WNUWF

(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)

〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜

ディスタバンス(4)

放送日:2004/06/05



 特番『ディスタバンス』をお伝えしております。
 現在は女子タッグ王座戦、舞&佐祐理組VS朝奈&篠崎 あやめの新旧ウェイトレスタッグチームの対戦。
 試合のペースを握っているのは何と挑戦者チームの新旧ウェイトレスタッグチーム。

 現在リング上は篠崎 あやめとさゆりんこと佐祐理さんが入って戦っています。
 キング。まさかまさかの新旧ウェイトレスタッグチームの健闘ですね!!!

キング「ああ。個々の実力では4人の中だと舞が飛び抜けているとは思うが、
 今のところはチームワークの点で新旧ウェイトレスタッグチームが勝っているぞ。」

 ここも得意の連携技。リング上のあやめがレフェリーに相手コーナーに注意を喚起。
 その隙に朝奈がリングインして背後からさゆりんに襲撃。
 上手く倒したところであやめがさゆりんの足を取って関節技に取ります!!!
 更に朝奈がさゆりんの腕を取って逆十字に決めていきます。
 キング。あやめの影響からか朝奈も関節技が上手くなっていますね!!!

キング「ああ。お前の言う通りだ。元々朝奈は関節技を使う選手じゃなかった。
 だが、タッグ結成から恐らくあやめに教えてもらったんだろ。」

 あるいは、あやめが関節技のスペシャリストに成り上がった訳と同じで
 朝奈も鍋島に教えてもらったのかも。何気に鍋島の必殺技もナベシマ・ロックですからね。

 おっと、ここでようやくレフェリーがリング上のことに気づいたのか2人がかりで攻める
 朝奈たちにようやく注意します。しぶしぶ2人は関節技を解くと朝奈はコーナーに引き上げていきます。

 キング。やはりここまで新旧ウェイトレスタッグチームに勢いがあるのは前の試合で
 鍋島が見事に勝ったのも影響しているんですかね。

キング「それはあるだろうな。同じ佐々井亭の仲間同士だしな。さしもの舞&佐祐理組も
 ここまでの勢いで来るとは思っていなかっただろ。」

 確かに現時点で王座チームは個々のらしさが出てないです。
 舞の剣技も空回りの感がありますし、さゆりんの魔法も試合序盤で見せた「隕石」のみです。
 ここも上手くあやめがさゆりんを捕らえての膝十字。さゆりんの足を殺す作戦ですね。

 おっと、たまらずに舞は自軍のコーナーのTOPに昇りましたよ!!!
 レフェリーは当然止めに入りますが、舞はその更に上から飛んでカットに入りました!!!
 物凄い跳躍力!!!まさに舞じゃないと出来ない技!!!

キング「本当だな。パートナーが舞だから助かったぞ!!!」

 しかし、このカットで流れが変わるか、なおも攻めようとするあやめを上手くかわし、
 さゆりんはキック1発。相手の動きを止めます。ふらふらながらさゆりんは自軍コーナーに引き下がりながら
 炎の弾の魔法を相手にぶつけに行きます!!!ここで何とか舞にタッチ交代。

 交代早々舞はすぐにリングに入ってあやめにドロップキック。
 慌てて入ってきた朝奈にもドロップキックで迎撃します。
 一方のさゆりんは自軍コーナーでぐったり。でも、ここは舞が動きまくって
 休ませることが出来るでしょう。

 あやめも何とか反撃を試みますがスタンドでの攻防では舞に有利。
 打撃の手数でも1発ずつ舞の方が上回っていきます。
 たまらずにあやめは片膝をついたぞ!!!舞はロープの反動を利用して片膝をついた
 あやめの顔面に膝の一撃〜〜〜!!!クリーンにヒットしてあやめはダウン!!!

 あっとしかし、ダウンしたあやめの後ろから飛んできたのは朝奈のシルバートレイ!!!
 フォールをしようとしていた舞のあごの辺りにヒットして舞もその場で倒れてしまいました!!!
 両者ダウン!!!レフェリーはダウンカウントをとります。

 7までカウントは進むも両者ほとんど動けず!!!
 あやめは倒れながらも自軍コーナーに戻って朝奈とタッチ交代を試みるようです。

キング「舞のほうはさゆりんがまだ倒れているから交代は出来ないところだな。」

 新旧ウェイトレスタッグチームはここで朝奈と交代!!!
 一方の舞も何とかカウント9で立ち上がりましたが、朝奈がリングインと共にラリアットで
 舞を倒します。すぐさま倒れている舞の顔面にシルバートレイを投げて叩きつけます。
 朝奈はそのままフォール、1、2・・・カウントは2。さすがの舞も余裕が無くなったか、
 返すことは出来たものの自らのペースにはなかなか持っていけません。

キング「おい!!!入場口を見ろよ!!!あれは祐一じゃないのか???」

 あっ!!!
 いつの間にか祐一か会場に入ってきましたよ!!!今は大事な女子タッグ王座戦、
 何しに来たんでしょうか???

