WNUWF

(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)

〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜

イクリプス オブ ザ ライフ(1)

放送日:2005/4/12



 遂に来ましたよ〜〜〜〜〜〜〜!!!特番『イクリプス オブ ザ ライフ』!!!
 まさにその名の通り命を削る戦いが今始まります!!!
 今回のカードも豪華なラインナップ!!!今宵も様々なドラマが待ち受けていることは間違いないでしょう!!!

キング「ああ。王座戦も沢山行われるが、それ以外のカードも今後を左右する重要な試合
 ばかりだ。どの試合も目が離せないぞ!!!」

 次期挑戦者決定戦も女子タッグ王座戦そして、男女混合タッグ王座戦と行われます。
 更に今回遂にドラゴンの引退試合、そしていた連の主軸を賭けた争いも待っております。
 キングはどのカードに注目していますか?

キング「やはりドラゴンの引退試合だろう。遂にドラゴンとタイガーの竜虎の直接対決だ。
 しかも反則裁定無しのハードな一戦。特にタイガーは直前のインタビューでは「誰の邪魔もさせない」
 とかなりいきり立っていたな。」

 ええ。きっとドラゴンも同じ気持ちだと思います。そのドラゴンも間もなく会場入りの予定です。
 ドラゴンが姿を現し次第、随時お伝えしたいと思います。
 ドラゴンと言えば、傍にいる3人の女の子の「はにはに勢」の合流も気になります。
 先週の放送では秋子さんのところに居た結、美琴、弘司の3人とファウさんのところに居た
 恭子、保奈美、直樹の3人が入れ違いになってしまい未だ合流出来ず。
 そこにドラゴンのところの3人も入っていよいよいつ合流するのかも気になりますよね。

キング「ドラゴンは試合が始まるまでは多分だが人探しの手伝いをしてるだろうから
 会場に着けばすぐに見つかるんじゃないか?」

 一刻も早く全員合流出来ると良いですよね。

♪砂のモチーフ〜「坂道と交差点から」〜

 さあ、いよいよ第1試合が始まろうとしています!!!

あやめ「・・・第1試合、女子タッグ王座次期挑戦者決定戦。最初に入場は、
 清香さんに麻美さん。」

 本日最初の試合は女子タッグ王座次期挑戦者決定、4WAYイリミネーションマッチです。
 最初に入場は清香&麻美。彼女たちにとっては3回目の挑戦者決定戦。
 今までは惜しくも取れませんでしたが、今回は自らのチームの解散を賭けての挑戦。
 まさに自ら背水の陣に追い込んでの挑戦だけに気迫は充分です!!!

♪ミツカラナイ

あやめ「次に入場は・・・朝奈さんにあやめさんの新旧ウェイトレスタッグチーム。」

 一方、こちらは佐々井亭の看板娘のお二人。前回王座戦に挑みましたが惜しくも
 タイトル奪取なりませんでした。しかし、リベンジの機会がまたやって参りました。
 果たして今回はどうなるんでしょうか?

キング「タイガーや鍋島曰く、タッグチームに必要な3要素を全て兼ね備えているらしいからな。
 前回は経験不足だったか今回から本当の意味での真価が問われるだろう。」

♪the fox and the grapes

長森「対するは、いたる連合軍一の元気っ子の真琴さんに、一番落ち着いている美汐さんの
 強力タッグチームだよっ♪」

 真琴&美汐が入ってまいりました!!!彼女たちと清香&麻美は結構因縁関係があります。
 前回特番で大事な試合に乱入した真琴&美汐に対し、清香&麻美がそれを阻止。
 そこから彼女たちの間で遺恨が勃発しています。おっと、リングに入るやいなや
 真琴は清香に突っかかろうとしております。しかしここはレフェリーに止められました。

♪月童−moon child−

長森「最後に入場は、チームワークはTOPクラスの神奈さんに裏葉さんだよっ。」

 神奈&裏葉です。長森さんからの紹介がある通り、連携の面では舞&佐祐理の王座チームにも
 引けは取らないでしょうね。ただし、久しぶりに帰ってきたこともあり、実戦の面で
 果たしてどうなるでしょうか?

