、そんなこと考えてるから社会不適合者なのだった。


追伸:11月末で資金稼ぎの仕事を終えた。いよいよ地図を広げる、か?

・・・(つづく)[01.12.03 寝待月] 海月
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