私に宿る鳥たちは 嵐を抜けた柘榴の空を吸いながら 紅粉の坂を滑り降り 微細な夢を起用に焚き 稜線から刺す光へと その輪郭を許すだろう けれど世界よ 誰の視線も捕らえない かなしい月白の水銀のように すべての夜を織り交ぜて 永久に奔放なガイアから 変幻な名をもらい 明瞭な囀りを 透明な殻から闇の梢へ 施したがる輪郭もまた 本当の姿だろう