WNUWF

(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)

〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜

イクリプス オブ ザ ライフ(5)

放送日:2005/7/30



 WNUWFは特番『イクリプス オブ ザ ライフ』をお伝えしております。ただ今は第3試合、
 トライアングルサバイバー戦は祐一、あゆ、名雪VS往人、観鈴、美凪の一戦をお送りしております。
 前回放送終了直後に一気に流れが祐一たちに傾きましたっ。

 美凪が祐一に向かったは良かったのですがやはりそこは祐一は男子。きっちりと美凪の攻撃を受け止めていきます。
 その感に背後からあゆが美凪に体当たり、観鈴が入ってくるも名雪が稲妻レッグラリアットで迎撃。

 現在リング上は男子、祐一と往人の争いが展開されております。が、これも祐一のペース。
 往人をコーナーに追い込んでチョップを何発も入れていきます。と、往人はその場で崩れ落ちましたよ!!!

キング「Kanon勢の速攻が光ったな!!!あゆや名雪も上手くリング下で分断しているし、
 1本目は男子の間で決まるんじゃないか?」

 さあ、早くも祐一が勝負をかけますよ!!!往人をリング中央に叩きつけて自らはリングエプロンに出ます。
 これは必殺のウルトラウラカン・ラナを狙うのでしょう!!!相手の動きを見て祐一は狙います!!!

 と、リング下で美凪があゆにマダム・ラリアット〜!!!そして、技を狙う祐一の足を取って阻止します!!!

 これを見て慌てて名雪がリングに入って往人に向かいますが、ふらふらながら逆に往人は名雪を倒して
 法術固めに入った〜〜〜!!!リング中央これはがっちり入ってますっ!!!名雪は苦しそうだ!!!

 慌ててあゆが入ってカットしようとしましたが美凪も入ってあゆに体当たりで阻止!!!
 しかし、手の空いた祐一が美凪に対してウルトラウラカン・ラナ!!!
 がっちり入ってそのままフォール!!!1、2、3!!!
 とともに法術固めの決まっている名雪もギブアップ!!!

 えっと・・・。この場合どうなるの?

キング「さぁな・・・。どっちが有効なんだろうな。」

 リング上、祐一と往人が揉めてますよ!!!自分の技が有効だと互いに主張し合っています。
 その横では取られた方の名雪と美凪も揉めています。リング上一旦試合が止まって大混乱になりそう・・・。

キング「だが、よくよく考えたらどっちが先でも2本目が始まって直後にもう1つが決まった、
 とも考えられなくはないよな。」

 おっと、どうやらレフェリーからの裁定が出たようです。こちらにも紙が回ってきました。

 おっ!!!キングの言うとおりですね!!!
 往人の法術固め、祐一のウルトラウラカン・ラナ双方有効となってます。
 ということは・・・、決めたのは祐一と往人ということで、両チーム1ポイントずつはいりますね。

キング「ということは、残ったあゆと観鈴でシングル戦か?」

 どうやらそういうことになるようです!!!トライアングルサバイバー戦、決着はどうなるのでしょうか???

==========Dr.Fou診療所前==========
 さてこっちは大変なことになりました。ドラゴンがはにはに勢の皆から「優しい」って言われて
 照れていたら寂しそうに雪希ちゃんたちが出てってしまいましたからね・・・。

ドラゴン「ちょっと待ってよ、雪希さん、進藤さん!!!」

雪希「ドラゴンさん・・・。確かに優しいよね。」

ドラゴン「・・・そうか?」

雪希「うん。だって最初にお兄ちゃんから離れた時に何かされるのかな?って思ってたけど今まで
 こんなにやさしくしてくれたから・・・。ね、進藤さん。」

進藤「わかります、片瀬さんのその気持ち・・・。」

ドラゴン「まぁ別に俺自身は特に意識もしてないけどな。」

雪希「だから怖いの。ドラゴンさん皆に優しいからいつか勝手に離れていっちゃいそうな気がして・・・。」

ドラゴン「そんなことはしないよ。でも・・・。」

雪希・進藤「???」

ドラゴン「もしそうしそうに感じてしまったなら謝らないとな。すまん。」

雪希「ううん、いいの。でも・・・、信じても良い、よね?」

ドラゴン「ああ、もちろん。今回のだってたまたま俺が助けただけでそれ以上のことは何にも無いからな。」

雪希「そう・・・?」

ドラゴン「俺から言えることはイエスだけだ。それを信じるかどうかは雪希さんたちの自由だよ。」

雪希「・・・・・・。」

進藤「・・・・・・。」

==========ルタの自室==========
 一方ルタの自室には女子タッグ王座戦に挑むルタとアラミス、そしてルタの椅子の後ろに控える黒い鎧・・・。
 おっと、黒衣の剣士でしたな。3人集まってどうやら作戦会議の模様。

