WNUWF
(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)
〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜
ドラマスティックモード(23)
放送日:2005/1/23
==========会場裏廊下==========
マナミ「あの2人ほんっとにムカつく!!!ねぇ、達也。絶対にあの2人とっ捕まえて、
 必ず仕返しをするわよ!!!」
達也「ああ・・・分かってる!!!」
 前回サブキャラタッグにしてやられた達也とマナミはお冠。
 どうやらその2人を探し出して仕返しをする腹積もりの様子。
「あら、そんな必要は無いわよ。」
 っと!!!目の前のコンテナ影に隠れていたのはターゲットの一人の香里!!!
 いきなり達也たちの目の前に現れてまた挑発ですか???
マナミ「居たっ!!!覚悟なさいよね!!!」
 まずは達也が香里に突っかかって行きますが・・・なんと!!!
 その横から何者かが強烈なスピアーで達也の体を壁に打ち付けた!!!
 ってやはり北川でした!!!北川は達也の上に乗ると何発も殴っていきます!!!
 慌ててマナミがシルバートレイを取り出して北川を阻止しようとしますが、
 今度は香里が鋭い蹴りでマナミごと吹っ飛ばす!!!
北川「へんっ。48時間だか何だか知らないが、短期決戦ならオレ達でも出来るってことだ!!!」
 北川達はそう言い捨てるとそそくさと退散。まさに言葉通りの短期決戦のようです。
==========メイン会場==========
 本日もWNUWFをご覧頂き、ありがとうございます〜。
 早速ですがキング。私先ほど凄いことを発見してしまいましたよ。
キング「ん?いきなり何だ?」
 私たちの所属するプロレス団体のWNUWFはご存知の通り、インターネット上の
 オンラインでの放送が主流じゃないですか。そして、所属する選手は大きく二分されて
 いわゆる「ねこねこソフト」出身選手と「Key」出身選手。一部例外は居ますけれど
 大体は今までもそんな感じでやってきました。
キング「ああ。そうだな。というか、今更なんでそんなこと言い出すんだ?」
 実はこの度、「ねこねこソフト」と「プロレス」でいわゆる大手の検索サイトGoogleで
 検索しました結果、「ねこねこソフト」さんのオフィシャル掲示板に続いてなんと家の団体が
 2番目に入りました!!!証拠はこれですよ!!!
キング「な!!!そうなのか!!!」
 ええ。正直私もびっくりしたんですけどね。あ・・・。一応念のために言っておきますと、
 この検索の順位は今放送時点のものですのでお間違えの無きよう・・・。
 ともかく、最近の流れでは「ねこねこソフト」と「プロレス」と言えば家が事実上の1番手ということなんです。
キング「うっ・・・。それはさすがに・・・。俺たちも真面目にやらないといけないな。」
 って、キング今まで真面目にやってなかったのっ!?
キング「う、うるさいっ・・・。俺は適当に真面目にやってたんだ。」
 意味が分かりませんよ・・・。w
キング「そ、それよりも。じゃあ『Key』と『プロレス』だったらどうなんだ?
 それはさすがにランク外か?」
 こっちは40番目ぐらいですね。かなり微妙です。
キング「まぁ、見つかっただけでも凄いんじゃないの?w」
 そう思っておくことにしましょう・・・。
キング「検索といえば、家のTOPページも何やらバナーがいつの間にか増えたな。
 以前俺たちの団体にも遊びに来てくれた「お嬢様組曲」のところのものらしいが、
 これはいわゆる「おじょうまちゃ」対策なのか?w」
 らしいですね。しかし、今更始めたところで無意味な気はしますけどね・・・。
キング「確かにな。だが、初代オーナーが大層お気に入りみたいだから、仕方ないだろ。」
 「おじょうまちゃ」の行方も気になるところです。
♪朱/NANA
 うおっ・・・。この曲は・・・ルタですよ。
 ディスタバンスの時みたいに神輿の上にルタが乗って堂々の入場です。
 神輿の傍にはえっと・・・眷属に連なる者、でしたっけ?その方たちもついています。
 先陣を切ってカダンとニムラムがリングイン。それぞれコーナーに上って観客にアピール。
 観客からはブーイング。
 その間にアラミスとチュチュがリングインしてその2人がロープを開けてルタが入るのを待っています。
 ルタが堂々とリングインした後で最後に水鏡の者がゆっくりとリングインして全員がリング上に
 集結します。どうやらルタがマイクを持ったようですね。
ルタ「無益な戦いを望む愚かな一般人どもよ・・・。
 ・・・戦の無い恒久の平和を拒む愚かな一般人どもよ・・・。
 お前たちはまだ気づいていない。この戦いが哀れな戦いである、ということを・・・。
 だから我はお前たちの目を覚まさせる。お前たちがしているこの戦いが無意味なものだということを
 近々身を持って体感することだろう・・・。」
 っと、水鏡の者が何やらルタに耳打ち。
ルタ「ほぅ。愚かな一般人が戦いを止めないのにはその源があるというのか。
 そして、それがこの団体にいくつか存在するベルトであると・・・。
 良いだろう。我らでそのベルトを独占し、その時に全てを封印するとしよう。
 ふふ・・・幸いにも先ほど我にもその力が与えられた。カダン。まずは手始めに
 男子王座とやらのベルトを奪うが良い。」
カダン「・・・御意。必ずやそのベルトを持ち帰り、ルタ様のお望みのままに。」
 ポワワワワワ〜〜〜〜〜〜ン!!!
