WNUWF

(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)

〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜

ドラマスティックモード(6)


==========WNUWF男子選手控え室==========
 儀助は真剣に自らの刀の手入れ中・・・おっと、傍に現れたのはブルー。

ブルー「儀助・・・。まずは、お前のその頭の怪我について真犯人を見つけて俺への
 濡れ衣を晴らしてくれたことに感謝する。ありがとう。」

 おや?珍しくブルーが頭を下げています。が、儀助はその様子を見ずに、

儀助「俺はただ真実を知りたかっただけだ。その結果お前が犯人ではなかっただけのこと。
 それよりも、用は何だ???まさか礼を言いにここまで来たわけではあるまい。」

ブルー「まぁな。・・・見たところ、俺もお前もイーグルには恨みを持っている身。
 俺とイーグルの関係はドラゴンとタイガーみたいに、俺がWNUWFに入る前から
 ずっと続いている言うなれば伝統の遺恨関係だ。そして、今回のお前への襲撃事件で
 イーグルとお前との間にも大きな遺恨が生まれたはずだ。」

儀助「・・・で?」

ブルー「そこでだ、どうだろう。確かに俺とお前の間にも色々とあったが、そのことを
 流そうとまでは言わない。だが、ここは一時休戦して手を結ぶのはどうだろうか。
 そして、奴を叩きのめす。その後に俺達との決着を果たすというのは。」

 ブルーの思わぬ提案に儀助の手も止まりましたね。ゆっくりと振り返りブルーと対峙。

儀助「ブルー・・・。貴様の信念は何だ?」

ブルー「信念・・・?『正義は悪に屈しない。』だ!!!」

儀助「そうか・・・なら答えはNoだな。貴様のやろうとしていることは俺と手を組んで
 数的有利に立ってのただの勝ちにこだわった戦い方に過ぎない。『男と男の真の決着は他の邪魔は必要ない』
 貴様が言った台詞だぞ。真の『正義の味方』なら、貴様の考える『悪』を貴様の力だけで
 倒してみるがいい。だが、俺から言えることはこれだけだ。
 『強いものが勝つ、ただそれだけだ。』」

 と、儀助は切れ味の良くなった刀をゆっくりとしまうと有無を言わせずに部屋を出て行きました〜。

==========メイン会場==========
♪雪の少女

 いきなり登場はWNUWF、いたる連合軍側両コミッショナーの秋子さんとゆかりさんです!!!

キング「またいきなりオーナーからの看板か???」

 いや、2週連続はさすがに・・・。(^^;;

秋子「次回特番『ラブ フォース』についての発表は先週にした通り、一気に
 4つの王座戦が行われるわ。選手の皆はどのタイトルへの挑戦も自由よ。
 もちろん、男子が女子王座戦には挑戦出来ませんけれど。
 ただ、他にも1つ、挑戦にあたって条件があるわ。それは、一人の選手が挑戦できるのは
 1つの王座戦だけってこと。要するに、男子王座戦と男女混合タッグ戦のタイトルに
 同時挑戦は出来ないわ。」

ゆかり「ですから、挑戦を表明する時は慎重に決めてくださいね。
 その受付なんですけれど、この放送から受付開始よ。締め切りは次々回放送までです。」

秋子「実際の決着法式についてですけれど、今のところは各王座戦ともトーナメント戦を
 考えています。けれど、挑戦者の状況を見て変わるかもしれないからその時はまた発表したいと思うわ。」

ゆかり「それでは、皆さん、どんどん挑戦してくださいね。」

♪イーグル参上

 おおっ、コミッショナーの話を遮ったのはイーグル!!!
 ここでのリングインですか!!!

