WNUWF
(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)
〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜
ドラマスティックモード(30)
放送日:2006/3/6
==========WNUWF側コミッショナー控え室==========
ゆかり「・・・ええ。・・・私も正直今回の決定には驚いているわ。
 でも、オーナーが決めた以上その決定は絶対だから・・・。
 ・・・まぁ、そうなるわね。・・・うん。・・・うん・・・。」
 WNUWF側コミッショナーのゆかりさんはどうやら電話中の模様。
 相手は親しい友人関係でしょうか?
 コンコン!!!
ゆかり「どうぞ〜。」
 電話しながらもノックの音に反応。って入って来たのはルタにアラミス。
 現タッグ王座チームですよ。
 二人の、特にルタの表情はちょっと険しいですな。
ゆかり「ごめんなさいね、また後で掛けなおすわ。・・・何か用かしら?」
ルタ「先週の決定はなんだ?」
ゆかり「先週?あー、特番『FF』のこと?確かにあなたにも指揮権があるし、
 そのあなたに事前に相談できなかったことは反省しているわ。ごめんなさい。
 ですが、あなたを探そうにもなかなか見つからなくて・・・」
ルタ「私が聞いているのはそのことではない。」
ゆかり「え?」
ルタ「・・・まぁ私の指揮権を無視してあの試合を決定したことに関しては
 あまり快くは思っていないが、最終興行での女子ツインロイヤルランブル戦。
 仮に私が相談されたとしても賛成していたであろう。
 だがさっきも言ったが今日ここで聞いているのはそのことではない。」
ゆかり「んーと、ではどんなことかしら?先週決定したのはそれぐらいだけど・・・」
ルタ「とぼけるでない。女子王座の栞、男女混合タッグ王座の狭霧に好きな順番での
 入場を選べる権利を認めたではないか。」
ゆかり「あー、あのことね。彼女たちはチャンピオンだからちょっとした特典をつけないと
 いけないでしょ。あの決定はそういうことよ。」
ルタ「ならば、私たちにもそれを認めてもらわねばな。私にアラミスは女子タッグ王座だぞ。」
 コンコン・・・。
ゆかり「どなたー?」
 ルタが話している間にまた来客が。今度はタイガーに篠崎 あやめ、それに鍋島に朝奈の4人が。
タイガー「ゆかりさん!!!女子ツインロイヤルランブル戦の決定は正直納得いかないです!!!
 折角前回特番であやめちゃん達の新旧ウェイトレスタッグチームが挑戦者決定戦に勝って
 挑戦権を得たのにそれをあっさりとふいにするなんて!!!」
鍋島「ええ。最終興行か何かは分かりませんが、朝奈ちゃん達が挑戦権を手にした以上は
 最終興行でもタッグ王座戦を開催すべきです!!!」
 おっと・・・王座チームの目の前でべらべらと話す二人。
 ルタたちの存在にようやく気付いた様子。
タイガー「なんだ、お前らも居たのか。タッグ王座戦、当然受けるよな?」
 タイガーがすごんで見せるがルタは冷静に首を横に。
ルタ「正直今回の決定は私も驚いておるのだ。言うなればイレギュラー発生。
 タッグ王座戦受けたいところだが、最終興行は一つの試合に全員参加のロイヤルランブル戦でな。
 王座はかかることは無いが、ロイヤルランブル戦でもお前達と顔を合わせた時には
 容赦なく仕掛けるからな。完全決着が付けたくばその時にでも来い。」
鍋島「む・・・逃げるんですか!?」
 しかし当人の朝奈とあやめが二人を止めます。
朝奈「志郎さん、もういいです。確かにルタさんの言うとおりだと思います。
 最後の試合は全員参加で一つの試合をするのが相応しいと思いますし。」
 あやめも同じことを思ったのか朝奈の意見にうんうん、と頷いています。
鍋島「朝奈ちゃん・・・・・・。まぁ、当人が納得しているなら仕方がありませんね。」
ルタ「お前達の話はそれだけか?ならば私はゆかりさんに用があるのでこの辺でな。」
 ルタはすっと振り返るとゆかりさんに再び同じことを話します。
ゆかり「分かりました分かりました。確かにルタさんにアラミスさんは現タッグ王座チーム。
 さすがに今から一人ずつに好きな順番での入場出来る権利を認めるわけにはいかないですけど、
 タッグ王座として一番その実力が発揮できる特典は認めるわ。」
ルタ「ふむ・・・それはどんなだ?」
ゆかり「あなたたち二人は同じリングに上がることが出来ます。しかも入場順は連番にするわ。
 例えば先にルタさんが16番目に入場したとするなら次の17番目はアラミスさん、あなたよ。」
 なんということ!!!タッグ王座チームが連番でしかも同じリングに入るのを認められるなんて!!!
