2004年7月31日ライブ当日
いよいよ本番の日、
緊張して眠れないかと思ってたけど、思いのほかよく眠れた・・・いや、寝すぎた。
あわてて飛び起き窓を開ける・・・なんとか曇り?
寝すぎたついでにゆっくり朝ごはんを食べていたら、近所のおばちゃんがやってきた。
「コンサートって何人集まん?」
「10万人かな」
「じゅっ、10万人??見えるん?」
「見えへんよ、でもいいねん、その場にいることに意味があるんよ」
「いくらなん?タダ?」
「7350円」
「ええっ!タダちゃうの?お金払うの?見えへんのに?あほちゃうか〜」
おばちゃんは呆れ顔だ。
でも「雨降るからカッパ持っていけ」だの「ぬれるから着替え持って行け」だの世話をやいてくれる。
まあ、口は悪いがおばちゃんの好意はありがたく受け取ることにする。
でも昨日のライブ直前の虹と今朝の天気予報、そして何よりGLAYマジックとファンの熱い心意気を信じて
雨合羽はリュックの一番底の部分に押し込んでようやく出発。
JR天王寺駅から環状線にのる。
まだ朝早いからかGLAYファンらしき人はあまり見かけない。
天王寺駅の改札の脇にひっそり置かれた看板がちょっとさみしげ。
ところが・・・ユニバーサルシティ駅についてびっくり!
午後5時30分の開演まであと8時間近くあるというのに、駅は人また人で埋まっていた。
改札口では駅員さんが声をはりあげ、Jスルーカードを売っていたり、案内をしていたり。
USJにつながるシティーウォークも人だかり。
私はエキスポ館がどうしても見たかったので、誘導にしたがってスターバックスの横の細い道を抜けていった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ〜」と前方から声が流れてきたかと思うとほぼ同時に、ものすごい強風がふいてきた。
台風の風とビル風が混じって歩けないし、まっすぐ立っていられない。
それでもなんとか広い道にでると「本日のグッズ販売は中止とさせていただきます」という声が聞こえた。
すぐそばにいたスタッフをとっつかまえて真相を確認する。
グッズ販売は中止が決定だけど、エキスポ館はわからない・・・だそうだ。そ・・・そんな。
とりあえずエキスポ館に行くために歩きはじめたら・・・すぐに最後尾にたどり着いた。
え・・・ここが最後尾?まだ日航ホテルの裏だよ、どうしよう・・・入り口まで何時間かかるんだろう。
一人ぼっちで寂しいし、雨が降ってきたら逃げられないし、行列の先頭は見えないし・・・。
エキスポ館は見たいけど、ライブ前に体力消耗したら意味がないので
ここはスパッとエキスポ館は明日に回して、駅に戻ってスタバで休憩することにした。
店内のソファの席は早くもぐったりモードのファンで埋まっていたけれど、
店の外の席が空いていたので、たった一杯のコーヒーで申し訳ないけどのんびりさせてもらうことにした。
大阪駅近くのホテルで待機中?の友達や、残念ながらお留守番組の友達にメールをする。
時折パラパラと雨が降り、強風が通路を抜けていく。
気をつけてみていないとテーブルに置いた携帯やデジカメが風に押されて落っこちそうになる。
一瞬「強風でステージセットが崩れたりしたら危険だから中止」・・・もしかしたらありえるかもしれないと思った。
駅から出てくる人もみんな空を眺めてる。ライブやるよね?大丈夫だよね?そんな声も聞こえてきた。
たった一杯のコーヒーであまり長居も申し訳ないので、お店を出てシティウォーク内をうろついてみた。
雨がしのげるところ、椅子があるところ、通行の邪魔にならないところ・・・
ありとあらゆるところにファンが座り込んでいる。
店から流れてくるBGMはすべてGLAYで「あの夏から一番遠い場所」がかかってる。
♪折からの台風が近づいていると聞いて・・・って、おいおいシャレにならないよと思う。
USJのスーベニアショップでコラボボールペンと限定ピンバッチを購入したら、支払いするのに1時間かかった。
友達から「開場してるよ」と連絡もらったので、会場に行く前にトイレをすませようと思ったら15分くらいかかった。
もう・・・行列はおなかいっぱいです。でも待つのはこれからが本番。
さっき歩いた道をまたテクテク歩くと裏側だけどステージが見えてきた。
思わず見上げる、わずかにテンションがあがってきた。
ココから入っていいですよ、と係りの人が案内してくれたのでそれほど歩かなくてすんだ。
最初のチケット改札でなぜか、10名ぐらいの係りの女性に盛大に迎えられた。
チケットを見せると「こんにちは〜、行ってらっしゃ〜い」と盛大に送り出してくれた。
ここからが長かった・・・自分のブロックにたどり着くまで遠い遠い。
エキスポ館の入り口が見えたから自分のブロックに荷物を置いたら見に行こうと思っていたのに、 ブロックがあまりに遠くて、またすでに人がいっぱいいたので荷物を置いたらトイレにも立てない状態になってた。 仕方ないからエキスポ館はあきらめて、ブロック内に小さく体育すわりしてひたすら開演を待つことにした。 眠いし、お尻痛いし、窮屈だし、退屈だし、おなかすいたし・・・(朝食べたきりだ)、だんだんイライラしてくる。 一緒に見る予定の友達はまだホテルでのんびりみたいだし、 隣の女の子とほんの少しハイコミしてみたが、あまり発展しなかったし。 そんなことを考えながらボーっとしていたら、体育座りのまま寝てしまったらしい。 遠くに聞こえる場内ラジオや周りの人たちの話し声がだんだん心地よく感じてきた。 あんなに強かった風も今はそよそよと気持ちいい。 よかった・・・もうすぐライブも始まって、大成功するはずだよね。 それまで、もう一眠り・・・。
(7/31ライブレポ参照)