WNUWF
(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)
〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜
ドラマスティックモード(26)
放送日:2005/3/1
==========佐々井亭−WNUWF支店−==========
 最近の佐々井亭は何だか徐々に客が増えているような気がします。
 どうやら雪希ちゃんや進藤さんが入ってからのようでして・・・。
鍋島「朝奈ちゃん。今日も大忙しだね。」
朝奈「ええ。雪希さんと進藤さんが入ったお陰ですよ。お姉ちゃんの怪我ももうすぐ
 治るみたいですし、お姉ちゃんも帰ってきたらきっともっと繁盛しますよ。」
タイガー「雪希さんを厨房に入れて進藤さんをウェイトレス、おっと給仕さんだっけ?
 そっちに配属したのが当たったみたいだな。だが、客のほとんどが男ってのは
 果たしてどうなんだろうな・・・。」
朝奈「・・・元々あたしたちのお店では男の方によく来ていただいていたのであたしは
 気にならないですけど・・・。」
 ・・・冷静に考えてみても現状の3人のウェイトレスさんは個性があってそれぞれで
 魅力的だからまず間違いなくウェイトレス目当ての客だと思うが、それは言っちゃだめですか・・・。
 カランカラン・・・・・・。
進藤「いらっしゃいま・・・あ!!!」
 入ってきたのはケンちゃんと日和!!!
ケンちゃん「居たっ!!!進藤さん!!!雪希!!!行くぞ!!!」
 いきなり店の中に入ってきて進藤さんの腕を掴みましたよ!!!
雪希「いきなり何の騒ぎ?ってお、お兄ちゃんっ!!!」
ケンちゃん「雪希っ!!!そこに居たのか。さあ、帰るぞ!!!」
雪希「ダメだよ、お兄ちゃん・・・。」
進藤「は、離してくださいっ!!!先輩・・・!!!」
 進藤さんは抵抗するもケンちゃんがずるずると引っ張っていきそう・・・。
 と!!!見るにみかねてタイガーがケンちゃんの腕を蹴り飛ばして2人の間に割って入りましたよ!!!
ケンちゃん「何をする!!!これは俺たちの問題だ!!!お前には関係の無い問題だろ?」
 ケンちゃんが話している間にも鍋島がタイガーの横に立って壁を作ります。
鍋島「関係なくはありませんね!!!少なくとも、朝奈ちゃんや夕奈さんの佐々井亭で
 騒ぎを起こされたのではね!!!」
タイガー「2人を置いていったドラゴンもどうかとは思うが、そのドラゴンが居ない隙に
 2人を引き戻そうとするお前もお前だな。というか、俺もゆかりさんから預かるように
 言われている身なのでな。もし2人を取り戻したいならまず俺たちを倒してからだ!!!」
ケンちゃん「ち・・・・・・。」
 さすがに1VS2では勝ち目が無いと踏んだかケンちゃんは諦めて後にするようです。
ケンちゃん「雪希!!!進藤さん!!!今日のところは帰るけど、絶対に2人とも
 取り返すからな!!!」
雪希「お兄ちゃん・・・・・・。」
==========メイン会場==========
 本日もハイテンションにWNUWFをお伝えしたいと思います〜〜〜♪
 いよいよ特番も近づいていまして続々とカードが発表されておりますよ!!!
 カードの詳細と展望については2回後のWNUWFの放送にて逐次お伝えする予定です!!!
キング「それにしても、どんどんとニューフェイスが出てきたな!!!
 先週も言ったが全て「はにはに勢」のAugust All ☆’sの面々だ。」
 というか、ドラゴンの居場所も分かりましたね!!!これはゆかりさんにお伝えしなくても良いんですか???
キング「あの山奥の木々だけの映像でどこの山か特定出来るのか?それにドラゴンは麓に
 降りるとか言ってたしな。近いうちに帰ってくるだろ。」
 バラバラになった「はにはに勢」の皆さんもいち早く合流出来ることを切に祈っております。
 そんな「はにはに勢」も参戦する史上初の紙媒体による興行が2005年の3月21日に
 開催されます!!!当日の試合形式も遂に発表されましたよ!!!なんと!!!
 WNUWFの旗揚げ戦と同じ「女子ロイヤルランブル戦」!!!
