__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__
[09.10.08]
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〜海月の放流〜
160
それはいつかきっとやってくる。
【オオカミとテンペンチー】
太平洋をオオカミが南からやってくる。
為す術もなく部屋に籠城。薄目を開けて様子をうかがう。
刻一刻と変化する状況情報。
圧倒的な力を感じつつも、出し抜けにやってくる災難とは違い、
じわりじわりと、けれど確実に近づく足音。
フトンを頭からかぶってやり過ごせれば、
そしてそのまま眠ってしまって夢であってくれれば、どんなにか楽だろう。
津波、そして台風。
先週、そして今週、と続けざまにやってきた大きなモノたち。
幸いにして、今回は、わしには、何の影響も被害もなかった。
けれど、それらは決してウソではなかったのだ。
「オオカミだ。オオカミが来るぞ!」
・・・(つづく)[09.10.08]Thu_Qurax2海月(=)彡
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