WNUWF

(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)

〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜

イクリプス オブ ザ ライフ(7)

放送日:2005/9/29



♪divergent flow/LOOPCUBE feat.真優

 リング上にいよいよ初めてはにはに勢が立ちます!!!
 久住 直樹、藤枝 保奈美、そして仁科恭子。3人が今からまだ見ぬ仲間に向かって呼びかけます!!!
 3人にとっては予想外の会場の盛り上がりにいささか緊張気味な表情を浮かべます。

 しかし、やがて保奈美さんに促されるようにして直樹がマイクを持つようです。

直樹「えっと・・・。観客の皆にはこの場をいきなり借りることを許して欲しい。
 何と言っても俺達の大事な仲間と未だに会えないんだ。もちろん見ている皆の中でも
 俺達の仲間について知ってたら何でも良いから教えて欲しい。
 そして・・・もし、もしもだ。今こうして俺達がしゃべっているところを・・・。
 茉理でもちひろちゃんでも美琴でも結先生でも委員長でも・・・弘司でも良い。
 見てたらすぐにでも俺達のところに迎えに来いっ!!!」

♪風を待った日

 しかし、来たのはどうやら招かれざる客のようですよ。
 先ほど48時間タッグと戦ったばかりの北川&香里のサブギャラタッグです。
 でも、何の用事でしょうかね・・・。

北川「おいっ!!!いきなり知らない奴がオレ達のリングに上がるとはどういうことだ!!!」

直樹「なんだお前は!!!」

北川「オレ達は団体随一の愛の持ち主、初代男女混合タッグ王座のサブキャラタッグだ!!!
 誰の了解を得たのか知らないがオレ達が見つけた限りはリングから降りてもらうぞっ!!!」

 北川の有無を言わさぬ物言いに会場からはブーイング。
 っとここで保奈美さんがマイクを持ちましたね。

保奈美「あの・・・。お言葉を返しますが、私たち秋子さんから許可を取ったの。」

香里「なんですって!!!北川クン。さすがにここはあたし達の負けよ・・・。」

北川「う、うるさいっ!!!いくら秋子さんの了承でも美坂は許せるのか?オレ達の神聖な
 リングに赤の他人がいきなり上がるんだぞ!!!」

香里「それは確かに私もちょっと納得いかないけど、秋子さんが認めたなら仕方が無いわ。」

北川「けど・・・。」

「あ・・・!!!見つけたっ!!!お〜〜〜〜い、久住くん!!!」

 北川と直樹が言い合いをしている間に更に誰か入ってきましたよ!!!
 よくよく見ればはにはに勢の他のメンバーですっ!!!

直樹「お、美琴!!!茉理!!!それにちひろちゃんに結先生も!!!」

美琴「ふぅ、やっと見つけられたよー。さっき裏のモニタで久住くんがリング上に上がっているのを
 見て慌てて駆けつけたんだよ。」

茉理「直樹・・・良かった・・・。」

直樹「お?心配してくれてたのか?」

茉理「え・・・あ、当たり前でしょ。直樹一人だけだったらのたれ死にしてそうだしね。」

直樹「俺はサバイバーだぞ。そう易々と死にはせん。」

ちひろ「ふふっ、久住先輩。茉理こう見えてもさっきまで久住先輩のことばかり話してたんですよ。」

茉理「んなっ、言っちゃダメっ!!!///」

恭子「結、あなたも無事そうで何よりだわ。」

結「恭子も元気そうで良かったです♪」

 リング上では人数が増えたお陰で再会を喜ぶようにはにはに勢が賑やかに言葉を交わしあいます。
 はにはに勢はどの方も明るくて賑やかですね。

直樹「そういえば、委員長に弘司は?まだ見つかってないのか?」

結「あ、ううん。秋山さんに広瀬君なら裏に居ますよ。ただ今ちょっと秋山さんが・・・。」

北川「・・・おいっ、お前ら。オレ達のこと忘れてないかっ!?」

直樹「あ〜、あんたらまだ居たの?」

 ・・・正直私も忘れてました。

キング「・・・。」

北川「なんだとっ!!!ここはオレたちいた連のリングだ。よそ者が易々と
 上がって良いリングじゃないんだぞっ!!!」

直樹「聞いてなかったのか?秋子さんに了承を得て・・・」

北川「そんなことは知ったこっちゃ無いな。ここで試合をするのはオレ達選手なんだ。
 神聖なリングを荒らされて黙ってられる程オレはやわじゃないってことだ!!!」

直樹「はぁ?じゃあ何か?このリングに上がるにはあんたら2人を倒せば気が済むのか?」

北川「・・・そうだな。オレと美坂が組んでお前らから男女ペアで代表決めて
 次回特番に男女混合タッグ戦でもやってやろうじゃないか!!!
 お前ら代表は・・・男はお前か。女は?」

♪jewelry days/榊原 ゆい

 !!!また聞きなれないテーマソングが流れて来ましたよ!!!
 誰が来るんでしょうか???おっと!!!はにはに勢の残りの2人、
 委員長こと文緒と弘司ですっ!!!文緒は疲労の色が濃いため弘司の肩を借りながら
 歩いてきました!!!