秋子「ちょっと、何なのですか?あなたは。まだ私たちが話をしています!!!
 用件なら後に・・・。」

ゆかり「まさか、もう挑戦表明ですか???」

 しかし、イーグルは2人を意に介さずに話し出します。

イーグル「儀助〜!!!貴様、先週はよくも俺に恥をかかせてくれたな!!!
 これで俺に勝ったと思うなよ!!!だが、俺とブルーとの関係は貴様など
 介入する余地もない!!!外野はさっさとすっこんでな!!!」

♪断章

 おっと〜!!!『外野』呼ばわりをされてはさすがの儀助も黙っていられない様子!!!
 入場口付近に仁王立ちになってイーグルを睨みつけております!!!
 しかし、直後、不敵な笑みですよ!!!

儀助「イーグル・・・。俺の復讐はチョークスラムの1発で終わると思ったら大間違いだぞ・・・。
 難なら、今からそこでやるか???」

♪たたかえブルー

 おっと、立て続けに遺恨関係の3人が揃い踏みします!!!ブルーも儀助と同じ入場口に立ちます!!!

ブルー「イーグル!!!そして、儀助!!!お前ら悪党が勝手に話を進めるんじゃないっ!!!
 悪は滅びる!!!今からでもお前らの首を取ってやる!!!」

 ブルーは言うが早いかすぐにマイクを捨てて儀助と取っ組み合います!!!
 イーグルも遅れてリングから降りて2人の争いに加わります!!!
 コミッショナーの前ですよっ!!!

キング「この3人にとっては場所なんて関係ないだろう。w」

 秋子さんはぼ〜っと静観のようですがゆかりさんは積極的に止めにはいります。

ゆかり「3人ともやめなさいっ!!!ここでの非公式な試合は認めませんよ!!!」

儀助「試合じゃねぇ。喧嘩だ!!!」

ブルー「ここで貴様らと決着をつけてやる!!!」

 ゆかりさんの制止をものともせずに3人はお互いを殴り合います!!!
 っと、秋子さんが何か閃いた様子。

秋子「・・・分かりました。3人とも手を止めてください。」

 やに冷静な秋子さんの一言に一旦手を止める3人。しかし、この場をどうするんでしょうね・・・。

キング「秋子さんが今からの試合を特別に認めたりしてな。w」

 いやそんな馬鹿な・・・。

秋子「ゆかりさんの言うとおり、非公式な試合は認められないわ。でも、公式の場での
 試合なら認めます。ただし、今夜はダメ。もっとふさわしい場所を提供しますよ。」

 ・・・ふさわしい場所???

儀助「ふさわしい場所、ってどこだ?」

秋子「・・・次回特番『ラブ フォース』はいかがかしら???」

 なんと!!!秋子さんが次回特番での参戦を特別に認めましたよ!!!
 この驚きの決定に会場からは大歓声が上がります!!!

キング「これはさすがにビックリしたぞ・・・。」

秋子「試合形式は・・・。あなた方3人はお互いに恨みを持っているのですよね???
 ですから、リング上に味方は居ない、『3WAYダンスマッチ』でどうかしら???」

ゆかり「ちょっと待ってください!!!勝手に決めないで下さいっ!!!」

秋子「あら、私は提案したに過ぎないわ。やるかどうかは本人次第よ。」

イーグル「まさに完全決着の試合形式だな。良いだろう。これで貴様らを倒して
 俺が最強であることを証明してやる!!!」

儀助「どんな試合だろうと強いものが勝つ、ただそれだけだ・・・。受けよう。」

ブルー「お前らの首を一気に取れるなら本望だ!!!俺もやるぞ!!!」

秋子「・・・ほらね。本人達もやる気よ。今更やめることは出来ないわね。」

ゆかり「・・・・・・。」

 ゆかりさんは神妙な表情・・・。しかし、これはまた大きなカードが決定しましたね!!!
 3WAYダンスマッチ、ブルーVS儀助VSイーグル。勝つのは一体誰でしょうか???
 しかし、秋子さんもよく考えますねぇ・・・。

キング「しかも、あの提案は何気に秋子さんの戦略も入ってるぞ!!!」

 えと・・・どういうことでしょう・・・。

キング「分からんか???ここでこの3人だけで特別にカードを組むことによって、
 WNUWF勢のタイトル挑戦を3人も無しにしたんだ。いたる連合軍のが
 有利に立ったってことだぞ!!!」