 さて、誰が先発で出るでしょうか?
 今回の試合はリング上ご覧の8人の内2人だけで戦います。即ち、残りの2チームは
 リング内での戦いには参加しません。タッチ交代は自由に行うことが出来ます。
 もちろん、自分の仲間との交代も出来ますし、参加していない2チームの誰かとも
 突然のタッチも可能です。もちろん逆に参加していないチームが突如勝手にタッチして交代も出来ます。
 決着はフォールかギブアップ。取られたチームから退場して行き、最後に勝ち残ったチームが
 次期挑戦者チームとなります。

 おっと、先発は朝奈と美汐のようです。

 試合開始と共に朝奈の先手、シルバートレイ・カッター!!!
 これは不意を突かれた美汐は甘んじて受けてしまいました!!!
 その隙に一気に接近の朝奈はシルバートレイをキャッチすると美汐の背中にシルバートレイの
 一撃!!!すぐに自らのコーナーに美汐を振ります。

キング「今回リング上ではこの試合のために分かりやすく各コーナーは違う色の
 バックルが使われているんだよな。」

 ええ。それぞれ赤、青、白、黒のコーナーとなっています。各コーナーに4チームは
 付いて待機。今戦っている新旧ウェイトレスタッグチームと真琴&美汐はそれぞれ
 青コーナーと白コーナー。対角線上に位置するコーナー同士のチームです。

キング「ちなみに、清香&麻美が赤コーナー、神奈&裏葉が黒コーナーだぞ。
 視聴者の皆はこれ以降はこのことをよく覚えて観戦するんだぞ?」

 そんなことは言われなくても分かってますよ。

 さて、試合は新旧ウェイトレスタッグチームが優勢に進めています。自らのコーナーに
 美汐を持って行き、こまめにタッチ交代しながら攻めていきます。
 美汐も脱出を試みますがなかなか上手く行きません。

キング「朝奈とあやめはタイガー達に戦い方をしっかりと教わってきたみたいだな。
 前回までと明らかに戦い方が違うぞ。」

 そうですか?

キング「ああ。タッグチームの心得としてああいう風にこまめなタッチ交代は有効なんだ。
 そうすればスタミナをロスすること無く相手にダメージを与えられる。
 ああいうことは熟練のチームでないとなかなか出来ないぞ。」

 おっと、一瞬の隙を突いて美汐のエルボー、朝奈にコーナーに居るあやめと交互にエルボーして何とか
 脱出します。しかし、その背後から朝奈のシルバートレイ・カッター。
 美汐はリングほぼ中央でダウン。そのままフォール、しかしすぐに真琴がカットに入ります。
 なおも朝奈はロープの反動を利用して・・・おっと、その朝奈の背中から清香がタッチ。
 すぐに赤コーナーのTOPに上がると倒れている美汐にフットスタンプ!!!
 そのままフォール、1、2・・・美汐は何とか起き上がった!!!

キング「ちゃっかり清香が交代したな!!!気づかなかった朝奈は唖然だぞ。」

 さあ、なおも倒れている美汐を起き上がらせて、おっ。清香が美汐を持ち上げようとしていますよ?
 しかし、さすがに持ち上がりません。あっと、逆に美汐がエルボーから清香をロープに振って
 帰ってきたところで強烈な膝!!!更に自軍白コーナーに清香を振ると、すっと入ってきたは
 神奈&裏葉、さらに新旧ウェイトレスタッグチームの2人も入ります。ここは敵チームも連携か。
 美汐が次々に清香に向かって選手を振っていきます。神奈、裏葉の体当たり、朝奈は
 シルバートレイの一撃、あやめはホワイトボード、そして真琴は焼きそば爆弾から
 自らも体当たりしていった〜〜〜!!!
 たまらずに倒れる清香。美汐がフォール、1、2・・・たまらずに麻美がカット。
 更に麻美は真琴にラリアットを放ちます。

