WNUWF
(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)
〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜
ドラマスティックモード(22)
放送日:2005/01/16
==========会場裏廊下==========
清香「・・・うん。それでね。その場はあたしが何とかしたんだけど・・・。」
 清香と麻美先輩が何やら話をしながら廊下を進んでいるようです。
 ここのところ清香と麻美先輩はタッグを組んでいることもあって仲が良いですね。
真琴「うんっ、でね、祐一ったらね・・・。」
 おっと・・・。手前から歩いてきたのは真琴と美汐の2人。
 それぞれがお互いの存在を確認しあいます。
清香「あら、あんたたち。特番で大事な試合をぶち壊しにしようとしたダメダメコンビね。」
真琴「あら〜、そういうあなたたちはタッグ王座戦に何度も挑戦しようとしてベルト取れてない
 ダメダメコンビね。」
清香「むかっ!!!でも、あんたたちだって結局王座戦に挑戦出来てないじゃない。ねぇ。麻美先輩。
 先輩からも何か言ってくださいよ。」
麻美「私たちは、これからの、タッグチーム、ですっ。」
美汐「・・・2回もタッグ王座獲得のチャンスをもらっておいて、それをものに出来なかった時点で
 これからも何もないと思いますけど。」
清香「む・・・。だったら挑戦表明すらしていないあんたたちはやる気の無い落ちこぼれコンビよ。」
真琴「なによぅ。次の特番では私たちがタッグ王座戦に挑戦するんだから。」
清香「な・・・!!!勝手に決めないでよね!!!次はあたしたちが挑戦する、ってママも言ってたんだから!!!」
美汐「まぁ・・・。親のコネを使うなんて。最低ですね。それに、それなら私たちもちゃんと秋子さんに
 了承していただいていますよ。」
清香「なんですって!?」
真琴「嘘だと思うならそっちのコミッショナーにでも聞いてみなさいよね。」
清香「い〜っ、だ。でもあたしたちだって本当のことなんだから、それこそそっちのコミッショナーに
 確認してみなさいよ!!!」
 ・・・・・・。ただならぬ雰囲気になってきましたけれど・・・。
 4人が4人の顔を互いに見合うと、お互いの発言に自信が取れたのか2組ともくるりと
 回れ右して慌ててコミッショナーのところに向かっていきました〜。
==========メイン会場==========
 今年最初のWNUWFへようこそ!!!
 特番『ディスタバンス』の興奮も冷めやまぬ内に早くも次回の特番が発表されました。
 次回は特番『イクリプス オブ ザ ライフ』。
 次回大会も大盛り上がり間違いなしでしょう!!!
 解説はいつものキング。今年もよろしくお願いします〜。
キング「おう。こちらこそよろしくだぞ。今週の放送はさらに新たな情報も出る予定だから
 期待して待っていろよ!!!」
 ええ・・・。その新しい情報ページ開設のために準備期間がかかってしまって前回から微妙に
 間があいてしまったんですよね。なかなか放送のペースが上がらないな、と心配の視聴者も
 居たかもしれませんが、そこはご心配なく。今年のWNUWFは昨年までとは一味違います。
キング「確かにな。何だか今週の放送から無駄に色々と凝り出したしな。」
 ええ。プロレスの技を私が叫ぶ時でも逆4の字!!!とか無駄に字幕が太くなったりするらしいですよ。
キング「これで、ここの放送の更新ペースが落ちることは間違い無しだろう・・・。」
 ・・・・・・。(汗)
 その分、これを使って色々と情報を載せる、とは言ってましたがね。
 過去の放送分でも随時対応するそうですよ。
 さて、早くも次回特番に向けての発表がありました。大会名は先ほども申し上げた通りの
『イクリプス オブ ザ ライフ』。早くも発表のあったカードがあります。
 WNUWF女子王座戦。チャンピオンの狭霧VS挑戦者の栞戦です。
 挑戦者の栞は前回大会ディスタバンス第1試合の女子王座戦挑戦者決定戦で見事に日和を破って
 挑戦権を得ています。
キング「試合前にブラックネスと接触があったがそれが何か影響を与えたのかもな。」
 一方の狭霧はディスタバンスでは頼人と組んで見事に男女混合タッグ王座に輝いて2冠です。
 いや、人気No.1というのも入れれば3冠ですか・・・。
キング「実際に人気No.1かどうかは数えたことが無いから何とも言えないが、
 歓声の大きさを聞いていればNo.1と言われても文句は言えないよな。」
♪こころのゆくさき
 !!!噂をすれば何とやら!!!この入場曲は、狭霧さんですよ!!!
