紙切れ。

まえがき  原型  成型


烏の群れのくちばしの
黒光りする夜明けから
何度わたしは産まれたか

(雷鳴のようにいきりなき
風のような跳躍で)

雨の音符の線条の
青光りする隣家へと
何度わたしは沈んだか

(刻のように回転し
宇宙のように足早に)

(2007.07.09 (21) )
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