WNUWF
(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)
〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜
ドラマスティック・モード(4)
==========WNUWFコミッショナー控え室==========
ゆかり「狭霧さんには困ったわ・・・。折角私たちWNUWFが取ったベルトを
 手放すような行為をするなんて・・・。女子王座のベルトは狭霧さんが考えているよりも
 もっと権威のあるものなのよ・・・。」
 コンコン・・・。
ゆかり「入って良いわよ。」
 ぞろぞろ入ってきたのは雪希ちゃんや篠崎 あやめを初めとするWNUWFの女子がほとんど。
ゆかり「よく来てくれたわ。今日は皆さんに頼みたいことがあって・・・。」
麻美「頼みたいこと・・・ですか?」
ゆかり「ええ。先週皆さんも聞いたとおり、次回特番で急遽女子王座戦が開催されることになりました。
 しかし、その内容がいたる連合軍側の不当な要求。なんと挑戦者がいたる連合軍女子全員なんです。
 そんないたる連合軍にベルトを渡すわけにはいきません。そこで、皆さんには
 狭霧さんを守ってベルトをいたる連合軍に放出するのを阻止して欲しいのです。」
清香「ねぇ、お母さん。もちろんタダで、なんて言わないよね?」
ゆかり「ええ。一番活躍してくれた人にはその次の特番で女子王座戦の『第1挑戦者』に
 することを約束するわ。」
ねーちん「・・・くだらないわね。いた連には次回特番でベルトを巻けるチャンスがあって
 私たちにはそれが無いなんて・・・。・・・私は降りたわ。」
ゆかり「次回特番でいた連側にベルトが移っても良いというのですか???」
ねーちん「そうじゃなくて、どうせベルトを得るチャンスが次回以降なら、
 その相手が狭霧さんだろうがいた連の誰かだろうが私にとっては関係無い、ということ。」
 ねーちんの一言に一同うなずいております。同意ということですかね。
ねーちん「・・・用件はそれだけかしら???それじゃ。」
 ねーちんの一言で全員部屋を出て行こうとしています。
ゆかり「待って!!!・・・・・・。分かりました。じゃあ、私の方で何とかしてみます・・・。
 きっと、皆さんもやる気が出てくれると信じていますからね!!!」
 最後のゆかりさんの一言を受けうんうんと頷きながら選手たちは部屋を出て行きました。
==========メイン会場==========
 本日もハイテンションに始めましょう〜♪WNUWF!!!
 次回特番もいよいよ来週に迫って参りました!!!
キング「いよいよ男子王座戦か!!!色々なところで火が付きかかっているからな!!!
 どんな戦いになるか楽しみだぞ!!!」
 番組冒頭では早速ゆかりさんが何やら動きを見せていましたね・・・。
キング「WNUWFの選手を使ってベルトを守ろうと考えていたがなかなか選手も
 言う通りに動かないものだな・・・。」
 何とかする、とは言ってましたけれど・・・。
キング「多分、WNUWFのメンツにも挑戦権を与えるんだろう。」
 多分ってバラしちゃっても良いんですか???
キング「バラすもバラさないもまだ決まってないだろ。それに、誰でも想像出来るぞ!!!」
 ま、まぁ・・・。
♪みずいろ
 おや?番組最初の登場はケンちゃんですよ。
 リングに上がって何を話すんでしょうか・・・?
ケンちゃん「先週、俺は不可解な手紙を受け取った。何でも、俺の彼女たちを
 奪うとか何とか・・・。俺を脅しているつもりなんだろうが、そうはいかないぞ!!!
 どんな相手でもぶっ潰すだけだ!!!けど、気になるのはこんなくだらない手紙を出したのは
 一体誰か?ってところだよな・・・。」
 キング、心当たりあります???
