WNUWF
(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)
〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜
ドラマスティックモード(8)
==========いたる連合軍休憩室==========
 今日はAIRのメンバーが話し合い。
 と言っても神奈様と裏葉は居ませんが・・・。
往人「・・・で、観鈴は俺と組んで混合タッグに出たい、と?」
観鈴「うん。Kanonの祐一さんとあゆさんも組んで参戦みたいだし。
 主人公とヒロインが組んで混合タッグ戦参戦。事実上の作品を賭けた戦い。
 萌え・・・じゃなかった。燃えだよね。」
往人「・・・よく分からん。」
観鈴「往人さんは私と組みたくないの?」
往人「いや別に。」
観鈴「なら問題なしだよね。にははっ。」
往人「遠野や佳乃はそれで良いのか?」
美凪「はい・・・。」
佳乃「今回、私達は女子王座戦に挑むことにしたんだよぉ。」
往人「そうなのか?タッグ戦にでも出れば良かったじゃないか。」
佳乃「私達はあくまでも個人闘争を貫くんだよぉ。だから、今回は観鈴さんに譲るんだけど
 次からは私達のどっちかと組むかもしれないんだよぉ。」
往人「・・・よく分からんが。まぁ、頑張れ・・・。」
 言うが早いか美凪と佳乃は早くも2人で練習試合を開始し出しましたよ。
 準備の早いことで・・・。(^^;;
==========メイン会場==========
 本日もハイテンションにお伝えしていきますWNUWFは今週の放送終了時までで
 次回特番『ラブ フォース』でのタイトル挑戦の受付が締め切られることになります。
 冒頭でもAIR勢のタイトル挑戦表明がありましたね。
 往人&観鈴で男女混合タッグ戦、そして、美凪と佳乃は各々別れての女子王座戦挑戦。
 往人&観鈴はともかく美凪と佳乃の方は意外でしたよぅ。
キング「てっきり2人で組んでの女子タッグ戦だと思ったか???
 俺は堅実な作戦だと思うぞ。今回の女子タッグ戦線はどの組もレベルが高そうだからな。
 敢えて回避ってところじゃないか。」
 AIR勢はあくまでも個人闘争を貫くって言ってましたしね・・・。
♪砂のモチーフ〜「坂道と交差点から」〜
 おや、今日はWNUWF側コミッショナーのゆかりさんが最初に入ってまいりました〜。
ゆかり「ご来場の皆さん〜〜〜、WNUWFは楽しんでますか???
 今週の放送で次回特番の4大タイトル戦への挑戦者が締め切りになりますよ〜。
 どのタイトル戦も強力な挑戦者が名乗りを挙げて今回も盛り上がること
 間違いなしですね。」
 会場からは早くも次回特番が待ち遠しいと言わんばかりに大歓声で答えます!!!
 無論私も楽しみですよ〜〜〜!!!
ゆかり「男女混合タッグ戦にはWNUWFからは鍋島&朝奈組、タイガー&篠崎 あやめ組、
 ケンちゃん&日和組、ドラゴン&進藤組が参戦、いた連からは祐一&あゆ組、北川&香里組、
 往人&観鈴組ね。どのタッグも強力だから優勝予想は難しいわね。」
 私はドラゴン&進藤組に賭けますよ〜♪
キング「俺はケンちゃん&日和組だな。( ̄^ ̄)」
ゆかり「女子タッグ戦はいた連側から真琴&美汐組、舞&佐祐理組、神奈&裏葉組の参戦ね。
 今のところWNUWF側からの参戦が無いのが寂しいところですけど、これから
 参戦発表があることを期待しているわ。」
 そういえば、WNUWF側からの参戦情報が聞かれてないですね。(苦笑)
キング「ゆかりさんとしては意地でも参戦させないと初代女子タッグ王座のベルトは
 いた連が自動的に持っていくことになってしまうからな。」
ゆかり「女子王座挑戦者決定戦は、WNUWFからは雪希ちゃん、清香、麻美さん、ねーちんの参戦が
 今のところ決まっているわ。一方いた連からは名雪さん、栞さん、佳乃さん、美凪さんね。」
 ここは何と言ってもねーちんが活躍しそうな予感です!!!
キング「そうでもないぞ。いた連からは実力者の名雪にマダム美凪の参戦だ。」
ゆかり「そして男子王座挑戦者決定戦なのですが・・・。」
 ・・・あれ?そういえば男子王座には誰か挑戦者表明してましたっけ???
