WNUWF
(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)
〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜
ドラマスティック・モード(3)
==========舞台裏==========
警備員「救急車、救急車!!!」
(ぅ〜〜〜〜〜ぅ〜〜〜〜〜ぅ〜〜〜〜〜!!!)
ゆかり「どうしたのですか???何があったのですかっ???」
警備員「あ、コミッショナー!!!・・・誰かに襲撃されたようです・・・。」
ゆかり「え・・・?!・・・儀助さんっ!!!早く病院に!!!
 ・・・困ったわ。次回特番、儀助さんは・・・。」
==========本放送==========
 本日もやって参りましたWNUWF!!!
 しかし、番組冒頭、衝撃的な事件が起こってしまいました!!!
キング「あの儀助が誰かに襲撃を受けたんだろ!!!並の人間じゃ無理だろうが、
 一体誰がやったんだ???」
 まだ事件が起きたばかりですので特定は出来てはいませんが、気になるのはもう1つ。
 次の特番の『エイム アット ザ トップ』での男子王座戦での参戦も気になるところ。
キング「救急車で病院に運ばれるということはかなりの怪我だと思うぞ!!!
 それだけで次回特番は欠場の可能性は高いだろうな!!!」
 儀助の怪我の情報は入り次第随時お伝えしたいと思います。
♪朝影
 おや?ここで登場は祐一ですねぇ。一体何を話すんでしょ???
祐一「・・・番組冒頭から今日は騒がしいな。あ?儀助が襲撃されたって???
 俺にとっては男子王座戦前だからな。儀助に限らずライバルが減るというのは
 嬉しかったりするけどな。」
 観客からは若干のブーイング。
祐一「何やら今、犯人を捜しているみたいだけど、俺は誰が犯人か知ってるぞ!!!
 というか、お前らも大体見当が付いているだろ!!!儀助とは最近いがみ合っている奴が
 1人居るからな、なぁ!!!エセヒーロー!!!」
♪たたかえブルー
 おっと!!!さすがに祐一の挑発にブルー本人登場!!!当然怒りの表情です!!!
ブルー「ちょっ、ちょっと待ったっ!!!妙な濡れ衣を着せるな!!!
 俺はヒーローの名に賭けてそんなことはしないっ!!!」
祐一「ヒーローの名に賭けて、なぁ・・・。ちょっと悪ってだけで何もしていない
 儀助を付けねらっておいてよく言えるよな。」
ブルー「う、うるさいっ!!!俺には大体アリバイがあるっ!!!」
祐一「本当かよ・・・。ちょっと控え室に戻ってみな。お前が犯人じゃないかって噂しきりだぞ。」
ブルー「!!!」
 ブルーは血相を変えて戻っていきます!!!祐一はほくそ笑んでいますね。
キング「だが、ブルー犯人説は現時点では有力だよな!!!」
==========舞台裏==========
 ブルーは血相を変えて早足で控え室に戻っていきます。
 おっと、祐一の言っていた通り、すれ違う人ほとんどがブルーの方を振り返ってみていますよ!!!
 WNUWF男子選手の控え室に到着しましたが、中に入ると、控え室に居た選手が一斉に顔を背けました!!!
ブルー「!!!おい!!!お前ら、俺が犯人じゃないかって思っているんだろう!!!
 最近俺と儀助がいがみ合っているから俺が奇襲をしたなんて思っているんだろう!!!
 どうなんだよ!!!」
 わっ!!!ブルーは手近に居た鍋島 志郎の胸倉を掴みましたよ!!!
 しかし、鍋島はすぐに振りほどくとさっさと出て行ってしまいました。
 しかし、それでも構わずにブルーは荒れています!!!
ブルー「俺は断言してやる!!!俺はヒーローの名に賭けてそんなことはしない!!!
 お前らが信じるも信じないも勝手だがな!!!」
 そこまで言うとブルーは荒れたまま控え室を出て行きました!!!
==========いたる連合軍コミッショナー室==========
 一方、こちらは秋子さんの部屋ですが・・・。
 いたる連合軍の女子選手が殺到していますね・・・。
舞「次回の女子王座戦・・・。当然私が挑戦する・・・。」
名雪「ぅ〜〜〜、ロイヤルランブル戦最後まで残ったのは私だよ〜〜〜・・・。」
観鈴「一番長くリングに居たのは私・・・。だから、私なら引けを取らない。
 女子王座のベルト奪取の可能性が増える♪私もいた連も幸せ、一石二鳥♪(ぶいっ)」
さゆりん「あはは〜っ、人気者同士のカードは盛り上がりますよ〜♪」
栞「それは関係ないと思いますけどね・・・。(-_-;)」
 どうやら、各選手が次回の女子王座戦挑戦を表明しているようですね。
キング「WNUWFの狭霧がベルトを持っている関係上、次回の挑戦者はいたる連合軍の中から
 出される可能性は高いよな!!!」
 そういうものなんですかね・・・。
秋子「はいはい、皆落ち着いて。皆の言い分は分かりましたから、私が何とかします。
 だから、今は大人しく帰ってちょうだい。」
 しかし、秋子さんの一言はやっぱり影響力ありますなぁ・・・。
 この一言で皆は一旦帰っていきましたよ。
キング「あの言い方だと何か策があるのかもな。」
==========メイン会場==========
 さて、儀助の怪我の情報が入って参りました。
 現在、精密検査を受けているそうで、次回特番への参戦はその怪我の様子を見てから
 決める、とのことです。ですから、現時点ではまだ欠場となっていないようです!!!