キング「まず考えられるのは彼女が居ない奴だろ。」
 なるほど、確かに彼女が居ない人にとっては現時点で5人も居るケンちゃんは
 ジェラシーの塊でしょう。
ケンちゃん「まず、『女の子に飢えている奴』っていうのを考えると現時点で
 彼女が居ない奴が考えられるがな・・・。ただ安易には考えられないところか。
 次の特番での男子王座戦で俺の動揺を誘っているのかもな・・・。」
 結構深読みしていますね・・・。(^^;;
キング「男子王座戦がかかっているからな。」
ケンちゃん「何にしても誰だか知らないが俺が阻止してやる!!!」
 ケンちゃんは高らかに宣言するとリングを後にしていきました。
 しかし、敢えてリングでしゃべった意図って何ですかね・・・。
キング「やっぱり誰とも知らない犯人に向けてけん制のつもりだろ。」
 なるほど、ですが、WNUWF、いたる連合軍の他の男子は全員次回特番では
 男子王座戦に参戦が決定しています。儀助は怪我で出場は微妙ですが、
 そんな中で誰が『彼女』ゲットを目指せるんでしょうね・・・。
キング「そこまではさすがに知らないな。次の特番で明らかになるんじゃないか???」
 男子王座戦の裏で、ってところですかね。
 それでは、男子王座戦に参戦する選手へのインタビュー。今日は鍋島 志郎選手だそうです。
 コーチマン、どうぞ。
==========インタビュールーム==========
コーチマン「はい〜。鍋島 志郎選手にお越しいただきました〜。」
鍋島「どうも。」
コーチマン「鍋島選手は初戦は謎の多いイーグル選手との対戦ですが。」
鍋島「僕の聞いた限りではこの選手はブルーのライバルらしいですね。
 正義の味方を唱えているブルーに対して、と考えるとイーグルは悪の親玉、
 ってところでしょうか。」
コーチマン「イーグル選手は私も話に聞いたことがあるぐらいなので、
 詳しくは分からないですが、鍋島さんのおっしゃったような解釈で
 大体良いようですよ。ただ、一部の噂ではブルーとは仲良くなったとも聞きますけどね。」
鍋島「ま、どっちにしても、スキャンダル多い怪しいヒーローのブルーのライバルなら
 その実力も高が知れたものでしょう。僕の『ナベシマ・ロック2』であっさりと
 タップアウトさせてやりますよ。」
コーチマン「・・・ありがとうございました。それではスタジオにお返しします。」
==========メイン会場==========
 ・・・・・・!!!
 はっ、カメラが回っていた。(汗)
キング「お、俺も油断していたぞ・・・。;´д`」
 まさか、そのまま普通に返されるとは思っていませんでした・・・。(滝汗)
 というか、史上初じゃないですか???ここまで普通にインタビューが進んだのは。
キング「た、多分な・・・。;´д`」
♪砂のモチーフ〜「坂道と交差点から」〜
 この曲は・・・。清香の入場曲ですが、母親のWNUWF側コミッショナーの
 ゆかりさんが登場してきました!!!
ゆかり「次回特番・・・。男子王座戦のみのはずが、前回の放送で女子王座戦も開催されることが
 決定してしまいました。しかも、相手はなんといたる連合軍女子全員。
 はっきり言って私は今でもそれは不正な要求だと思っています。そして、
 WNUWFの選手からも直接ではないですが、その意思を聞きました。
 狭霧さんには悪いですが・・・・・・。コミッショナーとして決定させていただきました。
 次回特番、女子王座戦、〜ハード・コアマッチ〜にはいたる連合軍選手だけでなく、
 WNUWFの女子選手全員も挑戦権を与えたいと思います!!!」
“わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!”
 !!!なんと!!!次回の女子王座戦はWNUWFの選手も参戦決定!!!
キング「そんなに驚くことか???冒頭で俺が予想しただろ?」
 キング、出鼻を挫かないでください・・・。(-_-;)
ゆかり「私からは、このベルトをいたる連合軍には渡しません!!!」
♪雪の少女
 この曲は!!!
 いたる連合軍側コミッショナーの秋子さんの登場です!!!
 不気味な笑みを浮かべつつの登場ですよ!!!
キング「何か裏がありそうだな!!!」
秋子「WNUWF側コミッショナー、ゆかりさん。お見事な采配でしたね♪
 では、コミッショナーである私からも発表を1つ。契約に1つだけ加えさせていただきましたわ。
 『WNUWF側女子選手はベルトがいたる連合軍側に移ってからの参戦とする。』」
 これこそ驚き!!!秋子さんはほぼ確実にベルトが渡るように仕向けました!!!
キング「これは、秋子さんのが3枚ぐらい上手だったな〜・・・。」
ゆかり「な、なんですって!!!そんなことが許されるとでも!!!その契約を変えます。
 今から行って変えてきます!!!」
秋子「無理ですよ。だって、さっき締め切りでしたから。」
ゆかり「キーーーーーーーーーーッ!!!」
 ゆかりさんが走って秋子さんを追いかけに行きましたが、秋子さんがゆっくりと退場していきます!!!
