__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__

[05.07.18] 

〜海月の放流〜 085

梅雨の只中。
時折の晴れ間。
30度を超す日々に浮かれたり茹だったりしながらも。
雨の夜には音を眺めている。


●『ジャムパン』
汎に邪夢を塗りたくって。
後は放置。
決して口にはしない。



●『夏まであと3歩』
土砂降りの水けぶり一身に受けるずぶぬれの自転車こぎひとり走り去る夜。
ぬれもせずあわてもせず眺めつ酒呑む我はむしろ彼にあこがれて居る。



●『雨とJazz Vocal』
Jazzを好むような趣味のいい大人にあこがれた。
精一杯背伸びしても届かなかったLP。
ふん。Jazzの「わかる」大人なんかになるものか。
あんなものただのすっぱい葡萄だ。
雨の夜。FMのJazz番組が終わるとJazzのCDをかき寄せている。



●『ミミ』
メガネを外して額で雨だれを聴き背中で声を聴く。



●『ヤミとヤニ』
部屋の明かり。心地よい空間。
うまい酒と肴と音楽を背にしてまでもなお
雨の闇に惹かるるベランダで一服。



●『境界 -サッシに腰掛けて-』
雨音に感傷的になるほど大人じゃない。
ただここでずっとこうしていたいと思うほどの大人にはなりきれない。
何かに誰かに「待った」をかけられなくなるほどの大人なんかじゃない。



●『鉛筆を選ぶ』
ペン立てにはいくつもの種類と色が待機している。
結局いつも鉛筆を選ぶ。
傍らには消しゴムだって待ち構えているからいつだって消去してしまえる。
けれども。
なぐり書きのメモ用紙に消しゴムの出番はない。消す必要などない。
間違ったりしやしないから。
気持ちの昂ぶりを記す時は鉛筆を選んでいる。



・・・(つづく)[05.07.15]...Qurax2海月(=)彡
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