__Walk_in_the_moonshine,_and_drink_like_a_jellyfish.__

[05.01.20] 

〜海月の放流〜 074

あれから10年。これから10年。
そのゆらぎや流れは確実に繋がっている。


●『肉と血と骨と』
木のように。生まれた土地で一生を全うする。
それはからだでいうなら筋肉や臓器。

風のように。さすらい流れて暮らす。
それはからだでいうなら血流や神経。

土のように。包み込むように想い見守り支え育む大きさ。
それはからだでいうなら皮膚や骨格。

人にも様々な役割があって。
土地に暮らすもの、道に暮らすもの、とそれぞれが在る。
と想うのです。

そして、そのすべてを許容するものとは。
万物に唯一平等に与えられる「死」であろうか?
と想うのです。

どんなに怒り憤り嘆き哀しんでも
ほんとに死者を想うとき。最期には。
「安らかであれ」と願っていることでしょう。
また新たな旅に出るのだと捉えれば
「よい旅を」との意味合いも込めて祈るでしょう。

残されたものをそういう感情にさせるものこそ
すべてを包み支えるものなのだろう。
と想うのです。

木は朽ち風に倒れ土に還る。
その土の上で再びナニカが起ち上がる。

そして。僕は。土地から土地へ。人から人へ。血の流れとなって。
人や土地に出遭うたびに触発されながら歩く旅人の役割なのだな。
と、腹をくくっているのです。


・・・(つづく)[05.01.17]...Qurax2海月(=)彡
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