キング「んあ?皆混合タッグの方に回っていたからな・・・。どうなるんだろうな。」
♪スタート
 ややっ!!!この曲は、ブラックネスのテーマソングですよ!!!
 そういえば、まだブラックネスは何も表明してませんでしたね!!!
 ゆかりさんはほっとした表情でブラックネスのリングインを見つめます。
ブラックネス「男子王座戦・・・噂ではまだ挑戦者は居ないって聞いたが・・・。」
 (^^;;
ブラックネス「・・・約束通り、俺が挑戦させてもらおう!!!」
 いきなりのブラックネスの挑戦表明!!!
 確かに前回特番ではブラックネスは頼人に向かって「近々リベンジさせろ」って
 言ってますね・・・。(^^;;そして、頼人に「初代男子王座を獲れ」とも。
 で、頼人は約束通り初代男子王座を獲得・・・。
 ブラックネスは満を持しての登場といったところですか。
キング「これは確かに約束もしていたし、ブラックネスの実力も十分。
 挑戦者としては十分だろ。」
 ゆかりさんもうんうんと頷いて歓迎の様子。どうやら男子王座戦の挑戦はブラックネスで決まりの様子で・・・
♪雪の少女
 あ、あれ???いたる連合軍側コミッショナーの秋子さんが入場ですが、
キング「当然、面白く思っていないだろ。WNUWF勢同士での男子王座戦だしな。」
 やっぱりそうですかね。ですが・・・。
秋子「ゆかりさん、いえ、ブラックネスさん。残念ですけど、男子王座戦に挑戦したい
 って言ってる人がもう一人居るの。だから、すんなりとブラックネスさんが王座挑戦、
 ってわけにはいかないのよ。」
 ・・・は?他にも???
ゆかり「一体誰ですか???強がりを言われても困りますよ、秋子さん。
 いた連の男子は祐一さんも北川さんも往人さんも皆男女混合タッグ戦への参戦が
 決まっていますよ。当然男子王座戦には出られませんね。」
 ええ。いた連男子は既に混合タッグ戦への参戦を表明していますが・・・。
 誰か鞍替えしたんですかね・・・。
キング「さあな。」
秋子「ゆかりさん。私達の団体が何で『いたる連合軍』って言うかお分かりですか???
 ・・・『いたる連合軍』はKanonやAIRの皆さんだけではないってことですよ♪」
♪輝く季節へ
 こ、このテーマソングは一体誰ですかっ???私は聞き覚えが無いメロディですよ!!!
キング「これは!!!」
 おおっ???一組の男女のカップルと思しき2人が入場して参りましたが・・・。
キング「・・・ONEの折原 浩平と長森 瑞佳だ!!!」
 な、なんと!!!ONEですか???
秋子「紹介するわ。『いたる連合軍』最強の秘密兵器。ONE〜輝く季節へ〜の折原 浩平さん。
 それに、リングアナとして長森 瑞佳さんも雇ったわ。」
 秋子さんに紹介され、浩平はブラックネスの前に立っての睨み合い、長森は観客の皆に
 お辞儀をしています。
ゆかり「ちょっと、いきなり登場して男子王座戦に挑戦、は虫が良すぎなんじゃないですか???」
秋子「ゆかりさんの言うことは最もよ。誰もブラックネスさんにはチャンスは与えない、
 何て言ってないわ。でも、男子王座戦に挑戦したいって人が2人出た以上は、当然
 挑戦者決定戦を行わないといけない、ということですよ。」
 それでも、ゆかりさんは納得してない表情ですが、ブラックネスがゆかりさんを制止。
 そして、浩平に向かってうんうんと頷いて・・・。
 浩平の目の前で中指を立てた〜〜〜!!!
 そして、そのまま会場を後にします!!!
 ブラックネスの後ろ姿を、浩平はキッと睨みつけています!!!
 これはいきなり驚いた展開になりましたね!!!
 男子王座戦の方はブラックネスドラゴンVS浩平の勝者が挑戦することに決まったようです!!!
==========練習場==========
 !!!
 何と!!!先程練習に向かっていた美凪と佳乃ですが、佳乃の方が足を痛めた様子ですよ!!!
 かなり痛そうにしています!!!大丈夫でしょうか???