 しかも、旗揚げ戦の時の25人よりもさらに多い30人!!!
 しかも、この試合に見事に勝利した選手に好きな王座戦に挑む権利が与えられます!!!
 同時に出場予定選手の発表も行われました!!!詳しくはこちらまで!!!
♪PoP'n3
 本日の入場は「48時間」タッグの達也&マナミですね。
 短期決戦が得意のカップルですが、最近は北川&香里のサブキャラタッグに押されていますね・・・。
マナミ「最近、夜も眠れなくて眠れなくて困っているの・・・。
 ある人たちに出会ってからね・・・。お陰で覚えたくも無いのに名前覚えちゃったのよ。」
達也「物覚えの悪いあのマナミがあっさりと覚えてしまったほどだぞ!!!」
マナミ「う、うるさいっ!!!」
 うは・・・マナミは達也の股間を蹴り飛ばしましたよ!!!
キング「あれ、客は大笑いすると思うが、やられてみろ。見た目以上にめちゃくちゃ痛いんだぞ!!!
 俺も経験があるがな。」
 へぇ、やっぱりキングは女の子を追い掛け回していたからその女の子に?
キング「違うわっ!!!俺だって元レスラーだぞ!!!」
マナミ「・・・北川〜〜〜!!!香里〜〜〜!!!さっさと出てきなさいよっ!!!
 そんでもって、今すぐここで勝負よっ!!!」
達也「お、おうっ!!!回りくどいことはやめだ!!!リングの上で決着をつけるぞっ!!!」
 リング上の2人の声に応える、のか?
♪風を待った日
 どうやら応えたみたいですよ!!!って、おおっ?
 台車の上に香里が立って後ろから北川が押して入場!!!台車の香里は冷たい視線!!!
 一気にリング上の達也の動きを封じてきた〜〜〜!!!
 あっとしかしその達也の前にピッカピカに磨かれているマナミのシルバートレイを
 かざしたら逆に香里の動きが止まってしまった〜〜〜!!!
キング「香里は自らの冷たい視線でトレイの鏡を使って自らを見てしまったんだ!!!」
 既にリング近くまで来ていた北川が慌てますが、動きが回復した達也がすかさず
 リング上からプランチャー!!!そして、そのまま北川の上に乗って達也は殴り続けます!!!
ゆかり「ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待って!!!
 どうやら4人とも試合をしたいようね!!!でも、今夜の試合はダメですよ。
 試合をさせてあげても良いですけれど、ただし!!!1つ条件があるわ。」
 ・・・条件?
ゆかり「達也さんにマナミさん。あなたたちはWNUWFの所属に入ること。いい?」
 What?
達也「どうして俺があんたたちの下に入らないといけないんだよ!!!」
ゆかり「でないと、部外者を易々とリングに上げる訳にはいかないから、さっさと出入り禁止に
 しないといけないですよ。・・・もちろんタダでとは言わないわ。」
 ・・・タダでとは言わない?何か出すんでしょうか?
ゆかり「試合は次回特番『イクリプス オブ ザ ライフ』にて男女混合タッグ戦。
 北川&香里 VS 達也&マナミ。特番で公式戦が出来るのも充分な特典だけど・・・。
 更にもしあなたたちが勝ったら『男女混合タッグ王座戦』に挑戦させてあげるわ。」
 わぉ!!!なんと!!!もし達也&マナミのカップルが勝利すれば団体の最高峰のベルト、
 男女混合タッグ王座戦に挑むことが出来るなんて!!!大抜擢ですよ!!!
キング「はっきり言って前代未聞だぞっ!!!」
 このゆかりさんの提案を聞いて達也とマナミはうんうんと頷いています。
秋子「ちょっと!!!今の提案は許せないわね!!!勝手に男女混合タッグの
 挑戦者決めなんて!!!」
 ゆかりさんの提案に待ったをかけるのはやはりいた連側コミッショナーの秋子さん。
 当然といえば当然のリアクション。しかし、ゆかりさんには何か考えがある様子。
ゆかり「秋子さん。あなたの立場なら当然そう言うと思っていたわ。でも、
 今から言う提案を聞けばきっとあなたも満足すると思うわ。・・・今言った挑戦権に関しては
 北川さん、香里さんのチームにも同様に適用するわ。」
 !!!ということは、この試合は男女混合タッグ王座戦挑戦者決定戦ってことですか???