 わわっ、いきなりチュチュのおでこの辺りから光が出ましたよ!!!
 ど、どうなってるんですか!?
キング「初めて見る光景だ・・・これが眷属なのか?」
 リング上の眷属に連なる者たちもチュチュのおでこに注目。
アラミス「えっと・・・、誰かがこちらのリングに向かってくる絵か見えます。」
ニムラム「念のために私が先行して邪魔をするようなら叩きのめすことにする。」
♪砂のモチーフ〜「坂道と交差点から」〜
 っと、その前にWNUWF、いたる連合軍両コミッショナーが珍しく並んで入場です!!!
ゆかり「ルタ!!!あなたの思い通りにはさせませんよ!!!
 そもそも、王座戦は私たちコミッショナーの了解が無いと実現出来ない決まりになっています。」
秋子「今回のあなたの一方的な発言、今までの行いから今回の王座戦は到底認める
 わけにはいきませんよ。」
 両コミッショナーの至極当然の主張にもルタは不気味な笑みで返しますね・・・。
ルタ「この団体の制度か・・・。確か聞くところによれば指揮シェア率でお前たちが
 50%ずつ分け与えられていて、王座戦をする時はシェア率で過半数の同意が必要、
 通常の試合ではそれが30%の同意で試合が出来る、だったな。」
 現行のルールではルタの言うとおりですね。
 だから通常のルールではどちらかのコミッショナーの同意が得られれば試合が決定されるのです。
キング「ラブ フォースでの儀助たちの3WAYマッチなんて良い例だな。」
 ええ。
ゆかり「ええ。その通りよ。だから王座戦の場合は私たちの同意が必ず必要になる。」
ルタ「だが、試合決定に際してもう1つルールがあったな。現王者がその相手を認めた場合、
 シェア率では通常の試合同様30%の同意で試合が決定出来る。」
秋子「・・・確かにそれもありますけれど、どっちにしても私たちの同意が必要ということね。」
ルタ「ふっ。それはどうかな。・・・まずはカダンの強さが男子王座戦に挑むにふさわしい、
 というのを見せることにしよう。・・・カダンの男子王座に挑むのに反対の者、
 誰でも良いから今すぐにここに現れてカダンを止めるが良い。」
 んなっ!!!控え室に居る男子選手に対して挑発ですかっ!?
 これはさすがに黙っていられないでしょう!!!
キング「だがもし本当にカダンが圧倒的に強かったら挑戦者として認めざるを得ないだろうな。」
 しかし、当然反対する選手が居ます。ぞくぞくと入ってきましたよ!!!
 先陣をきったのは鍋島!!!
 素早くリングインからカダンに膝蹴り!!!しかしカダンは効いていないのか
 あっさりと鍋島を捕まえると一瞬の脳天直撃のみね打ち!!!
 そのままフォール、レフェリーは居ないのでカウントは取れませんが・・・。
キング「間違いなく3カウント取れたな。」
 しかし間髪居れずに入場はいた連の祐一。素早い動きからカダンに飛びついてウラカン・ラナを狙う!!!
 しかし、カダンはここも何とか持ちこたえると逆にC−Crushに捕らえた〜!!!
 強烈な一撃のボムで祐一も粉砕!!!
 今度はケンちゃん。カダンの背後から強烈なミドルキック!!!
 カダンがコーナーに追いやられていきます。これはチャンスだ!!!
 ケンちゃんの鋭い膝蹴りでさすがのカダンも万事休すか???
キング「いや、カダンは冷静にブロックして耐えているぞ。隙をうかがっているんだ。」
 おっと、キングの言う通り一瞬の隙を突いてカダンはケンちゃんを捕らえ、
 担ぎ上げるとリング中央まで持って行ってのファルコンアロー!!!
 この一撃も強烈!!!ケンちゃんも粉砕だ〜〜〜!!!
 今度は往人。カダンの背後からスリーパーに捕らえていきます。
 関節技なら一瞬でも決まればギブアップが取れます!!!
 あっとしかし・・・。カダンはあっさりと往人を振り落とすと逆に往人の足を捕らえての
 ストレッチマフラー!!!これもがっちりと決まって往人はたまらずにギブアップか〜〜〜!!!