 つまりはリング内での連携攻撃とか可能ということになります!!!
ルタ「まぁ、悪くない条件だ。私とアラミスが連番での入場を認めてくれるならばタッグチームとして
 最高のパフォーマンスを見せられるな。」
 ルタたちは納得の表情で部屋を後にします。
 しかし、今度は収まらないのがタイガー達のようで。
タイガー「おい、チャンピオンには特典を認めて挑戦権を得た朝奈ちゃん達には何にも無しか?
 次の特番でチャンピオンになれたかもしれないのに!!!」
ゆかり「・・・ふぅ。仕方が無いわ。じゃあ朝奈ちゃんにあやめちゃん。
 あなたたちも同じリングに上がるのを認めるわ。さすがにチャンピオンじゃないから
 連番までは認められないけどね。」
タイガー「おい、それってほとんど・・・」
鍋島「タイガー、仕方がないですよ。朝奈ちゃん達はあくまでも挑戦者であってチャンピオンではない、
 ゆかりさんの言うとおりですよ。ここはこのまま引き下がっておきましょう。」
タイガー「しかしだな・・・。」
鍋島「あんまり駄々をこねると我々が大人気ないですし、それに折角認めてくれた権利も
 無しになってしまいます。」
タイガー「む・・・それもそうだな・・・。あやめちゃん、朝奈ちゃん。
 王座戦は無しになっちゃったけど、最後のロイヤルランブル戦、全力で挑んで勝ちにいこうね。」
朝奈「はい。」あやめ『うん。』
==========メイン会場==========
 先週の放送の反響が各方面の方それにファンからも想像以上に大きく我々の元に帰って来ております。
 次回特番「FF」、60人によるツインロイヤルランブル戦参戦に早くも名乗りを挙げた団体が!!!
 「月石帝国」からGift勢が、「格闘美―お嬢様レボリューション―」に継続参戦している
 正規軍の中から有栖摩、望月両財閥グループ直運営のユニット「シンフォニア勢」も参戦!!!
 更にはAugust All ☆‘sからもはにはに勢と対抗していた派閥、プリホリ勢、
 更には昨年末から急激に伸びてきた新派閥、夜瑠璃勢の参戦も発表されております。
キング「以前からWNUWFに参戦していた「いたる連合軍」に「August All ☆‘s」
 以外の団体から早くも2団体の申し込みがあるのは嬉しいぞ!!!
 しかもGift勢はメジャー団体からオファーを出してもなかなか参加を渋っていたところなだけに
 驚きもあるが俺としては嬉しいな!!!
 シンフォニア勢は以前俺達の団体に遊びに来てくれてたよな!!!あの時は客席からの
 観戦だったが時を経て同じリングに上がるというのも感慨深いな!!!」
 参戦を表明した団体からWNUWFに向けてのビデオレターを頂いております。
 今日はそちらをご覧頂きましょう。
 なにやら、試合への参戦メンバーも発表されているとか・・・。
==========ビデオレター(Gift勢)==========
莉子「・・・うるさいなぁ、お兄ちゃんは。もうすぐビデオレター始まるんでしょ?
