5月12日 この日、私は娘が入院している病院へ向かった。 片道1時間。車に長時間ゆれるのは体によくないと、家族は猛反対だった。 でも、誰になんと言われても行きたかった。 子供は元気。わかってる。・・でもこの目で見ないと安心できない。それでしんどくなっても、私はかまわないと押し切った。 実際車に揺られると、確かにしんどかった。 だけど、娘に会える、娘に会える!とそればっかり考えていた。 病院について、エスカレーターをあがり、NICUに。 入室説明を受ける。 靴の履き替え、白衣を着、入念な手洗い。 センサーでドアを開けると、赤ちゃんがたくさんいた。 入り口から一番近いところに娘はいた。 やっと会えたーーー。 そう思い、抱っこしたい気持ちを抑え、もう一度手洗い。 そして、対面・・・・ 小さい・・・かわいい・・・ それが娘の印象だった。 写真で見ていたほのかは、とても大きく思えていた。 小さい手をぎゅっと握り締め、何かをじっとみつめている。 すぐに授乳室へいき、授乳をした。 はじめまして。これからよろしくね。 そう思いながら、慣れない手つきで母乳をあげてみる。 娘は上手に飲んでくれた。 飲んだ量を測ると116cc。 看護婦さんが、今までで一番たくさん飲んだと驚いていた。 たくさん飲んだほのかはとっても満足そう。 面会室に入れない両親に、 ガラス越しに娘を見せてあげようと ガラスのところへ連れて行った。 母が、涙を流していた。 私が娘を抱いているのをみて、嬉しかったみたい。 ゆっくり抱いていてあげなさい、 と聞こえないけど口元がそう動いていた。 看護婦さんが、後2,3日で退院説明ができると教えてくれた。 退院説明は必ず両親そろってきてほしい、とのこと。 「家族で暮らせる」 とても嬉しかった。 看護婦さんに写真をとってもらい、 まだまだ抱いていたいけど帰ることにした。 早く主人にこのことを伝えたかった。 娘に会って、娘の体温を初めて体で感じ、涙が溢れてきた。 幸せ、感動、それ以上のなにかとっても暖かいものを感じた。 |