 言われてみれば、ここで新たに試合を組めば少なくともこの3人のタイトル挑戦はありません!!!
 ・・・最も、今のあの3人にタイトル挑戦の意志はもともとありそうにもないですけどね。(苦笑)

==========いたる連合軍休憩室==========
 大きなテーブルを囲んで何やら話し合い中なのはKanon勢。
 北川を除いたメンバーです。

祐一「ついに次回特番の王座戦の募集が始まったな。そこで誰がどの
 王座に挑戦しようか決めようと思う。」

あゆ「はいっ。当然祐一くんはボクと組んでの混合タッグ挑戦だよね。」
名雪「祐一―っ。私と組むんだよねっ。」

 おっ、あゆと名雪同時発言。(汗)

祐一「いや・・・まだ決めてない。」

あゆ「うぐぅ。」 名雪「優柔不断は良くないよ。」

祐一「ん〜、そう言われてもなぁ・・・。」

名雪「嘘っ。祐一はあゆちゃんと組んで混合タッグ挑戦しなよ。」

祐一「名雪、良いのか???」 あゆ「名雪さん、良いの???」

名雪「うん。だって、私は女子王座に挑戦しないとねっ。」

祐一「すまんな、名雪。」 あゆ「ごめんね、名雪さん。」

名雪「いいよ〜。」

祐一「ところで、他の皆は何に挑戦するんだ???」

舞「私は、佐祐理と組んで女子タッグ戦。」

 しかし、佐祐理さんは聞いてなかったと言わんばかりにきょとんとした表情。

祐一「・・・佐祐理さん???良いんですか???」

佐祐理「え?あ、いいですよ。舞がそう言うのですから。」

栞「む・・・、じゃあ、私もお姉ちゃんと組んでタッグ戦。」

「残念だけど栞ちゃん。それは出来なくなったぞ。」

 お???誰かが話しかける、と思ったら今まで居なかった北川が戻ってきたようです。w

栞「どうしてですか〜っ?」

北川「だって、美坂はオレと組んで男女混合タッグ戦に出ることに決まったからな。(爽)」

 ・・・え?

香里「・・・は?聞いてないわよ北川君。」

北川「おう、事後報告のつもりだったからな。それに、もう秋子さんには申し込んじまったからな。」

香里「はぁ・・・頭痛いわ。」

北川「なに、祐一ばかりに良い思いをさせてたまるかってんだ。サブキャラの意地を見せるぞ!!!」

 ・・・何か北川君だけ一人で張り切ってるんですけど・・・。(苦笑)
 一方で落ち込んでるのは栞。

栞「えぅ〜。そんなこと言う人嫌いです〜。」

名雪「栞ちゃん、だったら私と組む???」

栞「・・・いいです。でしたら私も女子王座戦に挑戦してまたベルトを巻きますから。」

 栞は一人ですねちゃいましたね。(汗)

祐一「真琴、お前はどうするんだ???」

真琴「私は、美汐と組んでのタッグ戦よっ。祐一よりも先にベルトを獲るんだから!!!」

祐一「天野もそれで良いのか???」

天野「はい。」

祐一「よし、それじゃ、そういう風に秋子さんに申告しに行くぞ。」

香里「ちょっと、相沢君。私はどうするの???」

祐一「香里は、もう終わってるから良いんじゃないのか?」

 ・・・言うが早いか香里と北川を除いて全員秋子さんの元に向かってしまいました〜。
 北川はやけにニヤニヤしてますが香里がきっと睨むと北川の表情がすっと真剣になるところが面白いです。

 Kanon勢は一部を除いて(汗)結束充分!!!
 男子王座戦を除いて各々の王座戦にはきれいに2人、2組ずつの参戦。
 この中から果たしてタイトル獲り叶う人は出てくるんでしょうか???

(続)