WNUWF
(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)
〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜
ディスタバンス(1)
放送日:2004/05/10
 いつもWNUWFをご覧の皆様、まことにありがとうございます〜〜〜♪
 本日からいよいよ特番『ディスタバンス』が開催されることになっています〜〜〜!!!
 ディスタバンス・・・動乱の時・・・。
 今夜のWNUWFではどんな波乱が待っているのか???
♪スカーレット
あやめ「・・・今から始まるのは、第1試合女子王座戦挑戦者決定戦。
 ・・・最初に入場は、日和さん。」
 早速入場して参りましたのは日和です!!!
 今日は正統派スタイルでの入場、次期女子王座戦の挑戦権を賭けた試合に挑みます!!!
♪笑顔の向こう側に
長森「対するは、キュートなストールを羽織りつつ、いつも皆様を魅了する、
 ちょっと小悪魔ちっくな栞さんだよっ♪」
 日和の対戦相手の栞が静かに入場して参りました〜〜〜。
 栞はいつも試合前の入場はかなり大人しく「これで大丈夫なのかな?」
 とさえ思う時もあります。
 両者リングインしたところで試合開始。おっとまずは栞が思いっきりぶつかって行った!!!
 日和は避けきれずに一気にコーナーに追い詰められます。
 解説はいつものキングです。キング。第1試合からタイトルが絡む大事な1戦。
 今特番を占う意味でも勢いの良い試合を期待したいところですね。
キング「おう、それはどの団体でも言えることだが、第1試合の出来がその日の
 興行の出来に関わると言っても過言ではないぞ。だが・・・、
 女子王座戦挑戦者決定戦とは言え、ぽんこつVS小悪魔では・・・。
 正直勢いの良い試合になるかどうかは疑問だな。w」
 う・・・いきなり出鼻をくじくようなことを言わないで下さいよぅ・・・。(^^;;
 体格的にはほとんど五分の2人。手元の資料では日和が160cm、
 栞が157cm。序盤は栞がペースを握りかけていたのですが、
 日和は奇声を発しながらも何とかかわしていきます。
キング「というか、逃げ回っている時にいきなり日和の方がこけるから
 栞が殴ろうとしたパンチも空振りしてるんだ。w」
 しかも日和はケンちゃんに教え込まれたお陰なのか段々とレスリングの攻防が
 上手くなっていますよね。転んでもそれを逆に利用して相手の足を取って倒そうとしています。
キング「その辺り日和がよくこけるのを見てケンちゃんが上手く利用した結果だろう。」
 ええ。ですが、日和のぽんこつな腕では栞を倒すまでには至りません。
 あっと逆に空いている方の足で栞が踏みつけにかかりました。
 日和の手が足から離れたところで栞が日和の上に乗っかって張り手連発!!!
 今夜の特番はいつもよりも厳戒な体制でお送りしております。
 警備員はいつもの5倍の180名。
 観客の皆様も入場の際に持ち物チェックを受ける程の徹底ぶりでした。
 それもこれも最近WNUWFで騒がせている「ルタ」の存在のお陰でして・・・。
キング「ルタはもうすぐ降臨する、と言っていたが噂では今特番中に現れる、
 って見方が多いぞ。」
 出来れば試合中の乱入は避けて欲しいところでありますが・・・。
 おっと、栞が勝負に出たぞ!!!
 思いっきり日和に体当たりを決めたところでおもむろにストールを取った!!!
 これは業界一シビれる必殺技ですよ!!!
キング「ついに来たついに来た〜〜〜!!!」
 ロープの反動を一往復利用して、観客に猛烈アピール!!!
 倒れている日和に向かってシオリズエルボー!!!
 そのままフォール、1、2・・・カウントは2!!!
 日和もここはよく返しました。なおも栞は立ち上がり日和を起こそうとしますが・・・、
 あっと逆に日和が狙うは・・・スモールパッケージホールド???
 ですが、技が崩れたところで・・・それでも何とか懸命に体位を入れ替えて
 栞を無理やり押さえ込みます、フォール、1、2・・・カウントはなんと2.8!!!
 破れかぶれで押さえに入った日和の無茶苦茶なフォールでしたが
 危うく3カウント取られるところでしたよ栞は!!!
キング「栞もまさかあんな形で押さえられるとは思っていなかったんだろ。
 もっとタイミングが良かったら決まっていたぞ。」
 なおも日和は栞が立ち上がったところでへっぽこパンチ連発。
 効いているのかいないのか微妙ですがへっぽこなキックも織り交ぜていきます。
 日和にしては一生懸命な攻撃ですが、栞の強烈な張り手の一撃!!!
 さらにボディに一蹴り、日和がうずくまったところでその背中に
 水平チョップをお見舞い!!!片膝をついてしまいました。
 なおも栞はロープの反動を利用して体当たりを狙いますが、
 逆に日和はカウンターのクローゼット爆撃〜〜〜!!!
 グシャッッッッッ!!!
 日和の唯一侮れない強烈なクローゼットでの一撃が栞の頭部を見事に捕らえ、
 クローゼットも粉々に砕け散りました!!!
 栞はもちろんダウン!!!そのままフォールに行けば間違いなく勝てる!!!
キング「だが、日和もそれまでのダメージからその場でダウンだ。
 フォールに行けないぞ!!!」
 日和としては間違いなく勝機の瞬間なのに!!!