ルタ「悪しき争いを繰り返す悪い集団、WNUWFの勢いを止めるべくその元凶となるベルトを
 我らの手に収める。そして、それらのベルトを封印する。我の掲げる考えには賛成出来るな。」

アラミス「この戦いが終われば世界に平和が訪れるんですよね?ルタ様。」

ルタ「もちろんだ。争いの元凶を断つのだからな。」

黒衣の剣士「そのベルト獲りにいきなりルタが出るのはどうかと思うがな。」

アラミス「・・・・・・。」

ルタ「・・・そうか?我らにとって最初の一戦となる。ここでいきなり失敗しては勢いを削がれるからな。
 他人に任せるよりは我が良き手本を見せるまでだ。」

黒衣の剣士「(果たして、そう上手くいくかな・・・。)」

アラミス「それはそうとルタ様。試合までにはまだ少し時間がありますが私を呼んだのは
 そのようなことを確認するためでは無いと思いますが・・・。」

ルタ「さすがアラミス。眷属の中でも出来た子だな。そなたを呼んだのはもちろん王座戦での
 チャンピオンの舞と佐祐理の対策を練るためだ。」

アラミス「あの・・・、で、でしたらカダンも!!!」

黒衣の剣士「カダンは男子王座戦に挑む。余計な気を遣わせるな。」

アラミス「で、でもっ!!!」

ルタ「黒衣の剣士の言う通りだ。だが、そなたの言うことも分からないではない。確かに我々だけでは
 プロレスの知識は不足しているからな。そこで代わりに黒衣の剣士に作戦を練ってもらった。」

黒衣の剣士「とりあえず、この通りにすれば確実に勝てる。」

 と、黒衣の剣士はテーブルに何やら作戦の書かれた大きな紙を広げましたよ。
 それをじっくりと読む眷族2人。

アラミス「!!!そんなっ・・・!!!こんなこと、出来ません・・・!!!」

黒衣の剣士「出来ないと負けるぞ。それは即ち眷属が一般人に劣るということになるな。」

アラミス「うっ・・・・・・。」

ルタ「面白い。良いだろう。その作戦、乗った。」

アラミス「ルタ様っ!!!」

ルタ「アラミス、この戦いは失敗は許されぬ。勝ちたければ我慢するのだ。」

アラミス「そんな・・・・・・。」

ルタ「作戦は決まった。今から我らはその練習をする。黒衣の剣士、そなたも席をはずすのだ。」

黒衣の剣士「これは異なことを。立案者が作戦の指導をせずにどうするというのだ。」

ルタ「作戦の意図は伝わった。だからあとは我々だけで何とかなる。それよりも、他の人がこの部屋に入ってきて
 作戦が外部に漏れる方が心配だ。だからそなたは外で見張っててくれ。
(ふん、我を利用しようなど100年早い。)」

黒衣の剣士「・・・まぁ、その理由ならば仕方が無いな。
(小癪な奴だ、何を考えている。)」

==========メイン会場==========
 現在、トライアングルサバイバー戦をお伝えしております。
 現在のところ男子の祐一と往人がそれぞれ取って両チーム1ポイントずつ挙げております。
 そして現在は残っているあゆと観鈴によるシングル一騎打ち、こちらでの勝者のチームが
 全体での試合の勝利チームとなります。しかし、観鈴はリング下でかなりのダメージを負ったのか
 リングインしてもほとんど動けてません。試合はあゆのペースで進んでおります。

 それにしてもリング外でも色々と動きがありましたね。まずはドラゴン達は・・・これで関係的には大丈夫ですよね?