キング「だが、救急車で運ばれた程だからな・・・。参戦は難しいと思うぞ!!!」
 ええ、私もそう思います。というか、無理はして欲しくありません。
 それでは、先週も放送していました男子王座戦参戦が決まっている選手への
 突撃インタビュー、今度はタイガーにお越しいただいたようです!!!
 それでは、コーチマン、どうぞ。
==========インタビュー・ルーム==========
コーチマン「どうも〜。タイガーにお越しいただきました〜。」
タイガー「・・・・・・。」
コーチマン「え、え〜と、タイガーは次回特番、1回戦の相手はAIRの主人公の
 往人さんと対戦ですが・・・。」
タイガー「・・・それで?」
コーチマン「・・・あ、え、え〜・・・意気込みを・・・。」
タイガー「・・・ふん。俺はドラゴンにしか興味が無い。奴はきっと決勝まで上がってくるだろう・・・。
 俺はそこまでに行くのに過程などにはこだわらない・・・。だからそんな試合のことなど
 ただの通過点にすぎない・・・。」
コーチマン「しかし、他にも強豪が多いですよ。」
タイガー「・・・俺が他の奴にあっさりと負けるとでも???」
コーチマン「あ、い、いえいえ!!!」
タイガー「・・・まぁいい。その時になったらじっくりと見ているんだな。」
==========舞台裏==========
頼人「・・・おしまいだ・・・。いきなりドラゴンと対戦なんて・・・!!!」
狭霧「頼人様・・・・・・。
 ・・・大丈夫ですよ♪今は不安かもしれませんけど、一生懸命練習すれば必ず報われます!!!」
頼人「簡単に言いますね。でも、相手が悪すぎます・・・。あのドラゴンだから・・・。」
狭霧「頼人様。・・・私はそんな頼人様のお姿、見たくありません・・・。
 私は、強い人よりも頼人様のように一生懸命な方に憧れていたんです。
 そんな私の想いを・・・。」
 わわわっ、狭霧が泣きそうな表情です!!!
頼人「さ、狭霧!!!わ、分かったから泣くな!!!やれるだけはやる!!!」
狭霧「頼人さま〜〜〜。」
==========メイン会場==========
 おっと・・・、これ以上は我々はお邪魔みたいですね。
キング「狭霧FC会員No.1としてはこの後が気になるところだぞ!!!」
 その後は勝手に想像してください・・・。(-_-;)
♪雪の少女
 これは名雪のテーマソングですが、母親の秋子さんの入場です。
 いたる連合軍側コミッショナー自ら何を話すのでしょうか???
秋子「今日のWNUWFは波乱続きね。儀助さんが襲撃されたのは他の選手たちにとっては
 穏やから話じゃないわ。各選手の皆さんは十分に注意してくださいね。」
 !!!コミッショナー自らのお達しとは感動ものです!!!
キング「お前に言ったわけじゃないがな。」
 分かってますよ・・・。(-_-;)
秋子「で、ここに上がった訳ですけれど、2つあるわ。一つは皆にとってはきっと
 ビッグサプライズね。ひょっとしたら選手にとっても驚きのことだと思うわ。
 もう一つはコミッショナーとして同じコミッショナーのゆかりさんに
 確認したいことよ。・・・どっちからが良いかしら?
 ・・・やっぱりビッグサプライズの方はゆかりさんにも聞いてもらいたいから
 とりあえず、出てきてもらえるかしら?ゆかりさん。」
♪砂のモチーフ〜「坂道と交差点から」〜
 さあ、娘さんの清香のテーマ曲ですので、ゆかりさんの登場のようですよ!!!
キング「コミッショナー同士、またいがみ合いになるのか???」
 今日は最初から喧嘩をするつもりで呼んだわけではないでしょう・・・。(-_-;)
秋子「ゆかりさん。WNUWFの儀助さんが襲撃されたことは本当に残念に思うわ。
 救急車で運ばれた、とも聞いてます。」
ゆかり「・・・ええ。今犯人を捜しているところですよ。」
秋子「そこで、私もコミッショナーとして確認しておきたいことなんですけど、
 当然、怪我をした儀助さんは次回特番の男子王座戦は欠場させますよね。
 いくら当人が出場するって言っても本当に怪我が治ったかどうかを見極めるのは
 慎重にしないといけないわよ。」
ゆかり「そのことについては、確かに秋子さんのおっしゃる通りですけど、
 私は儀助さんの意向に従うつもりです。特に今回が初めての男子王座戦ですから・・・。」
秋子「そんな!!!・・・危険だわ。その結論は。・・・で、では、犯人として今一番
 疑われているブルーさんは当然出場停止にするんですよね?」
ゆかり「どうして出場停止にする必要があるんですか???犯人ならそうしますけど、
 疑わしいだけでそれは出来ませんわ。・・・秋子さんらしくないですね。『疑わしきは罰せず。』です。」
秋子「でも、他の選手は納得するかしら?」
ゆかり「もし何かあったら私の方から説明します。・・・それよりも、私を呼んだのは何か
 あるからなんですよね。後ろで聞いてましたけど、ビッグサプライズとか・・・。」
秋子「え?ええ。そうね。私からの発表が1つあるのでしたね。
 それは他ならぬ次回特番についてですけど、当初の予定では男子王座戦だけのつもりでした。
 でも、あまりにも要望が多かったので、次回特番、女子王座戦も開催します!!!」
 !!!なんと!!!次回特番は女子王座戦も開催!!!