秋子「なるほど。そういうことでしたら問題ないわね。北川さん&香里さんが勝てば
 2人に挑戦権が頂けるのね。良いでしょう。了承しますわ。」
ゆかり「・・・ありがとうございます。
(これでルタが文句を言っても無意味・・・。ベルトの流出だけは避けないとね。)」
 ゆかりさんは達也とマナミの元に行くと契約書を渡します。
 2人はそれにサイン。どうやら48時間タッグチームはこれで正式にWNUWF所属となったようです。
==========ルタの自室==========
 一方、ルタは今のリング上の様子をソファーでくつろぎながらテレビで見ていました。
 ・・・後ろにえらくごっつい真っ黒の鎧が置いてありますな。
ルタ「ふむ・・・。奴らも奴らなりに上手くやっている。
 それだけベルトが我らに渡るのが怖いと見えるな。」
???「・・・このままで良いのか?ベルトは集まらないぞ?」
 ・・・お?どっから声がしたんだ?
ルタ「良い。どの道狭霧とやらがベルトを2本同時に所持している。一気にベルトを
 奪取することは無理だからな。まずは女子タッグ、そして男子王座だ。」
???「そうか・・・・・・。
(愚かな・・・そんなぬるいペースで集まるのか・・・。)」
ルタ「ん?我のやり方に不服と見えるな。黒騎士よ。だが、ただの門番の地位から
 我の側近にまで引き上げてやった恩を忘れるなよ。」
黒騎士「分かっておる。だからこうして逐次情報を与えているのだからな。
(・・・ち、恩を与えているのはどっちだと思ってるんだ。)」
ルタ「そのことについては感謝しているが、あくまでも噂だがお主良からぬ筋と
 繋がりがある、と聞いているが?」
黒騎士「俺の素性の詮索はよしてもらおう。それに・・・。」
ルタ「・・・それに?」
黒衣の剣士「俺の名前は黒騎士ではない。『黒衣の剣士』だ。」
==========???==========
 カメラは見たことも無い街の外に。
 そこにはドラゴンが女の子3人を引き連れて山から降りてきたようです。
ドラゴン「思ったよりも時間がかかってしまったが、何とか山から降りられたな。
 ここまでくればもう大丈夫だろ。」
文緒「そうね・・・。ありがとう。」
ドラゴン「ここから道沿いに下っていけば街に出る。そこから捜すと良いだろう。
 俺は逆に上ってWNUWFの会場を目指すがな。」
ちひろ「ありがとう、ございます・・・。」
ドラゴン「うん。じゃあ、気をつけてな。」
 ドラゴンは挨拶を済ませると道を上りに歩き出しました。
文緒「ふぅ。でも困ったわね。街に行ってもどこから捜したら良いのかな。」
茉理「とりあえず、やっぱり交番かな。」
文緒「でも、お巡りさんに何て説明するの?どこではぐれたの?って聞かれても
 ちょっとね・・・。」
ちひろ「蓮見台学園に電話するのは如何ですか?」
文緒「あいつらから逃げてきたのに、今更学園に電話しても・・・。」
 ・・・何か訳ありの様子ではありますが・・・。
 とりあえず、その場を動かないまま悩む3人・・・。
 それを見かねてかドラゴンが引き返してきました。
ドラゴン「捜す当てが無いのか?確かに見ず知らずの街じゃどうしようも無いだろうな。
 よし。だったら俺と一緒にWNUWFの会場に行こう。そこでも必ず見つかる保証は無いけど、
 人の出入りは多いし、コミッショナーにでも相談したらひょっとしたら知ってるかもしれないしな。
 それに、仮に見つからなくても放送を通して呼びかけても良い。」
文緒「え?いいの?」
ドラゴン「まぁ、乗りかかった船だしな。それに・・・・・・。」
文緒「それに?」
ドラゴン「た・・・旅は多い方が楽しいし・・・な・・・。」
 ドラゴンかなり素直じゃないですよ。
 絶対に女の子と囲まれるのが嬉しいからに決まっているじゃないですか。
 珍しくかなり動揺しまくってましたしね。(爆)
 でも・・・、ここでの引き留めは何となくだけど、上手く行きそうな予感ですね。
(続)