“さ〜〜ぎ〜〜り〜〜〜!!! さ〜〜ぎ〜〜り〜〜!!!”
 やはり人気No.1と言えるでしょう!!!この歓声が物語っています!!!
 狭霧は頼人を従えてリングに入場して参ります!!!
 一体何を話すんでしょうか???
 おっと、まずはマイクを持ったのは頼人のようです。
頼人「いつも歓声ありがとう!!!この度、晴れて俺と狭霧で男女混合タッグ王座に
 就くことが出来ました!!!」
“うわ〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!”
 凄い歓声!!!私の実況の声もしばらく聞こえにくくなることにお詫び申し上げます!!!
頼人「そして、狭霧はWNUWF女子王座と合わせて2冠なったぞ〜〜〜!!!」
 歓声が止みません!!!ここまでくると耳がちょっと痛いですよっ!!!
狭霧「えっと・・・。皆さん、ありがとうございますっ!!!
 これもひとえに皆さんのこの大歓声のお陰だと思いますっ!!!」
“さ〜〜ぎ〜〜り〜〜〜!!! さ〜〜ぎ〜〜り〜〜!!!”
狭霧「これからも出来る限りこのベルトを守っていって、ベストを尽くしたいと思いますっ!!!」
♪笑顔の向こう側に
 おっと・・・。狭霧がリング上で歓声を受けている間に流れてきた入場曲は、
 今度の女子王座戦挑戦者の栞ですよ。栞の真剣な表情での入場に会場は一旦静まり返ります。
狭霧「栞さん・・・。今度の相手はあなたになるみたいですね。
 正々堂々、よろしくお願いしますね。」
栞「正々堂々ですか・・・。残念ですけど、それに対する私からの回答はYesでも
 Noでもありませんね。どうしてかって?それは私が欲しいのはただ1つ。そのベルトだからですよ。」
頼人「おいっ、狭霧だってそのことぐらい・・・。」
 頼人が突っかかろうとしますが、狭霧に手で制されました。
 どうやらここは2人だけの世界に入りたい様子。
狭霧「でしたらそれに対する私からの回答もYesでもNoでもありません。
 何故なら次の戦いでこのベルトがどちらの元に行くのかは私にも分からないからです・・・。」
 ・・・え?
 狭霧からの意外な発言に場内からどよめきが起こっています。
 栞も今の発言の意図を測りかねる、という表情で握っているマイクから次の発言がなかなか
 出来ないでいるようです。
狭霧「あ、え・・・えっと・・・。私が言いたいのは、このベルトを手に出来る方は
 その時にベストを尽くした方だけですよ、って言いたかっただけですから・・・。」
栞「・・・それに関しては私も同意見ですよ。ですから次の試合、私なりのベストを
 出したいと思います。言っておきますけれど、私のベストは一筋縄では行きませんよ。
 ディスタバンスでのあの戦いをベストだと思っていると、間違いなく負けますから。」
 ようやくしゃべることが出来た栞はゆっくりと退場していきます。
 それを背後からじ〜っと、真剣な表情で狭霧は見つめています。
 その胸中やいかに?
==========佐々井亭−WNUWF支店−==========
 今日の佐々井亭は開店休業状態。
 暖簾はしまってありますが、タイガーと鍋島は店内に入って普通に丼ものを食べていますね。
 常連者特権???そういえば、狭霧は今リング上に上がっていたから調理場が誰も居ないですね・・・。
 朝奈や篠崎 あやめも手持ち無沙汰か鍋島たちの隣に座っています。
 ガラガラ・・・。
 っておや?誰か入ってきた!!!ってこれは珍しい!!!
 WNUWF側コミッショナーのゆかりさんとその後には雪希ちゃんに進藤さんっ!!!
朝奈「いらっしゃいませ〜・・・って言いたいところなんですけど、すみません。
 今お店やってないんですよ・・・。」
ゆかり「ああ、いいのよ。今日はお客として来たわけじゃないから。
 今日はあなたに用があったから。」
 ってタイガーを呼んでます。・・・???
タイガー「俺か?何か用なのか?」
ゆかり「うん・・・。ドラゴンさんが特番の日まで欠場するって話は知ってるわね?」
タイガー「ああ。正直ビックリしたがな。って、そっちの2人は確かドラゴンと一緒に
 行動していたよな。どうしたんだ?」
ゆかり「ええ、それが・・・。2人にも言わずに突然欠場って言って行方知れずなのよ・・・。」
タイガー「何だと?あいつが2人を放置して行く奴だとは思えないがな。」
ゆかり「ええ。2人のことを頼むって確かに手紙では言われているんだけど・・・。
 さすがにコミッショナーの私が贔屓して面倒見るわけにもいかないから・・・。」
タイガー「で、ひょっとして代わりに俺が面倒を見ろって言ってるのか?」
ゆかり「え、え〜っと・・・。」
タイガー「正気か?俺はドラゴンとは次の特番での対戦相手だぞ!!!