 ここで一気にリング上は全選手入り乱れての大混乱。朝奈とあやめは神奈&裏葉との乱戦。
 麻美は真琴にブレンバスター!!!清香も担ぐと、自らのコーナーに戻りタッチ。
 どうやら現在の試合権利は麻美と美汐。麻美は乱戦の中美汐をも持ち上げるとパワーボムを狙う!!!
 しかし美汐は背後に不時着、トランスキックから自らロープの反動を利して麻美の背後に体当たり!!!
 さらに真琴が麻美の正面から煙幕!!!おっと一気にリング上何も見えなくなってしまいました〜〜〜。

キング「真琴たちの連携も冴えているな!!!おっと、神奈と朝奈、あやめと裏葉が
 もつれるように場外に転落したぞ!!!」

 リング上一体どうなっているのか確認できません!!!
 美汐が青コーナー上に座っているのは確認出来ますが、一体何を狙っているのか?

 やがて煙幕が晴れると真琴が麻美を羽交い絞めにしています!!!
 その麻美に対し美汐がドロップキック、あっとこれが誤爆!!!真琴は場外に、
 更に麻美は美汐を青コーナーに振る、すぐに清香が入ってきて、麻美を踏み台に体当たりだ〜〜〜!!!

 ふらふらの美汐を麻美は持ち上げると今度こそパワーボム!!!そのままフォール、
 1、2、3!!!真琴&美汐が最初の失格となりました!!!
 見事な連携攻撃からのフォール、因縁深い2チームの対決はまず清香&麻美に軍配!!!

==========会場裏==========
 !!!遂にドラゴンが会場に戻ってまいりました〜〜〜!!!
 前回特番以来久しぶりの凱旋、山奥での修行から戻ってきたようです!!!
 傍には茉理、ちひろ、文緒の3人のはにはに勢。横を通り過ぎた香里は振り返ると
 怪訝な表情を見せ、すぐ横の廊下を曲がって行きました。その先にはいた連のコミッショナー控え室が。
 これは、秋子さんに報告でしょうか・・・?

 カメラはドラゴン達に戻ると通り過ぎるスタッフに次々と挨拶しながら廊下を歩いていきます。

茉理「ねぇ。ここがドラゴンさんの本拠地なの?」

ドラゴン「ああ。WNUWFの会場だ。今は特番『イクリプス オブ ザ ライフ』が
 開催されたぐらいの時間だと思うが・・・。」

ちひろ「そんな大事な大会の最中に私たちが入ってしまっても良いんでしょうか・・・。」

ドラゴン「大事な大会だからこそ人々も集まりやすいし放送を見る人も多いんだ。
 人探しにはチャンスだろ?」

文緒「・・・・・・そう・・・ね・・・。」

ドラゴン「どうした?気分悪いのか?」

 文緒は答える前に体の方がふらふら気味。大丈夫でしょうか・・・。

文緒「大丈夫・・・だか・・・ら。」

 しかし、やっと答えた文緒はふら〜っと倒れてしまいます!!!
 慌ててドラゴンが受け止める始末、一体どうしたことでしょうか?

茉理「秋山先輩っ!!!」

ドラゴン「おい!!!しっかりしろ!!!」

ちひろ「うう・・・秋山先輩はいつも私たちのことを気遣ってくれたからこんなことに・・・。」

茉理「ちひろ・・・あたしだって分かってたよ・・・・・・。」

ドラゴン「見たところ秋山さんが今まで引っ張って来ていたみたいだな。」

茉理「うん・・・。私たちがバラバラになった時、この先どうなるのか不安だったけど、
 秋山先輩は私たちのことを気にしてくれて何とかここまで連れて来てくれたんだよ。
 でも・・・、本当は秋山先輩だって怖かったんだと思う。」

ドラゴン「そうか・・・。なら何とかここまで来れて良かったな・・・。
 ここなら医者も居る。いや、薬師とか言ったかな。以前俺もお世話になったこともある。
 外見からは想像出来ないが、腕は確かだ。とりあえず、そこまで行こう。」

 結局ドラゴンが文緒をおんぶして連れ行くことに・・・。
 ファウさんのところなら・・・!!!

(続)