わたしがそれを見つめるとき わたしは自然へ回帰する 緑素に蓄えられた 幾億年の集積の中を 夢むように回遊する 永遠に等しい遠さと孤独さで けれどわたしの体は 決して自然には溶け得ないだろう 清流の釣人のように わたしの輪郭は鋭く そして生きているから ただわたしの心だけが 自然と調和する 宇宙に許されたひとつの約束のように