__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__

[07.08.21] 

〜海月の放流〜 125


ヒトそれぞれに旅がある。
わしの旅は・・・こんな感じ。


【雲消し】
久しぶりに雲を消してみようと思った。

・・・
今日は暑かったなぁ。
旅に入る準備のため。あちこち店巡り。一通り完了して。
川風の吹く木蔭でランチ&ビール。
ぷはーっ。うれしいひと時。
ほーっと一息ついたところで。おもむろに短編を読む。
パラパラと適当に開いたところを順不同にツマミ読む。
一話一話読み終わる毎に。ナツの空を仰ぐ。

あ、正面のあの手ごろな雲を消してみようかな。

雲を消すには。その雲を消すことに意識を集中してはいけない。
消えろ!と念じると。雲に愛着や執着を持ってしまってうまくいかない。

雲を意識からはずす。考えてしまうと難しいのだが。
考えないのだから実際は大して難しくもない。

二、三話読み終わる頃。見上げると。
ほら。すっかり消えている。

うむ。いいぞいいぞ。気/機が満ちてきてるぞ。



【街の軟弱者】
あちこち旅をして回ってると、
ここに自分の居場所はないな、
と思うこともあったり、もちろんその逆もあったり。
そこで生活することとよそ者として滞在するのでは
また暮らし方感じ方も違う。

・・・
日々とりとめなく想うところはあっても。
結局。僕はお街の子で、電気がなくては生活できず、
木々や草花の名前も知らず、
道端の草を喰らうこともできない軟弱者なのです。

だけど。だから。旅を続けなくちゃ。

それがナニカからの逃避、と批難/揶揄されるのなら。
あははと笑って、決して後ろを振り返らずに全力疾走で逃げるだけなのです。



【離散的で不連続に】
物語はあちこちで待っている。
うたわれるのを待っているのか?
かたられるのを待っているのか?
いずれにせよ。
それらは。
線で繋がったものではなくて。
飛び石のように。そこに。ある。
どのように飛び繋いでも、いい。



【ただよう】
それにしてもつくづくわしは雨男だと思う。
旅の始めも終わりも雨に当たって。
これはもう「祝福」と捉えた方がいっそ気持ちがいいと思い直す。

空梅雨に渇水を憂えた人々の想いはため息とつぶやきになって
台風を呼んだ。

想いをコトバにすると
時に呪いになり
時に祝いになり
結局のところそれをどう捉えるかは
個々人にゆだねられている。

僕らはどこにもたどりつかないかもしれないけれど。
ただ酔って
ただ寄って
漂って
ニュートラルに居られたなら。
それだけでいいのいいの。



・・・(つづく)[07.08.21]Tue...Qurax2海月(=)彡
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