雲海のようなぬかる道 潮汐になびくコーラルリーフ 路草をする陽気な月 それらはおよそ おまえの甘美な嘶きの燐光から おれの矮小な金剛石へと降り注ぎ あの星星の足を遮り すべての永久に感光していく
奔放なひかりと稜線の瞬きに闇は消え 正座たちは正視できず 街灯たちも泣くばかり
本当におれは 気の遠くなる旅路を得ても おまえの翳を知らないようだ