WNUWF
(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)
〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜
ラブ フォース(1)
 ウェルカム トゥ〜 ザ WNUWF!!!
 本日はWNUWF特番『ラブ フォース』開催です!!!
 今特番も注目のカードが目白押し!!!
 4大タイトル戦が控えております!!!
キング「団体間の争いもさる事ながら今回は個人の遺恨に決着を着ける戦いも
 待っているぞ!!!結末が気になるが慌てなくてもチャンネルはそのままにしてれば
 いずれは見れるぞ!!!」
 キングはどの対決に注目されてますか???
キング「ドラゴンVSケンちゃんのタッグパートナーを賭けた遺恨対決にも期待だが、
 何と言ってもドラゴンVSタイガーの長年の遺恨に決着がつくかのタッグ戦だな!!!
 他にも儀助VSブルーVSイーグルの完全決着の3WAYマッチだ。」
 私はあのブラックネス相手に心理戦を仕掛けてきている浩平とのシングル戦も気になります。
♪スタート
長森「ただ今より、特番『ラブ フォース』を開催致しますっ!!!
 第1試合は男子王座戦第1挑戦者決定戦、まず入場はブラックネスドラゴンさんだよっ。」
 特番『ラブ フォース』最初に入場は「破壊」を好む黒い龍、ブラックネスドラゴンです!!!
 入場を見る限りは今現在は落ち着いているように見えますが・・・。
キング「それは分からんぞ。相手が入ってきた時にどうなるか、だ。」
♪輝く季節へ
長森「対するは・・・浩平〜、私、信じてるからねっ!!!絶対にベルト獲ってよっ!!!」
 ・・・。(^^;;
 浩平は「任しとけ」と言わん表情での堂々の入場。対してブラックネスは
 あんなことを言った長森に詰め寄ろうとしますが、レフェリーに止められてその間に長森はリング下に退避。w
 っと、おおっ!!!またまた心理戦ですよっ!!!浩平の手にはあのブラックネスと
 ドラゴンが同一人物である、というのが証明されているビデオ!!!
キング「証明されている『と思われる』だろ?事実関係ははっきりしろよ!!!」
 すみませんね・・・。(-_-;)
 おっ、これを見てブラックネスはリング下に降りて浩平に襲い掛かろうとしていますよ!!!
 左手にはいつも愛用の鉄パイプ!!!それを見て浩平はレフェリーに指摘。
 2人の間にレフェリーは入って浩平のビデオとブラックネスの鉄パイプを没収しました〜。
キング「最初の心理戦は浩平の勝ちだな。ブラックネスから『友達』を奪ったのも作戦だが、
 ビデオもレフェリーに預けておけば安心だからな。」
 キングの指摘はもっともようで、各々がリングインしてから試合開始のゴングが鳴ってからも
 ブラックネスはかなりイライラしているようです。
 ブラックネスらしからぬ大振りな攻め!!!浩平はこれを軽く避けるとすっと背後を取ってのスリーパー。
 ブラックネスは力ずくでこれを解きますが、すぐに横からラリアットを食らいます。
 試合のペースもどうやら浩平があっさりと握りそうですね。
キング「倒れたブラックネスの上に乗っての打撃。浩平の戦いのスタイルは打撃系か???」
 いや、今のところは何とも言えませんね。ただ、心理戦はことの他効いているのかブラックネスにいつもの
 動きが見られません。
 っと、ようやくブラックネスが浩平から解放されての反撃!!!
 左手でのラリアット!!!いつもならば鉄パイプの一撃なのですが、今日は既に
 没収されているため威力は半減か・・・。それでも、浩平には充分の威力のようです。
 そして、DDT!!!浩平の頭がマットに突き刺さりました!!!
 更にロープの反動を利用してのレッグドロップ。
 そのままフォール、1、2・・・。ここは何とか浩平は返してきます。
 更にロープの反動を利用して・・・おっと、逆に浩平が丸め込みに来た!!!
 スクールボーイ!!!決まるか?1、2・・・カウントは2.9!!!
 危うく決まるところだった!!!っとさらに浩平はラ・マヒストラルに来た!!!
 ここもカウントは2.9!!!あっとまただ!!!またラ・マヒストラル!!!
 カウントは再び2.9!!!
キング「タイミングが良いとこれで決まることもあるんだ。」
 必要以上な丸め込みにブラックネスもなかなか流れが掴めないようです!!!