直樹「おい・・・委員長、大丈夫かっ!?一体何が・・・。」

 しかし委員長は直樹の問いに手で「待った」のポーズで遮ります。
 今は話す時間が無いということでしょうか。

文緒「さっきから聞いていれば・・・。
 あなたの一方的な我侭ばかりじゃないのっ!!!
 私たちは特番の合間にちょっとここのリングを借りて再会した。
 しかもコミッショナーの了承を得て正式にリングに上がったのにあなた達だけの
 我侭でやんややんや言われたく無いわっ!!!・・・(ふらっ)・・・。」

 華奢な秋山さんの体からは想像も出来ないほどの大声で一気に言葉をまくしたててきました。
 ですが、明らかに濃い疲労感からふらっと倒れそうになってしまいます。

北川「なんだ?威勢は良いが口だけなのか?大したこと無いな。」

直樹「てめぇ、言わせておけば!!!」

弘司「待った直樹。ここは俺が。」

直樹「んぁ?」

 それまで寧ろ冷静に見守っていた弘司がマイクを持ちましたね。

弘司「北川君とか言ったね。先ほどあなたが提案した男女混合タッグ戦。
 相手は俺と秋山さんでどうかな?」

直樹「弘司!!!」

 なおも出ようとする直樹を手で制して弘司がマイクを続けるようです。

弘司「あなた達がサブキャラタッグを名乗るなら俺達もオーガスト・オールスターズとして
 サブキャラタッグを名乗らせて頂きますよ。お互いサブキャラ同士、正々堂々と勝負しましょう。」

 弘司はそこまでまくし立てるとそそくさとリングを後にしていきます。
 疲労の濃い文緒を連れて・・・・・・。

 残るはにはに勢もそれに付いていく様にリングを後にします。

 キング。リング上は急展開になってきましたね。まずは無事に全員合流できたはにはに勢ですが
 サブキャラタッグの北川&香里が割って入りました。
 そして、次回特番での北川&香里VS弘司&文緒戦が決定ですか・・・。

 それよりも今までの一連のやり取りをじっと黙って見ていましたか、キングの
感想は?

キング「うむ、そうだな。まず試合についてはサブキャラタッグ同士の戦いということもあって
 特に弘司&文緒の実力がよく分からんが楽しみな一戦ではあるな。」

 私もそう思いますが、心配なのは文緒の体調でしょうか。ただ疲労によるものだそうですから
 次回特番までには戻っているとは思いますけどね。

キング「それよりも気になっていたのは北川の主張だな。観客からは北川に大ブーイング
 だったようだが、俺は北川の意見を支持するぞ。」

 んなっ、どうしてですかっ!!!
 確かにはにはに勢にとっては他所のリングで北川の気持ちも分からなくは無いですが
 ちゃんと秋子さんの了承を得ての正式な形で上がったんですよ!!!

キング「それはそうだが、選手としては簡単にリングに上げられたら面白くないだろ。
 それに秋子さんの了承があったということは逆に寧ろ秋子さんに対して
『どうして』感を強く感じるものだろう。」

 そんなもんですかね。はにはに勢がリング上を占拠しに我が団体に宣戦布告をしたなら
 話は別ですが今回はそんな動きでも無かったですし・・・。

♪銀色

あやめ「第5試合。最初に入場は・・・タイガー。」

 ともかく我々はきっちりと仕事をしましょうか。
 いよいよ・・・この試合が来ましたね。竜虎決戦。ともすればドラゴンの引退試合となる
 かもしれません・・・。その相手は長年ライバルとして君臨し続けてきたタイガー。
 先に入場です・・・。

♪Here Comes The Money

 これは聞きなれない音楽ですよ!!!ドラゴンの新テーマソングのようです!!!
 かなりクールなサウンドですね!!!

あやめ「対するは・・・ドラゴン。」

 さて対戦相手のドラゴンが静かに入場して来ました!!!顔つきは真剣そのもの。
 集中力も高まっているか、その後には雪希ちゃんと進藤さんも入ってき・・・
 あっと、ドラゴンが後ろの雪希ちゃんたちに怒鳴ってますよ!!!
 仕草から見ると「帰れ!!!」と言っているようです!!!
 かなり剣幕ですね!!!

