WNUWF

(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)

〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜

ディスタバンス(8)

放送日:2004/09/25



 特番『ディスタバンス』をお伝えしております。
 いよいよ特番の名前に相応しく「動乱」の時を迎えておりますねぇ。
 思えば道場破りの達也&マナミからルタ達眷属に連なる者達までどんどんと新しい人が
 この団体に上がり、今回の特番を引っ掻き回してくれています。

 そんな中で裏手には新しい診療所も出来たみたいですねぇ。
「Dr.Fou 診療所」ですか〜・・・。
 ごほっ、ごほっ・・・い、いや、最近の私の喉の調子もおかしいので、
 今から診てもらいに行ってこようかな・・・キングあとはよろしく。w

キング「っておいっ!!!それは俺の役目だろ〜!!!w
 お前がボケてどうするんだ???」

 ボケてないですよ・・・ごほっ、ごほっ・・・。
 放送中の普段の私は一番しゃべってますからね。喉も痛めます。
 というわけで、ごほっ、キングよろしく・・・。

キング「待て。怪しい・・・。普段のお前なら喉を痛めていても「ガラガラ声でも
 仕事は全うする」って言いそうだが、今回はやけにあっさりと引き下がるんだな。
 しかも、その堰もわざとらしいし。w」

 そ、そんなことっ、ごほっ、ごほっ!!!ありませんよっ!!!
 ごほごほごほっ!!!

キング「ははぁ・・・さては、惚れたな?」

 ・・・は?(汗汗汗)

キング「あのファウとかいう薬師に惚れただろ。w」

 そ、そそそ、そ、そ、そんなこと、ございませんでございましゅよ!!!
 わ、わわ、私が柄にも無く、そ、そんな訳、ないじゃないでしゅか〜〜〜。

キング「めちゃめちゃ動揺しとるじゃないか。w
 まぁ良い。皆まで言うな。wお前も人間だった、ということだ。w」

 な、何言ってるんですかいきなり〜〜〜。(汗汗汗)

キング「だが、ファウは大変そうだぞ。あの強そうなウェズが居るからな・・・。」

 むむむぅ・・・。そ、それよりも!!!
 WNUWFオフィシャルHPに新たに「まふまふバナー」が設置されたのをキングはご存知ですかっ???

キング「ああ。そういえばいつの間にか設置してあったな!!!」

 今日はそのまふまふバナーでまふまふさせてくれますシンフォニーさんから「お嬢様組曲」の皆さんが応援に
 駆けつけてくれましたよ〜♪6人の可愛いお嬢様の後ろには取り巻きの方でしょうか、
 男性が一斉に立ち上がって、横断幕を持参のようです。横断幕には・・・「まふまふ♪」っと・・・。
 キング。「まふまふ」ってどんな意味か分かりますか???

キング「いきなり俺に振るか・・・。俺も詳しい意味は分からんが大体の感じなら分かるぞ。」

 え?どんな感じなんですか???

キング「見て分からないか?あのお嬢様を見ていると、なんと言うか心が和む感じがするだろ?
 こう何というか柔らかいような・・・。「ふわふわ」というかな・・・。「まふまふ」って言葉も
 どこかそんな雰囲気があるだろ。言葉の意味じゃなくて雰囲気、な。」

 ん〜・・・私にはよく分からないですが、「エロ」キングならそういうのが分かるのですか・・・。

キング「・・・おい、お前は分からないのか???ほら、特にあの左から2番目の
 黒髪ロングの子なんかは一番見ていてふわふわっという感じがするだろ???」

 あ〜・・・あれは司さんって言うらしいですよ。

キング「な!!!・・・どうしてお前がお嬢様の名前を知っているっ!!!って、お前いつの間に手元に
 資料がある!!!貸せ!!!これは俺もコピーして保存しておくっ!!!」

 わ!!!ダメですよっ!!!放送中にっ!!!

キング「ほぅほぅ・・・。小雪さんは病弱気味か・・・。プロレスの試合はちょっと刺激が強すぎるかも
 しれんな・・・。よし、ここは俺が行ってその辺り何とかフォローしないとな。v( ̄― ̄)」

 って、仕事放棄は良くないですね!!!