 ってええっ!?もうカメラ回ってるの!?ちょっと、それを早く言ってよね!!!
 あー、もう。お願いだから最初のところはカットしてよね!!!」
霧乃「莉子ちゃん、早く始めようよ。」
莉子「ああぅぅ・・・、え・・えーっと、WNUWFの皆様。初めまして・・・になるのかな?
 私たちがちまたで噂になって・・・いる?・・・ちょっと、何よそのカンペは!!!
 うう・・・これ読まないといげないの?分かったわよ・・・。
 ・・・私たちがちまたで噂になっているGiftメンバーです。
 この度は最終興行に招待頂きましてありがとうございます。試合に参加する選手からの
 意気込みを受け取ってください・・・ってやっぱカンペ読むのはダメね。」
霧乃「だからカンペはやめよう、って言ったのに・・・。」
千紗「まぁまぁ。始まったものはしょうがないよ。参加する選手の意気込みを言えば良いのね?
 じゃあまずは私から。・・・『全国のツインテール愛好家の皆さん、必ず期待に応えるから
 応援よろしくね♪』・・・最初だからこれぐらいド派手に言わないとねー。」
縁「頑張ってくださいねー♪私一生懸命応援しますから。」
千紗「うん、ありがと。次は綸花ちゃんね。」
綸花「え?うう・・・やはり私も何か言わないとダメですか?」
千紗「当然でしょ。というか綸花ちゃんが優勝候補なんだからファンの期待に応えないとね。」
綸花「わ、私そんなに強くないと思いますけど・・・私以外の相手が59人だなんて前代未聞です。
 ・・・でも、出るからにはもちろん優勝を狙いますしベストを尽くして戦いますので、
 応援よろしくお願いします。・・・こんな感じで良いですか?」
千紗「うんうん、上出来上出来♪じゃあ最後は深峰先輩、きちんとしめてくださいね♪」
莉子「え、あー、うーんと。私は優勝とか正直あんまり考えていないんだけど、
 綸花さんの言ったことと同じかな。ベストを尽くして頑張ります!!!
 ・・・でも、剣が使える綸花さんや色々と凄い千紗さんはともかくなんで残りの一人が
 あたしなのか今でも不思議なんだけど・・・。」
千紗「色々と凄いって・・・。」
霧乃「それはやっぱりメインヒロインが参加しないと始まらないからだと思うよ。」
莉子「メインヒロインって・・・そんなこと言われてもプロレスでは関係ない気が・・・。
 え?いつものチョップを出せば余裕だって???お兄ちゃん・・・、そのチョップ
 今から食らってみる???」
霧乃「あ、あの・・・もうビデオが終わるみたいだよ。じゃあね。
 WNUWFの最終興行を盛り上げる一端にでも私たちがなれればと思います。
 当日は共に頑張ろうね。」
==========ビデオレター(シンフォニア勢)==========
香津美「WNUWFの皆様、ごきげんよう。『お嬢様組曲』の代表としてまず私から
 挨拶差し上げますわ。長い間に渡って私たちのような団体の先駆けとしての活躍、
 お疲れ様ですわ。これからは私たちがリードして・・・」
沙絵「香津美お姉様、そろそろロイヤルランブル戦の参加メンバーの発表を・・・。」
香津美「あら、そうね。私たちお嬢様組曲代表としてWNUWF最終興行の試合に参加するのは
 まずこの私、それに沙絵。西九条 小雪さんの3名よ。一人ずつ意気込みを発表して頂戴。
 まずは沙絵。あなたからよ。」
沙絵「ええっ!?私からですか?・・・あの、えと・・・、一生懸命頑張りますので
 応援よろしくお願いしますっ!!!」
香津美「・・・ありふれた挨拶ね。でも沙絵らしいわ。次、小雪さんどうぞ。」
小雪「意気込みなんて無いです。リングに上がったらやるべきことをするだけだから。
 でも・・・どうして体の弱い私なんですか・・・。」
姫名子「あは・・・あはははは・・・。」