 ドラゴンはリングイン。それでも雪希ちゃん達は帰らずに入ってきます。
 ああ、なんて健気なんでしょう・・・キング、そう思いますよね?

キング「♪金金金金金金金金かね〜、金持って来い〜。」

 あの・・・ドラゴンの入場曲は良いですから・・・。

キング「なんだ?」

 雪希ちゃん達の話。ドラゴンに怒鳴られても健気にも会場内に入って来ましたよ。
 って、あれ?こっちに来ますね。どうやらセコンドではなくてゲスト解説でもしてくれるようです。
 どうも、こんばんは。

雪希「こんばんは。キングさんもお元気そうで。」

キング「おう、こうして解説してれば元気も100倍だぞ。進藤さんもよく来たな!!!
 まぁ隣に座れ。」

進藤「・・・失礼します。」

 っとその様子をリング上から見ていたドラゴンはなおも帰るように指示してますね。

 おっと、試合開始のゴングが鳴りました。
 と!!!その直後に2人が思いっきり体をぶつけ合います!!!
 物凄い激しい攻防!!!両者とも正にこの試合に賭けてきたというのがはっきりと伝わります!!!
 まずは鋭いエルボー合戦!!!ドラゴンが打てばタイガーも返す!!!
 すぐさまドラゴンがタイガーをコーナーに追い詰めると今度はタイガーの胸元めがけての
 鋭いチョップ!!!連打連打連打!!!

 しかしタイガーも負けじと体位を入れ替えると先ほどのお返しと言わんばかりに
 ドラゴンの胸元にチョップを打ち込んでいきます!!!

 雪希ちゃん、進藤さん。改めて実況席にようこそ。
 でも、突然私たちのところに来てビックリしましたよ。

キング「何言ってやがる。こんな可愛い雪希ちゃん達ならいつでも歓迎だろ?」

 まぁ、それはそうですが・・・それにしてもドラゴンもかなり剣幕でしたね。

雪希「ええ・・・。ドラゴンさんは危ないから中には来るなって言ってたけど・・・。
 今までずっとドラゴンさんのパートナーをやってきててドラゴンさんの引退試合になるかも
 しれないこの試合に立ち会えないなんて・・・哀しすぎるから・・・ううっ。」

進藤「片瀬さん・・・泣かないで・・・。」

 ああああ・・・雪希ちゃんも進藤さんも泣かないで。
 正直ドラゴンさんの気持ちも分かりますよ。確かにこの試合はかなり危ない試合ですからね。
 場合によってはこの実況席に選手が飛んでくることもありますから。

 でも、雪希ちゃんの言い分も分かりますよ!!!
 こんな大事な試合を生で見れないなんておかしいですよ!!!
 ねぇ、キング!!!

キング「ああ、珍しくお前と意見が一致したな。雪希ちゃん達は何にも悪くないんだ。
 ここでゆっくりと見ていくと良い。いざとなったら俺が体張って守ってやるからな!!!
 一応俺も元プロレスラーとしてそれぐらいは出来るつもりだぞ。」

 ・・・キングは普段こそ女の子に目の無い『エロ』キングですが、こういう時には
 本当に頼りになるので、安心しててくださいね。

キング「・・・何か引っかかる言い方だが雪希ちゃん達の手前、まぁいい。
 だが、折角ここに遊びに来てくれたんだから、雪希ちゃん達も自由にしゃべってってくれな。」

雪希「はい、ありがとうございます。」

進藤「ありがとう・・・ございます。」

 試合に戻りますと今度はレスリングの攻防に入っています!!!
 両者のバックの取り合い、タイガーが背後に着くもドラゴンは首投げで返す、
 そのままスリーパーを狙おうとしたところでタイガーが逆に腕を取る。
 そのまま立ち上がると腕を取ったままドラゴンの背後に回ります。
 しかしドラゴンも上手く捻りを聞かせて逆にタイガーの腕を捻ります。

 と、そこで今度はタイガーがアームホイップの要領でドラゴンを投げると
 ドラゴンは場外退避。おっとここでタイガーがロープの反動で勢いを付けると
 そのまま場外のドラゴンに向かって飛んだ〜〜〜!!!
 トペと呼ばれる空中技!!!タイガーの体全体を使ってドラゴンに体当たりします!!!

 うわ、リングサイドで両選手事故にでも遭ったかのようにバッタリ倒れてしまいましたよ!!!
 試合はこのまま場外戦になりそうです!!!

 ドラゴンVSタイガー、行方はどうなる???

(続)