キング「さすがは祐一だな。舞たちを応援しに来たんだろ。」

 応援・・・ですか。声援だけならまだ良いですが・・・。

キング「おい、それじゃ何か?祐一が試合の邪魔するとでも言ってるのか???」

 いや・・・そこまでは断言しませんけどね。(-_-;)
 応援なら控え室でも出来ますよ。

キング「お前は馬鹿か。選手のすぐ近くで応援するから意味があるじゃないか。」

 ですから、大事な試合を邪魔だけはして欲しくないですよね、って思ってるだけですよ。

 祐一はリングサイドまで来て舞に声援を送っています。
 その声が舞に届いたのか、舞はふらふらながらも立ち上がります。
 しかしここで朝奈の体当たり。舞は今にも倒れそうな状況ですが、朝奈はロープの反動を利用して・・・
 あっと!!!一瞬のカウンター!!!朝奈の鳩尾付近に鋭い剣によるみぞおちの一撃!!!
 朝奈はその場で崩れ落ちました〜〜〜!!!しかし、舞も今まで無理をしていたせいか、その場でダウン。
 レフェリーは再びダウンカウントを取ろうとしますが、両者自軍に引き上げてタッチ交代を試みるようです。
 試合も佳境に入ってまいりました。4選手ともダメージが蓄積してきていて、ここからの時間帯が
 最も辛いところ。それに耐えたチームが新王座に就くことが出来るでしょう!!!

 自軍コーナーでは今か今かと待ち構えるあやめに、何やら魔法を詠唱しながらタッチ交代を待つさゆりん。
 一方のリング上の2人は倒れながらもじりじりと自軍コーナーに引き上げて、朝奈はあやめと、
 舞はさゆりんとタッチ交代!!!

 勢いよく入ったあやめに対し、さゆりんの氷の矢の魔法がその勢いを殺します!!!
 まともに食らったあやめは自軍コーナーに体を叩きつけられてしまいました!!!
 それを見てゆっくりとリングイン、そして再び魔法の詠唱、今度は炎の弾。
 これもまともに食らってあやめは自軍コーナーで崩れ落ちてしまいました。

 慌てて朝奈が入って止めに入ろうとするも、舞が入って剣による上段斬り!!!
 この一撃は朝奈もシルバートレイで受け止めることが出来たものの、すぐさま
 舞の蹴りを受け、リング下に落とされてしまいました〜。舞もリング外に降り、
 どうやり試合の行方はあやめとさゆりんに任せられるようです。

 コーナー付近で崩れ落ちたあやめを確認すると、さゆりんは近づいていきあやめを踏みつけに行きます。
 これは痛そう、さらにストンピング、ストンピング!!!
 あっと、一瞬の隙を突いてさゆりんの足をあやめが取ったぞ!!!
 そこから逆転でのアンクルホールドに捕らえた〜〜〜!!!
 関節技を決めるとあやめはリング中央に引きずり込んでギブアップを狙います!!!
 これはがっちり入った!!!さゆりんも苦しそうです!!!

キング「おい、祐一が邪魔しようとしているぞ!!!」

 あっと、ここで祐一がリングエプロンにあがってレフェリーの注意を引きつけています。
 大事な試合なのに邪魔をするなんて・・・!!!
 しかも、あやめはそれに気づいていない!!!あっと、今ようやくレフェリーが居ないのに
 気づき、技を解いてレフェリーに抗議をします。ですが、大事な試合中に敵に背後を見せていると・・・。

キング「消火器が飛んできたぞ!!!」

 リング下から舞の『狼』!!!あやめの体に見事にヒットしてあやめはダウン!!!
 さゆりんはそのまま倒れているあやめにフォール、1、2、3!!!