香津美「小雪さんの主張も無理ないわね・・・。でも私たちの枠として3名来てたわ。
 姫名子さんはあんまり戦うの得意そうではないみたいですし、司様は寧ろ平和を望まれる方。
 舞鈴ちゃんはさすがにあの体で59人相手しろっていうのは酷だから。
 小雪さんも体は弱いから本当は無理させたくなかったけど、他の参加メンバーを聞いたところによると
 同じく体の弱い選手も出るみたいだから無理しない程度なら大丈夫かな、と思いまして。」
小雪「なんだか世の中の理不尽さを感じます。」
香津美「いざとなったら私たちが頑張るから、無理だけはしないでね。
 最後に私からになるわね。私が出るからには狙うのは当然優勝よ。峰桜セプテットとしてのプライドを
 賭けて全力で優勝を勝ち取るわ!!!期待して待ってることね。」
沙絵「さすがです、香津美お姉様!!!私もそれに付いていくだけですっ!!!」
香津美「付いていくだけでは勝てないわよ、沙絵。もし私とあなたが残ったらどうするの?」
沙絵「その時は・・・全力で挑みますから胸を貸してくださいっ!!!」
香津美「分かったわ。・・・それでは、当日。楽しみにしてますわ。ごきげんよう。」
==========ビデオレター(August All ☆’s)==========
ミア「姫様、そろそろビデオレターの時間です。」
フィーナ「分かったわ。」
ミア「こちらが本日の原稿になります。」
フィーナ「そう、ありがとう。始めるわよ、達哉。カメラを回して。
 ・・・・・・・・・・・・。
 『WNUWFの皆様、長い間のプロレス生活お疲れ様でした。
 あなたがたが築き上げてくれましたプロレス界と私たちの架け橋、
 これからは私たちがこれを守り、更なる高みへと目指す梯子を築き上げて
 いきたいと思います。』
 ・・・・・・ミア。やっぱりこの原稿ちょっと硬すぎないかしら?」
ミア「そんなこと無いと思います。姫様立派だと思います♪」
フィーナ「でもやっぱりWNUWFへのはなむけの言葉は私の口から話したいわ。」
ミア「そうですか・・・・・・、分かりました。ここからは姫様の言葉で。」
菜月「おっと、フィーナばっかりカメラに映っているのはちょっと妬けちゃうわね。
 そろそろ私も出して欲しいんだけど。」
フィーナ「あら、私そんなに話し込んでしまったのかしら?ごめんなさいね。」
菜月「いえいえいえいえー。それよりも、そろそろ女子ツインロイヤルランブル戦に
 出場するメンバーを発表した方が良いんじゃない?」
フィーナ「そうね。と言っても・・・。」
菜月「ま、出るのはここに居る私たち3人なんだけどね。」
ミア「姫様に菜月さんは体格も良いですから分かりますけど、残りの一人がなんで私なんですかー。;;」
フィーナ「仕方が無いでしょ。試合の当日に麻衣はWNUWF最終興行を盛り上げるために
 得意のフルートで演奏隊に混じって参加することになってしまいましたし、
 さやかは博物館のお仕事が忙しいみたいよ。当日はテレビで観戦することになるらしいわ。」
菜月「リースちゃんはリースちゃんでメンバー決める時に居なかったからね・・・。
 さすがに居ないメンバーを当てにするわけにはいかないでしょ。」
フィーナ「大丈夫、ミアも最近めきめき実力を付けて来ているわ。今回の試合はちょっと大勢みたいだから
 大変な試合にはなると思うけど、それは私も同じことよ。」
菜月「そうね。全部で60人なんて前代未聞の規模だよね。さすがに辛そうだわ。
 入場順決めるくじでは絶対に大きい番号を引かないとね。」
フィーナ「ビデオレターはこんなところで良いのかしら?当日は試合に参加される選手皆さん全てが
 全力を出し切れると良いわね。それではまた当日会場で。」
(続く)