 しかし、浩平は攻め疲れなのか、殴る蹴るの単調な攻撃になってまいりました。
 これならばさすがのブラックネスも回避出来ます。
 っと、いよいよブラックネスは決めに来るようです!!!浩平を捕らえて、
 担ぎ上げての、ドラゴンバスターの体勢!!!
 っとしかし、ブラックネスの背後に不時着して逆に丸め込みに来た〜〜〜!!!
 1、2・・・カウントは2.9!!!
 ここもタイミングが良かった!!!ブラックネスは冷や冷やの返しが続きます!!!
 っと、ここで浩平はブラックネスをコーナーに振って、体当たりに行きます!!!
 あっとしかしブラックネスはこれを悠々回避、おおっ、浩平もこれを読んだかコーナーには
 激突せずに素早くコーナーのTOPロープに上がって三角蹴り!!!
 ああっ!!!浩平の体がレフェリーと激突!!!レフェリーが一気に伸びちゃいました〜〜〜!!!
 リング上は一点無法地帯!!!ブラックネスは浩平の背後を取りますが、わっと、
 浩平はきんてき攻撃でこれを回避。うずくまるブラックネスにかかと落としの追撃。
キング「おい、今のは浩平、レフェリーの位置見てなかったか???」
 私も、そんな気がします・・・。(汗)
 おっ、ここで一旦浩平はリング下に降ります。リング下から、わっ、イスを持ち出しましたよ!!!
 これは反則ですよっ!!!しかしお構いなくイスをリング内に入れ、自らもリングイン。
 ここでようやく立ち上がりだしたブラックネスの頭にイスの一撃!!!
 これは完全に反則ですっ!!!ブラックネスは完全にダウン!!!
 浩平はブラックネスを仰向けにして・・・わわっ、イスをブラックネスに握らせて、
 倒れているレフェリーを揺すって起こしにかかります。
 そして、自らもバッタリっ!!!
 と、ようやく起き上がったレフェリーは・・・この状況を見て、試合終了っ???
 えと、どういうこと???
キング「さあな???」
♪輝く季節へ
長森「ただ今の試合、ブラックネス選手の反則により、勝者は浩平だよっ♪」
 なんでだ〜〜〜!!!イスで殴ったのは浩平の方じゃないかっ!!!
キング「だが、レフェリーが起き上がったときにはイスを持っていたのはブラックネス、
 明らかな誤審ではあるが、レフェリーの立場からしたら仕方が無いところだろう。」
 仕方ない訳ないでしょうっ!!!実際に反則した者が勝ちなんてっ!!!
キング「じゃあお前があのレフェリーの立場だったら逆に判定していたのか???」
 いや、それは・・・!!!でも、はっきり言って許せませんっ!!!
 本来私は実況の立場上、贔屓はいけない立場なのですが、反則やって勝ち上がった者に
 ベルトは巻いてほしくありませんっ!!!男子王座戦では頼人がばっさりと浩平を
 斬ってくれることを私は祈りますよ!!!
キング「熱くなるのは分かるが、実況の仕事はちゃんとしろよ!!!」
 というか、冷静で居られるキングが信じられませんよっ!!!
==========WNUWF側男子選手控え室==========
 控え室の中は今夜の試合に出場する選手達の準備で賑わっているようです。
 初代男女混合タッグ最強決定戦準決勝に出場するタイガーもその一人。
 靴紐を結んでいよいよ臨戦態勢の様子。と、そこに近づくは同じく出場予定のケンちゃん。
ケンちゃん「よう、いよいよドラゴンとの決着だな。調子は・・・、」
 ケンちゃんが話し終わる前にタイガーは立ち上がってケンちゃんと対峙。
タイガー「・・・いいか。1つだけ忠告しておく。もし、俺と奴との戦いに乱入してきたら
 貴様に限らずそいつを俺は必ず殺す。いいな。」
ケンちゃん「ああ。俺は乱入しないよ。確かに俺とドラゴンとの間にも遺恨はあるけど、
 お前とドラゴンのそれにはかなわないからな。それに・・・俺は俺のやり方でドラゴンとの決着をつける。
 だから、その忠告はそのままそっくりあんたに返すよ。」
タイガー「・・・俺が先に奴を倒すかもしれんぞ。」
ケンちゃん「ふ・・・なら、お前が負けることを祈ってるよ。」
タイガー「・・・w。」
==========メイン会場==========
♪砂のモチーフ〜「坂道と交差点から」〜
 ・・・あれっ???次の試合は初代男女混合タッグ戦のはずなのですが・・・。
 WNUWF側コミッショナーのゆかりさんが入ってまいりました。
ゆかり「ご来場の皆さん〜。特番は楽しんでいるかしら???私は、残念ながら
 最初の試合から失望しています・・・。何故なら、特番の大事な試合で
 あってはならない誤審があったからです。・・・観客の皆さんもご覧になりましたよね。
 あれは明らかにブラックネスドラゴン選手の勝ち、レフェリーは速やかに・・・、」
♪雪の少女
 おっとしかし出てきたのはレフェリーではなくいたる連合軍側コミッショナーの秋子さんです!!!