キング「お前だってさっき仕事放棄しようとしていたじゃないか!!!」

♪断章

あやめ「今から、第7試合男子王座戦。最初に入場は挑戦者の、儀助。」

 わわっ、キング、次の試合が始まりますよっ!!!
 さあ、もうちゃんと放送しましょうっ!!!

キング「・・・後でその資料俺にもくれよ。w」

 その辺りは上の人と交渉してくださいっ!!!

 いよいよ、第7試合男子王座戦が開始のようですが、
 あやめは淡々と選手紹介をする中も表情はいつもよりも嬉しそうですねぇ。

キング「ああ。ここに来て初めて知っている顔だからな。この2人も
 恋仲、ということになるのか???」

 さあ、それは知らないですが・・・。
 儀助もそんな嬉しそうにしているあやめを見て会場に入るや否やあやめに近づいて
 あやめの肩をぽんぽん叩いて自らにも気合を入れていきます。
 そう、今日はそんな儀助が男子王座戦の挑戦者です!!!

♪輝く季節へ

長森「続いての入場は現チャンピオンの浩平っ♪絶対に防衛してくれるよねっ♪」

 長森の掛け声に走って入場の浩平は長森に向かってベルトを持った右手を高々と上げて
 応えていきます!!!と、すぐにリングに向き直り、さっきよりも素早くダッシュしてリングイン、
 儀助の奇を狙っての奇襲攻撃!!!まずは儀助の鳩尾辺りに体当たり、これはスピアーの格好です。
 見事に儀助を倒して見事に先手を取ったのは浩平。
 今日はルタ相手に珍しく頼もしいところを見せたのでクリーンなファイトを期待したいところです!!!

キング「おい、今のは現王座に失礼な発言だぞ!!!撤回しろよ。」

 何がですか???

キング「珍しくってのは無いだろ!!!浩平はいつも王座の自覚はあったぞ!!!」

 そうですかね・・・。「ずるして頂き」で王座に君臨していたような浩平が
 王座の自覚なんて見えないですがね・・・。

 しかし、ここまではクリーンなファイトを展開している浩平。
 儀助を立ち上がらせるとロープに振って帰って来たところでドロップキック。
 これはなかなか打点の高いキックでなかなかの威力。
 しかし、儀助は食らった勢いでそのまま場外に雪崩落ちます。
 浩平も自ら場外に出てそんな儀助を追いかけます。
 試合は一転して場外での攻防。浩平が儀助を捕まえると、客席に思いっきり投げつけた〜〜〜!!!
 儀助の体は客席に思いっきり叩きつけられていきます!!!浩平はまずペースを掴んで余裕の表情。
 しかし一方で場外カウントが取られていきます。10カウントが数えられますと、
 両者リングアウトで引き分けとなります。引き分けの場合はタイトルの移動は行われませんが、
 さらに次回特番の大会で同じ相手と再戦が行われることになっています。

 これは王座に就いている者にとっては辛いルールですよね。

キング「まぁな。王座たるもの、逃げも隠れもしてはいけない、ってことだ。」

 その意味では浩平には向いてないでしょうねぇ。w

 その浩平は充分に儀助を痛めつけたと悟ったか、自分はさっさとリングの方に引き返して行きます。
 カウントは既に7。リングサイドに来て悠々とリングインを目指します。

キング「おい!!!儀助がパイプ椅子を持って勢い良く突っ込んできたぞ!!!」

 ああっっっっっっ!!!その儀助は思いっきり椅子を振ると浩平の後頭部を見事に捕らえる一撃に!!!
 余裕の表情だった浩平が一変してリングサイドでダウン!!!場外カウントは8!!!
 儀助はこのままリングインすれば勝利が決まります!!!

