青白い 清潔な獣の群れが ウイスキィのような よく透る琥珀の声で 鳥より軽く掬ったなら 幽霊のような青い四肢から 狡猾な潜水夫のように さめざめと溢水する 鈍く腫れだす赤紅の沼地でも 華奢な林をからめとる さめた硝子の塵の中でも 泣かないだろう