秋子「ゆかりさん。もう過ぎた試合にいちいちと噛み付くのは端から見ていて醜いですよ。
 観客の皆様は早く次の試合が見たいはずです。そんなところで無駄な時間稼ぎをしないでくださいな。」
ゆかり「時間稼ぎって、あなた!!!」
秋子「浩平さんの主張を忘れたのですか???
 ブラックネスドラゴンとドラゴンとしこうが同一人物だという・・・。」 
ゆかり「それがどういう・・・。」
秋子「次の試合のカード、まさかお忘れじゃないですよね・・・?」
 次、は・・・はっ!!!ドラゴン&進藤組 VS タイガー&篠崎 あやめ組です!!!
ゆかり「わ、私はそんなつもりはっ!!!」
秋子「長森さん。早く次の試合をコールなさいな。」
 秋子さんの命を受けて長森リングアナがリング上に上がります。ゆかりさんは不服そうながらも
 渋々とリングサイドに降ります。
♪銀色
長森「第2試合は初代男女混合タッグ最強決定戦、準決勝第1試合、最初に入場は、
 タイガーさんと篠崎 あやめさんだよっ。」
 さあ、いよいよドラゴンVSタイガーの長きに渡る遺恨に決着が付くときが参りました!!!
 まず入場はタイガー&篠崎 あやめ組。当事者のタイガーは気合充分。
 緊張気味のあやめちゃんの肩をぽんぽんと叩きながらの入場!!!
♪いっしょに
長森「対するは、ドラゴンさんと進藤さんだよっ。」
 相対するはドラゴン&進藤組、って・・・あ、あれっ???
 入場してくるのは進藤さんだけですよ???こ、これは一体・・・。
キング「お、おいおい。いくらなんでもこれではあからさまじゃないかっ!!!」
 キングの言うとおりこれではドラゴンとブラックネスが同一人物だと思われても仕方がありませんよっ!!!
秋子「ちょっとちょっと、ドラゴンさんはどうしたのですか???
 やはり準備が間に合わなかったのかしら???そしたら、タイガー組の不戦勝ね。」
 不戦勝の採決には観客からは大ブーイング。
 一方、タイガーも観客に同意の様子。
タイガー「俺の不戦勝???ふざけるな!!!俺はそんな勝ちなんか嬉しくないんだよ!!!
 そこに進藤さんとかが居るらしいな。だからあやめちゃんと進藤さんで試合開始だ!!!」
 タイガーはレフェリーに噛み付くと、自らはリングサイドに降りてイスを取り出して
 リングサイドに座っちゃいましたよ。
 一応念のためゆかりさんが進藤さんにも確認を取りに行きますが、進藤さんもどうやら
 ドラゴンの居場所は分からないらしい。そして、試合についても確認を取っているようですが、
 どうやら進藤さんVSあやめちゃんの先発で了承の様子。
 非常に変わった形での試合開始。タイガーはリングサイドであやめちゃんの戦いを見守る様子です。
 一方の秋子さんは不満顔。ゆかりさんはとりあえずホッと一息の表情。
キング「だが、ドラゴンが来ないことには何の解決にもならないぞ。」
 確かにタッグ戦としては不成立ですよね・・・。
 ともかく、試合が不戦勝という展開にはならなくなって観客からも歓声が上がります。
 試合はゆっくりとした静かな立ち上がりですが・・・、各々のコーナーにドラゴンもタイガーも居ないと
 何だかシングル戦を見ているような気分です。w
 ドラゴン、早くカム バック〜〜〜!!!
(続)