キング「大丈夫も何もドラゴンの言うとおりあの場はたまたま助けただけで、それ以上のことは無かったんだ。
 それさえ説明すれば問題は無いだろ。」

 一方のルタ達はまた不穏な動きを見せていました。特に黒衣の剣士が出した作戦はこの後の女子タッグ王座戦にも
 大きな影響を与えそう。

キング「不穏な動きってただ黒衣の剣士が作戦を指示しただけだろ。これぐらいのことは特に王座戦を前にすれば
 誰しもがやってくることだぞ?でないと王座戦に勝ってベルトを獲るのは難しいからな。」

 それは分かっていますが・・・。

 試合に戻りましょう。ほとんどあゆのペースになっていますね・・・。観鈴もエルボーで反撃を試みますが
 なかなかペースを掴めません。というのもあゆが突然ずっこけて観鈴からすると視界から消えてますからね。

キング「だが、あゆもあゆでこけているお陰で少しはダメージを負っているようだがな。」

 観鈴からしたらこけたタイミングで何とか流れを変えたいところですが・・・。
 ここも再びあゆがリング中央でど派手に顔面からこけました!!!
 何にも無いところなのに・・・。

 しかし、観鈴からしたらチャンス到来!!!ロープの反動を利用してセントーンを狙う!!!
 あっとしかしリング下から名雪が足を引っ張って倒します。
 これにはさすがの美凪も怒って名雪をリング下で追いかけます!!!
 しかし、名雪と美凪の追いかけっこはレフェリーが止めに入ります。
 と、リング上はレフェリーの居ない状態に。その隙に祐一が入ってリング上2対1の状況を作ります!!!

 祐一は観鈴を背後から羽交い絞めにするとあゆに何やら指示します。
 あゆはコーナー付近から助走すると観鈴の首に飛びついてのDDTを狙う!!!

 あっとしかし観鈴はこれを読んで逆にあゆを振り落とした〜〜〜!!!
 おっと!!!そのあゆがリング下を止めていたレフェリーと衝突!!!レフェリーはダウン!!!

 文字通りの無法地帯と化したリング上の中で祐一が観鈴をブレンバスター!!!
 しかしすぐに往人が祐一を人形乱舞でのかく乱から高い打点のドロップキック!!!

 今度は名雪が入って勢いそのままの稲妻レッグラリアットを往人に!!!
 そして今度は美凪が名雪を持ち上げての強烈なマダム・パワーボム!!!
 これを見てあゆが美凪の首に飛びついてのDDT今度は綺麗に決まった!!!
 しかし、そのあゆの上空から大きな怪獣のぬいぐるみが降ってきてあゆに直撃、これは
 観鈴の巨大ぬいぐるみ降臨が決まったようです!!!

 リング上6選手が大事故にでもあったかのように倒れています。これは大変なことになりました!!!
 ついでに言えばリング下のレフェリーもダウン。

キング「試合権利があるのはあゆと観鈴だからそのどっちが先に起きるかだな。」

 試合権利の無い4選手はそのままリング下に転がり降りました。どうやら4選手とも最早動けなさそう。

 先に立ち上がったのは・・・観鈴、いやあゆも立ち始めて殆ど同時のようです。
 2人は再び向かい合うと張り手合戦。最早両選手とも余裕が無いのでしょう。
 どちらが先に仕掛けるのか?

 あゆが体当たり!!!観鈴も同時に体当たりを敢行!!!
 勢いでは・・・観鈴のが熟知している分軍配は観鈴か!!!
 吹っ飛ばされたあゆはロープに振られる形、しかし逆に勢いを利用してゴールデン・レフトを狙う!!!

 しかし、観鈴はこれをかわすとあゆの背後にドロップキック。倒れているあゆにストンピングを2発入れると・・・。

 おおっ、先ほど落とした巨大ぬいぐるみを登り始めましたよ!!!これは観鈴得意の捨て身の大技を狙うのでしょう!!!
 怪獣の頭まで到達、リング上で倒れているあゆを見下ろすと、そこから飛んだ〜〜〜!!!
 フライングボディプレス!!!あゆを圧殺するのか???

 いや、しかしあゆはとっさに体を回転するとこれを回避!!!
 観鈴は誰も居ないリング上に自らの体を叩き付けた〜〜〜!!!

 ここで逆にあゆにチャンスだ、あゆは最後の力を振り絞って立ち上がると、ロープにもたれかかる形で
 相手の観鈴が立ち上がるのを待ちます!!!これが最後の一撃となるのか?

 観鈴が立ち上がりだしたところであゆのゴールデン・レフト〜〜〜〜!!!

 がつんとクリーンヒット!!!そのままフォール、ふらふらながらレフェリーがリングインして
 カウントを取ります!!!1・・・2・・・3!!!

 あゆが最後取った〜〜〜!!!あゆの勝ち!!!

♪日溜まりの街

 これによってトライアングルサバイバー戦はKanon勢に軍配が上がりました!!!
 大喜びの祐一と名雪、あゆは力尽きたのか倒れていますが表情は嬉しそう、
 一方敗れた観鈴はまさに大の字、往人と美凪はリング下で呆然としています!!!

(続)