 それは何か?上からの命令で「そこの2人を俺が誘拐してドラゴンが取り返す」みたいな
 ストーリー構成でもお望みかよ?それだったら悪いが降りさせてもらうぞ。」
 ゆかりさんからの提案にピリピリしているタイガー。というか、タイガーには篠崎 あやめも居ますしね。
ゆかり「それは違うのよ。安心して。ただ、2人ともケンちゃんの下にはまだ戻りたくない
 って言ってるのよ。でも、ドラゴンさんが居ないと分かっている今ケンちゃんはここがチャンスと
 2人を取り戻しに来ると思うの。でもそれではドラゴンさんから任されてしまった私としては
 みすみす許したら私がドラゴンさんに恨まれてしまいますからね。
 それで誰、というかどこが良いかな、と色々と考えていたんだけど・・・。」
タイガー「それで、俺ということになったのか。」
ゆかり「あ、えっと・・・正確にはタイガーさんというよりも佐々井亭ね。
 でも・・・。今の佐々井亭には常連さんとして今度のドラゴンさんの相手にもなる
 タイガーさんが居る。となったら無視するわけにはいかないでしょ。」
タイガー「・・・なるほど。言わんとすることはよく分かった。ということは
 別に俺が面倒をみないといけない、とかではないわけでただ単に対戦相手の俺に配慮してくれた
 というわけか・・・。それに関しては心配要らないしあり難いが、
 良いかどうかは当然俺では判断できないな。佐々井亭での話しになるなら朝奈さんに聞いてくれ。」
ゆかり「そうね・・・。朝奈さん。」
朝奈「お話は横から聞いてました。でも・・・。
 あたしたちのところで面倒を見るということは言いにくいんですけど、
 働いてもらうことになりますよ?それでも良いですか?
 それに・・・肝心の2人の意思をまだ聞いてません。」
ゆかり「そうね・・・。雪希さんに進藤さんはどう?」
雪希「正直言うと、ドラゴンさんのこと探しに行きたいです。
 でも、私たちだけではどうにも出来ませんから。」
進藤「ドラゴンさんのライバルのタイガーさんの傍に居ればひょっとしたら何か情報が入るかもしれません。」
タイガー「・・・・・・。」
 タイガーはいささか複雑な表情を浮かべてはいましたが、朝奈はゆかりさんからの提案に
 OKの様子。とりあえず、この2人の居所もはっきりしましたね。
 よかったね、よかったね・・・なのか?w
==========メイン会場==========
 さて、お待ちかね?の新たな情報です。
 この度WNUWFは史上初の紙媒体による興行開催が正式に決定致しました!!!
キング「来る2005年3月21日。コミックマーケット30周年を記念して
『30周年記念24耐(!?)コミケットスペシャル4』が開催するらしいが、
 なんとそこに委託ながら我らの紙媒体による興行が開催されるらしいぞ!!!」
 実を言うと、紙媒体による興行は昨年から計画されていたことなのですが、
 コミケット本体からの「落ち」と言う名の『言論弾圧』により一旦は白紙に戻されたのですが、
 この度初代オーナーの人脈を通じて別のパイプラインが確立されたそうで、それに伴い
 紙媒体による興行案が再浮上して今回の開催が実現したそうです。
キング「実際のオファーを頂いた方に関する情報や、興行の内容等新たに発表次第
 ここでも随時お伝えしたいと思うぞ!!!」
 恐らく次回更新辺りでそれに関するWebページが作成されると思いますのでこうご期待!!!
キング「噂では俺らの団体のWNUWFにいたる連合軍、そしてそれ以外にもう1つ別の団体の選手が
 絡んでくるらしいぞ!!!昨年度ちょろっと公開されていた某謎ページを見ていた人なら
 バレバレだと思うがな。(謎)」
 わ、キング。それはバラしちゃダメですってば。w
 い、一体どんな団体が乱入するんでしょうね〜。(汗汗汗)
キング「だが、登場人物はともかく、昨年一旦収録がされたのがあるが、また再試合を行って
 撮りなおす、とは言ってたぞ!!!凄い根性だよな!!!」
 ですが、撮りなおし前に勝っていたあの方にとっては・・・たまったものじゃないですよね。w
キング「まぁ、それは言うな。w」
 それでは、今日はこの辺で。
(続)