 ゆかりさんは秋子さんを捕まえようにも、レフェリー陣に捕まっての強制退場になってしまいました〜・・・。
==========舞台裏==========
 コミッショナー同士のやり取りを見ていたのは頼人と狭霧。
頼人「なんてことだ・・・。俺だけでなく、狭霧にも酷い仕打ちだぞ!!!」
狭霧「頼人様。今度の女子王座戦は私が決めたことです。
 どうか、酷い仕打ちだ、なんて言わないでください・・・。」
頼人「狭霧・・・。何故お前は平気で居られるんだ???
 下手をすれば次回特番であっさりとベルトを失うんだぞ!!!」
狭霧「分かってます・・・。ですが、ベルトはただ強い人が持てるだけじゃないのです。
 だって、そうだとしたら皆さんお強いですから、誰でも持てることになってしまうんです。
 最終的にはベルトが人を選ぶ、とも言われています。もしその人が私じゃないとするなら、
 私はそのベルトを引き止めることなんて出来ません・・・。」
頼人「狭霧・・・。」
狭霧「頼人様・・・、もし私がベルトを失っても変わらずに居てくれますか?」
頼人「狭霧・・・、ああ。約束する。」
==========メイン会場==========
 また何やら2人だけの世界に入っているようですよ・・・。(汗)
キング「この2人は気にするな・・・。(-_-;)」
 しかし、それにしても、ここ最近の放送ではWNUWF側の選手ばかり
 スキャンダルな話を聞きますね。一方のいたる連合軍は控え室を覗いて見ても
 特に誰と話すでもなく、ただ淡々と各々の練習をしている風景が映し出されてますね・・・。
 各々が各々、必殺技に磨きをかけているようです。
 例えば名雪さんは持ち前の足技の威力を増すために主に足腰の特訓を重視していますし、
 佐祐理さんは魔法詠唱に余念がありません。舞さんは・・・あれ。
 姿が見えませんが・・・。おおっと、地面においてあった小さなピンポン玉に向かって
 上からのジャンプ切りですね。これはお見事な精度。
 ・・・と、やはり特に女子選手にはベルト取りを賭けているような気も伺えます。
キング「その辺は男子王座戦、女子王座戦、一体どう影響してくるかだな。」
 はい・・・。いよいよ来週に迫ってきた特番『エイム アット ザ トップ』。
 男子王座戦はWNUWF男子選手、いたる連合軍男子選手合計12人による
 トーナメント戦です。詳しい対戦カードはバックナンバーに譲るとしまして、
 1回戦は普通のシングルマッチ。2回戦では、残っている8選手によるバトルロイヤル戦。
 3カウントまたはギブアップ取られた時点でその選手は敗北、対戦カードでの相手が勝ち上がり。
 3カウントまたはギブアップは対戦相手が取らなくても良い、という一風変わったルールです。
 ただし、勝敗が決した時点で該当する選手にはバトルロイヤルでの試合権利は無くなります。
 そして準決勝。ハード・コア戦。24時間いつでもどこでも試合、のハチャメチャルールです。
 最後に決勝ではストリートマッチ戦。反則裁定無し、のまさにサバイバルな戦いです。
キング「いかにして体力を温存して決勝まで上がるかが鍵だ。当然1回戦から試合のある選手が
 不利になるが、優勝候補は2回戦のバトルロイヤル戦をどう乗り切るかにかかってきそうだぞ!!!」
 一方の女子王座戦はなんとハード・コア戦。
 こちらは、番組中ずっと、随時試合が行われるようです!!!当然、
 24時間いつでもどこでものルールですので、女子王座に就いたからと言って全く
 油断は出来ません。四面楚歌な状態の中で一体番組の最後には誰がベルトを手にしているのか?
キング「ただし、狭霧以外のWNUWF側の選手はベルトがいたる連合軍側に移動
 してからじゃないと挑戦権は無いんだったな。とすると、余計に狭霧にとっては
 きつい展開だな。ベルト移動は確実と言っても過言では無いぞ!!!」
 あらら、狭霧FC会員No.1の発言とは思えませんね。
キング「ふ、なに。取られたものは取り返せば良いんだよ。
 番組中なら仮に取られても狭霧にも挑戦権はあるってことだろ。( ̄^ ̄)」
 そんな、威張って言わなくても・・・。(-_-;)
 それでは、次回特番『エイム アット ザ トップ』、こうご期待の方向性で!!!
 次回お会いしましょう!!!