 これは本当にビッグサプライズです!!!会場からも大歓声!!!
キング「だが、挑戦者は誰なんだ???」
秋子「で、気になるのは挑戦者よね・・・。誰だと思いますか???
 女子ロイヤルランブル戦で最後まで残った名雪?
 一番長くリングに居た観鈴ちゃん?実力のある舞さん?
 人気者のさゆりん、こと佐祐理さん?
 ・・・どれも正解よ!!!それどころか、いたる連合軍全員にチャンスありよ!!!」
キング「なにっ???全員???」
 ぜ、全員ってどういうことですか???(^^;;
ゆかり「ちょっと、秋子さん。それはいくらなんでも無茶ですよ。
 誰か1人に絞ってもらわないと・・・。」
 しかし、秋子さんは無視して話続けますね・・・。
秋子「試合形式は、ハード・コア戦よ。次回特番放送中は有効だから積極的に
 王座狙ってくださいね!!!」
 ね、狙ってくださいねって・・・。
ゆかり「ちょっと待って!!!私もコミッショナーとして、その試合は許しませんよ!!!
 いくらいたる連合軍がベルトを欲しいからと言って・・・。」
♪こころのゆくさき
 おおっと!!!この曲は!!!狭霧です!!!女子王座の狭霧の登場!!!
“さ〜〜〜ぎ〜〜〜り〜〜〜!!! さ〜〜〜ぎ〜〜〜り〜〜〜!!!”
キング「やっぱりいつでも狭霧は人気者だな!!!
 でも、この女子王座戦はどうするんだ???俺ならきっぱり断るがな。」
 キングならそうでしょうね。無論私もですが、狭霧の場合だと分かりません!!!
ゆかり「狭霧さん・・・。いい?あなたはチャンピオンよ。
 チャンピオンであるからには確かに防衛戦は定期的に行わなければいけないの。
 でも、今回の要求ははっきり言って不当であると言えるわ。だから、断る権利もあるのよ。」
 狭霧はうんうんとうなずいていますが、返事はせずにマイクを持って秋子さんの前に立ちました!!!
狭霧「秋子さん・・・。次回王座戦ですが・・・。皆さんが挑戦したいということでしたら、
 私、お受けします!!!」
 !!!なんと!!!狭霧はこの不利な条件を受けました〜〜〜!!!
 相手はいたる連合軍の女子全員ですよ!!!もちろん、こうなるといたる連合軍同士でも敵同士
 ということになりますけど、狭霧としてはベルトを失う可能性がかなり高いですよ!!!
キング「だが、これを受けるのが狭霧なんだ!!!」
 確かにそれが狭霧の魅力なのでしょう!!!観客からは大歓声!!!
ゆかり「ちょ、ちょっと狭霧さん!!!何もそんな不利な条件、飲まなくても・・・。」
狭霧「でも、私が受けることによって皆さんが幸せになれるのでしたら・・・、
 仮にベルトを失っても私はその方が嬉しいんです。」
 皆さんお聞きになりましたか〜???これが人気者の、No.1の狭霧なんです!!!
 無属性の私でも惹かれてしまいますよ!!!
キング「俺としてはこの逆境の中でもベルトを持たせてやりたいがな!!!」
 キングの気持ちも分かります!!!
秋子「というわけで、次回特番男子王座戦と女子王座戦、ご期待くださいね♪」
ゆかり「・・・狭霧さん・・・。あなたの気持ちも分かるけど、
 WNUWFコミッショナーとしては、それでは困るんですよね・・・。(苦笑)」
==========WNUWF男子選手控え室==========
「ケンちゃん選手〜〜〜。郵便です〜〜〜!!!」
ケンちゃん「ん?誰からだろう・・・。ラブレターか???間に合っているんだがな・・・。(苦笑)
 (開封中)・・・。・・・!!!なんだよ!!!ふざけやがって!!!
 この俺に脅しのつもりか???やれるものならやってみろってんだ!!!」
 何やらケンちゃんは怒りのまま控え室を出て行きましたが、手紙は放置していきました・・・。
 ちょっとカメラで写してもらいましょう・・・。
『拝啓、ケンちゃんへ。
 あなたの「彼女」たちを頂きます。by 女の子に飢えているヤツ』
 ・・・???
(続く)