ルタ「情けないな・・・。カダンの実力を考えれば当然の結果だとは思っていたが、
 こうも歯ごたえが無いとはな・・・。これでカダンの実力は分かっただろう。」
「待ったっ!!!まだ俺が居る!!!」
 ん?観客席の方から声がしましたよ???って、あれは・・・。
チュチュ「ターサっ!!!」
カダン「貴様も俺の挑戦に反対するか。良いだろう・・・。だが貴様で俺を止めることは出来るかな?」
ターサ「ああ、やってやるとも!!!」
 ターサが素早くリングイン、カダンはすぐにラリアットにいきますが、ターサは素早くこれをかわすと
 ロープの反動を利用して飛びつきからのDDT!!!
 倒れたカダンの上に素早く乗りマウントからのパンチの連打!!!
 防戦一方のカダンに対し、ターサは今度は素早くTOPコーナーに上がるとそこから
 レッグドロップをお見舞い!!!これも綺麗に決まったぞ!!!
キング「これはターサが圧倒するかもな!!!」
 なおもターサはカダンをリングエプロンまで引きずると再びTOPコーナーに上がります。
 何をするんでしょうか?
キング「あれは・・・!!!」
 なんと!!!そこからエプロンで倒れているカダンに向かって頭から捨て身の一撃!!!
 ターサスペシャルVer2.5!!!この一撃も強烈に決まったぞ!!!
 ターサはすぐにリングに入るとカダンにフォール、しかし、カダンはすぐに肩をあげていきます。
キング「あれだけの攻撃を受けて3カウント取れないなんて・・・。
 カダンは見た目も体格が良いがそれ以上にタフだってことだな!!!」
 なおもターサは倒れているカダンの両腕を捕らえると、何か狙っていきますよ?
 『日、いずる間接技』サンライズクラッチ!!!しかし、カダンはこれをすぐに切り返して
 何とか回避するとすっと立ち上がりターサに体当たりから剣を十字に斬り結んだ〜〜〜!!!
 ファイナルエンド グランドクロス!!!ターサはまともに食らって完璧なダウン!!!
 このままフォールでターサも撃破・・・。
ルタ「一瞬押されたようにも見えましたが所詮は一般人。
 眷属に連なる者とでは次元が違いすぎますよ。どうですか?これでもまだ
 カダンを挑戦者として認められないですか?」
秋子「そ、それは・・・!!!」
♪輝く季節へ
 この曲は、現男子王座の浩平が入って参りましたよ!!!
 浩平はいつになく真剣な表情でリング上のカダンを見つめます。
秋子「浩平さん。無理にあんな奴とは戦う必要は無いですよ。ルタの今までの
 行いを考えたら拒否するのは当然の権利ですから。」
 しかし、浩平は秋子さんの言葉は入っているのかいないのか・・・。
浩平「その強さは確かに面白い。ここで引いたらチャンピオンとして俺が笑われるだろうからな。
 良いだろう。次の挑戦者の相手として認めてやるよ。」
 浩平はチャンピオンとして認めてしまいましたよ!!!これを聞いてリング上のカダンはニヤリ。
 ルタも不敵な笑みを浮かべます!!!
秋子「な・・・!!!で、でも、私たちがそれを認めなければやはり王座戦には・・・。」
ルタ「そうかな?先ほどオーナーからのお達しとやらがあってな。・・・これだ。」
 お?ルタが神輿の中からあのオーナーからの立て看板を出しましたよ?
 何て書いてあるんでしょうか?
ルタ「良いか。よく聞くのだぞ。本日を持って指揮シェア率を見直すこととなった。
 本日以降。30%をゆかりさん、30%を秋子さん。そして、残りの40%を・・・。」
 え・・・ま、まさか・・・。
ルタ「私に・・・。ということだ。」
 なんということだ!!!両コミッショナーの権限が減らされてあのルタに権限が渡るとは!!!
 オーナーは一体何を考えてるんだ〜〜〜!!!
ゆかり「なんですって!!!そんな・・・。」
秋子「嘘でしょ・・・。」
ルタ「嘘かどうかはオーナーに直接聞いてみるが良い。ともかく、これで現王座の浩平が
 カダンを挑戦者として認めたわけだから30%の同意で良いことになるのだな。
 だから。私がこの王座戦に同意して王座戦実現ということだ。」
 この突然の出来事に秋子さん、ゆかりさんの両コミッショナーはその場に崩れ落ちてしまいました・・・。
 しかし浩平は満足そう。久しぶりに強い相手が見つかったから、なのか???
 WNUWF男子王座戦。圧倒的な強さを見せたカダンの挑戦を受け、浩平のずるはどう立ち向かうのか?
(続)
