__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__

[08.09.10] 

〜海月の放流〜 139


山梨の友たちが四国初上陸。高知にも遊びに来てくれた。
うれしくって舞い上がって地に足着かず。
いざ再会すると変わらぬ笑顔。けれど楽しい時間はすぐに経つ。
何を話したのかも忘れるほどあっけなく時間は過ぎる。
後日書く、友たちへの手紙。


【旅人たちのカイコー】
旅から戻ると常に訊かれる。「どうだった?」
いつも返答に困る。そして生返事で応える。「うん、よかったよ」

印象的な旅であるほど、その消化には時間がかかり、
気付きや大事なことは時間差でやってくる。

旅の終わりは旅の始まり。
旅の始まりは旅の終わり。

何をしていても。何もしていなくても。
どこに行っても。どこにも行かなくても。
旅は、つづく。

遠方から友が会いに来る。遠方から友に会いに行く。
空間的、経済的な困難を乗り越え、時間的な制約を超え、再び出会う。
なんという奇跡だろう!

それがうれしくて、うれしすぎて、時に空回りしてしまう。
語り始めるには助走が必要で、
たった一つのことでも様々な前振り、準備を必要とする。
口をなめらかにする酒や肴。くつろげる場・所。
そして。
立ち会いの間合い、タイミング。

友が来てくれたことがほんとにうれしかった。
いまわしに出来ることは準備したつもりだった。
しかし。
友が去った後、ぽかりと空いた空間と時間はとても寂しくて
わしは果たしてあれでよかったのだろうかと自問自答を繰り返す。
ああすればよかった、こう言えばよかった。
後悔はしないが反省を反芻。
正解など無いし、友に問えば決まって良かったと言ってくれるに違いない。
けれど。それでも問うてしまう。「この寂しさはなんだ?」

・・・
なんともローテンションになってしまったねぇ。
別に落ち込んだり、哀しんだりしてるわけではないのだよ。
もっと陽気に「楽しかった!また来てねぇ、また行くよ!サリュ!」
とだけ書きたかったのだ。
でも。わしは月であって陰であって。名もなき者であってナニモノでもなくて。
どんなに明るく振る舞っても太陽にはなれないし、太陽になる必要もないのだ。

今度の日曜日9/14は中秋の名月。
月の裏で会いましょう LET'S GO TO THE DARKSIDE OF THE MOON



・・・(つづく)[08.09.10]Wed_Qurax2海月(=)彡
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