♪夢の跡

 舞&佐祐理組王座防衛!!!
 こんなことがあっても良いのか???祐一が邪魔さえしなければ!!!
 試合の異変に気づいたのか鍋島がようやく入ってきて祐一に襲い掛かります。
 祐一は慌てて観客席の方から逃げていきます。鍋島はそれを深追いせずにリング上の朝奈とあやめに
 声をかけて2人を連れて帰って行きます。一方の勝者チームの2人はベルトを再び腰に巻くと
 コーナーに上がって観客にアピールします。

 おっと・・・その観客席から誰か入ってきましたよ!!!
 一人はごく普通の大学生っぽい男、もう一人は黄髪のツインテールの女の子!!!
 どこかの店員さんのような風貌ですが、コーナーに上がっている舞とさゆりんを
 それぞれがリング下に突き落としてしまいました!!!一瞬にしてリング上を占拠!!!
 観客にアピールするものの観客からはざわめきのみ!!!
 というか、私も訳が分かりませんよ!!!一体誰なんですかっ???

キング「俺も知らん・・・。初めて見るぞ。」

 あ・・・!!!キング。そういえばルタの正体って黄髪の女の子でしたよね!!!
 ってことは、あの子がルタでは!!!

キング「いや・・・これはあくまでも俺の勘だがあれはルタじゃないと思うぞ。」

 何言ってるんですか!!!キングが黄髪の女の子だって言ったんですよ!!!

キング「だが、あの子から異常現象を起こせような雰囲気は感じないだろ???」

 う・・・確かに・・・。気は強そうですけど、超能力みたいなのはありそうもないですよね・・・。
 で、でも見た目で騙されてはいけませんよ!!!慌ててWNUWF側コミッショナーの
 ゆかりさんが警備員と共に入ってきました。

ゆかり「あなたたち、一体何のつもりなの???いきなりリングに上がって・・・。
 ・・・!!!あ、あなたは・・・。ルタね?」

 リング上の2人の声も初めて聞けそうです。

「は?ルタ???誰だよそいつは。俺たちはそんなのとは関係ない!!!」

 男の方が反論をしますが・・・。

ゆかり「違うわ、あなたじゃない。そっちの彼女の方よ。」

「え?わたし???私はそんな名前じゃないわよ!!!ちゃんと『マナミ』って名前があるんだから!!!」

ゆかり「・・・で、そっちの彼は?」

「俺は西園寺 達也って言うんだ。今日は言うなら道場破りに来た!!!
 誰か相手を頼もう!!!」

ゆかり「嘘おっしゃい。私の情報ではルタは黄髪の女の子だわ。そんな嘘に
 騙されませんよ!!!」

達也「嘘なんかじゃねーよ!!!ここに身分証明書もある!!!おい、マナミ。
 お前も見せてやれ。」

マナミ「う、うん・・・。」

 ゆかりさんは怪訝な顔をしながらリング上の2人を睨みつけますが・・・。

 プルルルルルッ!!!

 おや、ゆかりさんの携帯電話の音ですかね。

ゆかり「もしもし・・・。ええっ???ルタが見つかった???
 ちょっ、ちょっと待って!!!ルタならここにも・・・。えっ???
 物凄い抵抗を受けている???・・・分かったわ。すぐに行くから。」

 ・・・???ルタが別のところで見つかった???は・・・?

キング「ということは、リング上の2人は本当にルタとは関係が無かったってことか・・・。」

 うむむむむ・・・。

 ゆかりさんはすぐに現場に向かおうとしますが、

達也「ちょっと待てよ!!!俺たちの道場破りは受けないのか???」

ゆかり「うるさいわよ!!!今それどころじゃ・・・。」

マナミ「なぁんだ。ここの団体って腰抜けな奴ばかりなんだね。」

 おっと・・・。マナミの一言がゆかりさんの足を止めてしまいましたよ。

ゆかり「・・・腰抜けって言いました?・・・良いでしょう。
 丁度今暇そうにしている人が居ましたからね。電話して聞いてみるわ。」

 と、ゆかりさんは再び携帯電話を取り出すとどこかに連絡を取っているようですよ。
 結局どうするんでしょうか・・・。

ゆかり「分かりました。あなた方がそこまで言うのでしたら、急遽ですが、
 試合をさせてあげます。男女混合タッグ戦で良いわね?あなた方2人と対戦するのは・・・。」

♪いっしょに

 !!!この曲は進藤さんのテーマソングですよ!!!
 ドラゴンと進藤さんがどうやら相手をするそうです!!!これは男女混合タッグの中でも
 実力派チームが出てまいりました!!!雪希ちゃんも登場して、道場破りに
 来た2人は早くもピンチか???

 ゆかりさんはドラゴンと進藤さんに声をかけると、早々に会場を後にしていきます。
 ドラゴンと進藤さんは早くもやる気充分!!!臨戦態勢!!!

 ドラゴン&進藤VS達也&マナミの一戦はこの後すぐ(?)

(続)