キング「だが、儀助はその勝利では不満足みたいだな!!!」

 ええっ、確かにキングの言う通り儀助は倒れている浩平を無理やりリングインさせて
 自らも入り、そのままフォール、どうやらカウント3で決着を決めるようです。

 1、2・・・しかし、浩平は敗北を拒否!!!恐らく無意識の内にでしょう!!!
 肩を上げてきました!!!何ということだ、信じられない!!!
 儀助の椅子の一撃は脳天に完全にヒットしていて完全にKOされたはずなのに!!!

キング「これがプロレスラーの性という奴だ。いくら無意識でも両肩付いた状態で
 マットを叩かれれば3カウント以内にどうしても起き上がろうとしちまう。」

 正直言って、浩平のプロの姿を初めて垣間見たような気がします!!!
 しかし、試合は一変して儀助のペース。倒れている浩平の上に乗って打撃の連打を見せていきます。
 そういえば、浩平が正攻法よりも「ずるして頂き」の奇襲が得意なように儀助も
 正攻法はあんまり得意ではありませんでしたね。特に刀を利用した攻撃のスペシャリスト。
 そして、敵の背後からの殴打。奇を狙うことに関しては儀助も負けてはいません。

キング「なんだ、じゃあ浩平ばっかり「ずるして頂き」とか言ってたら不公平だよな。v( ̄― ̄)」

 ですが、儀助の場合は途中はそうでも最後は自らの必殺技を駆使してちゃんと3カウント取って
 勝ってますからそれはそれでプロでしょう。

 おっと、現に儀助は相手の首を掴んでチョークスラムを狙う!!!
 しかしここは浩平、上手く背後に回り込んで背中に一撃、さらにロープの反動を利して
 儀助の背中辺りにラリアット!!!これは有効な一撃になりそう!!!
 儀助がうずくまっている内に浩平は飛びついてのスモールパッケージホールド、
 丸め込みでフォールだ!!!1、2・・・。

 カウントは2.9!!!
 これは一瞬の隙を突いた素晴らしい攻撃でしたが儀助もよく返しました!!!
 さらに浩平は相手を無理やり立ち上がらせてエルボー2発、そして、自らロープの反動を利用して・・・

 ああーーーーっ!!!儀助のカウンター!!!
 浩平がロープに向かっている一瞬で刀を抜いて帰って来た浩平に対しての
 閃光斬!!!これは綺麗に決まった〜〜〜!!!

 勝ちを確信したのか儀助は悠然と刀を鞘にしまい、完全KO状態の浩平を逆片えびに
 フォール、1、2・・・あっとしかし浩平はすぐさま逆に儀助を丸め込みで抑えたぞ!!!
 しかし、儀助もここはすぐに体位を入れ替えて同じく丸め込みでのフォールを狙う!!!
 お互いがお互いを丸め込みでのフォールを狙いリング上をぐるぐると回りますが、
 丸め込みに関しては浩平のが一枚上!!!

 ロープ付近で丸め込みに成功!!!そのままフォール、1、2・・・
 ああっ!!!浩平の足がセカンドロープに乗ってますよ!!!ロープを利用している!!!
 レフェリーはそれに気付かずに3カウント目を叩いてしまった〜〜〜!!!

 なんということだ!!!またもや浩平がずるをしての王座防衛!!!
 ですが、これはもちろん疑惑の裁定ですから後に議論されることでしょうっ!!!

キング「おい、何を言ってるんだ???確かにあれはロープを利用していたが、
 それに気付かなかったレフェリーのミスだろ。浩平は何も悪くは無い!!!」

 そうですか???レフェリーのミスを誘うような行為は到底許されるものじゃないでしょう!!!

キング「だが、野球でもそうだがスポーツはレフェリーの裁定が絶対だぞ。
 じゃなかったらレフェリーの意味が無いからな。」

 む〜〜〜〜!!!!!!

 まぁ、我々がここで議論していても始まらないでしょう・・・。
 そうとは知らずに浩平はコーナーに上がって勝ちのアピールをしています。
 当然観客からはブーイング。
 でも、そのブーイングをむしろ楽しむかのような浩平の態度・・・。

 誰か何とかして欲しいものです。

(続)