 相手の美凪の方も珍しく慌てている様子です。
 
コーチマン「ちょっと良いですか???一体何があったんですか???」
 普段表情をあんまり出さない美凪ですが、さすがに青ざめているようにも見えますよ。
美凪「・・・練習中に、霧島さんが『新技だよぉ』とか叫んで、激突・・・。」
 美凪が身振り手振り説明している間にも佳乃は「痛いよぉ」って叫び続けています・・・。
 次回特番は大丈夫なのでしょうか・・・?
==========WNUWF側コミッショナー控え室==========
 ゆかりさんは誰かと電話中のようで・・・。
ゆかり「・・・ええ。大丈夫よ。石切さんは今は地元の神社の方がお忙しいのですよね。
 ・・・はい。電話でもちゃんと参戦表明は出来ますからね。・・・女子王座戦・・・
 ええ。・・・で、何時頃戻って来れそうですか?・・・特番までには・・・。
 ・・・ええ。大丈夫ですよ。そちらの神社も大変そうね。・・・ええ、あんまり無理は
 しないでくださいね。・・・はい。では、次回特番でお会いしましょう〜♪・・・はい〜。」
 どうやら石切からの電話だったようですね。そういえば、最近登場してないな、と
 思っていたのですが、地元の神社の方が忙しいらしくて特番までは登場出来ないみたいですね。
 電話で聞く限りは女子王座戦に参戦のようでした。
 ゆかりさんは電話での口調とは裏腹に浮かない表情ですが・・・。
ゆかり「困ったわ・・・ああは言ったものの、挑戦者決定戦は決勝戦以外は特番前に
 決着の予定、ということになっていましたのに・・・。でも、引き受けた以上は
 何とかするしかないですね・・・。」
 コンコン・・・。
ゆかり「どうぞ。」
 入ってきたのは清香と麻美先輩。
清香「お母さん。用事って何?」
ゆかり「他でも無いんだけどタイトル戦についてお願いを聞いて欲しいのよ。
 あなたたちは女子王座戦に参戦、ということになっているんだけど、2人で組んで
 女子タッグ戦に出場してくれないかしら?」
 ・・・はぇ?
清香「どういうこと?」
ゆかり「今の時点でWNUWFから女子タッグ戦に出場する選手が居ないのよ。
 このままではいた連に女子タッグ王座を黙って渡すことになってしまうのよ。」
清香「・・・それはつまり私たちが団体の都合で挑戦するタイトルを変えろってこと?」
ゆかり「・・・そう取られても仕方が無いわね。」
清香「・・・・・・。」
 清香は不満そうですが、麻美先輩は満更でも無さそうですね。
麻美「小野崎さん・・・。コミッショナーも困っていらっしゃいますし、私達で
 女子タッグ戦に出場しませんか?」
清香「・・・麻美先輩がそれで良いなら・・・。(-_-;)
 確かに、いた連に黙って渡すのも癪だよね。」
ゆかり「ありがとう。あなた達の同意が無いと勝手に変える訳にもいかないからね。」
清香「その代わり、次の時には私達の頼みを聞いてよね?」
ゆかり「分かったわ。」
 コンコン・・・。
 今日のこの部屋は出入りが激しいですな。
ゆかり「どうぞ。」
 清香達と入れ替わりに入って来たのは秋子さん。一体何用ですかね・・・。
ゆかり「な、何か用ですか???」
秋子「・・・とりあえず、現時点でタイトル挑戦表明は締め切り、ですよね。」
ゆかり「え?ええ・・・そうですね。・・・でもそれが?」
秋子「挑戦者決定戦の日程についてですけど・・・。確か決勝戦は特番で、
 それ以外は特番前に・・・、ということになってましたよね。」
ゆかり「ええ・・・。」
秋子「・・・率直に言うわ。・・・女子王座戦の挑戦者決定戦は何とかならないかしら?
 全員特番で決着、とか・・・。」
 !!!
 ゆかりさんにとっては願っても無い申し入れ!!!
ゆかり「いきなりどういうことですか???特番前での決着では不都合があるのですか???」
秋子「無い・・・とは言い切れないからこうして頼みに来ているんですよ。」
ゆかり「そう・・・。運が良かったわね。丁度私も女子王座戦の決定戦は
 特番で決めたかった気分なのよ。」
 それはさすがにしらじらしいですな・・・。w
秋子「そう。それなら良かったわ。決着方法は・・・。」
 秋子さんはゆかりさんに耳打ち。ゆかりさんもうんうんと頷いております。
 恐らく来週発表の見込みでしょうか。
(続)