 両者ダウンをレフェリーが確認すると、ダウンカウントを取ります。
 レフェリーが10数えてしまうと両者K.O.となってしまいます。
 カウントは7まで進みますが両者ほとんど動きなし。
 8でようやく立ち上がり始めました。ふらふらながらも両者は立ち上がり、
 再び攻防開始。ふらふらながら両者張り手合戦。ペースを握るのは・・・?
 おっとここで栞はロープの反動を利用してエルボー。
 対して日和もロープの反動を利用してのへっぽこパンチ。
 普段はへっぽこのパンチですが、ロープの反動の分、普段よりも威力はあるようです。
 ふら〜っと倒れたのは栞!!!それを見て日和は上に乗っかっての攻撃を仕掛けますが、
 逆に栞は待っていた!!!相手の勢いも利用してのスモールパッケージホールド!!!
 がっちり決まってフォール!!!1、2・・・カウント2.9!!!
 タイミングが良かっただけにあと少しでカウント3!!!
 しかし日和もここはよく返した!!!なおも技を狙う栞ですが、
 間が悪いと判断したのか日和は一旦リング下に降ります。試合の行方はどうなるのか???
キング「おい、日和はリング下で何やってるんだ???」
 さあ・・・何かを組み立てているようですが・・・。
 その間にも場外カウントは取られていきます。10カウント進みますと、場外負けに
 なってしまいます。カウントも9まで進んだぞ!!!
 あっと、ギリギリで何かが終わったのか慌ててリングインして参ります。
 栞はそれを見てすぐさま日和をロープに振ります。返ってきたところでエルボー1発。
 今度は栞自らがロープの反動を利用して・・・おっと・・・。
 どうやら日和さんがリング下で準備していたものはもう1つのクローゼットのようです・・・。
 本来ならば1発のみのクローゼットも今回ばかりは予備でもう1つ用意していたのでしょうか・・・。
キング「それだけこの試合に賭けているってことだろう。」
 栞はこれを見て慌てて下がります。日和は逆に栞を追い詰めて行きます。
 栞をロープ際まで追い詰めると、一気にクローゼットを振り下ろした〜〜〜!!!
 しかし、栞は瞬間に屈んでクローゼットの一撃を回避!!!
 日和のでかいクローゼットは誰も居なくなったロープに当たり、ロープの反動を利して
 逆に自らの顔面を強打!!!中途半端な勢いが災いしてかクローゼットの角に
 顔をぶつけ日和はその場でダウン!!!栞はそのままフォール、
 1、2、3!!!たなぼたながら栞の勝利!!!
♪笑顔の向こう側に
 次回特番での女子王座戦への挑戦権は栞がものにしました!!!
 勝った栞は大喜びでコーナーに上がってアピール!!!
 一方の負けた日和はまだ立ち上がれません!!!
==========佐々井亭−WNUWF支店−==========
 佐々井亭では朝奈と篠崎 あやめがなおもお店の復旧作業に追われているようです。
 その甲斐もあってかほとんど修復された風にも見えます。
 カランカラン・・・。
朝奈「いらっしゃ・・・あ、志郎さん。」
鍋島「やあ。お、大分元通りになってきているね。」
朝奈「ええ。タイガーさんや頼人さんたちのお陰で思ったよりも早くお店の方が
 再開出来そうなんです。」
鍋島「そうか・・・。ごめんね、本当なら僕も手伝いたいところなんだけど。」
朝奈「ううん。あたしたちは大丈夫ですから・・・。それよりも志郎さん。
 もうすぐ試合じゃないんですか?」
鍋島「うん、そうなんだ。でも少し時間があったからちょっと寄ったんだよ。
 ・・・こっちを手伝えなかった分、こんなことをした犯人にきっちりと落とし前をつけてもらうから。」
朝奈「ありがとうございます。でも、無理はしないでくださいね。」
鍋島「ああ、ありがとう。それと・・・。」
朝奈「なんですか?」
鍋島「朝奈ちゃん達もタッグ王座戦頑張ってね。」
==========いたる連合軍側コミッショナー控え室==========
秋子「今のところは異常無しですか?」
警備員「はい。目下の所スタッフ用、観客用の会場への入場口を重点的に
 警備員を配備し、外からの入場の方に対し、持ち物チェック等を徹底させておりますが、
 ルタとおぼしき人物はまだ確認されておりません。」
秋子「そう・・・。でもくれぐれも油断は無いようにね。
 何か不審な人物や不審物等発見した場合は些細なことでも良いから
 私かゆかりさんに必ず連絡頂戴ね。」
警備員「分かりました。失礼します。」
 バタンッ!!!
 警備員が出て行った後も秋子さんの表情は真剣そのものです。
==========駐車場==========
 WNUWFの会場裏にある選手スタッフ用の駐車場に1台の
 大きなリムジンが入って参りました〜。
 ・・・ま、まさかこの中の人がルタ???
 バタンッ!!!
 リムジンのドアが開いて中から出てきたのは・・・!!!
 ・・・あ、なんだ男子王座の浩平ですか・・・ビックリした〜・・・。
 と、リムジンの後ろに止まっている真っ白なジープは結構面白いものを
 付けていますねぇ・・・。ボンネットのところに赤というか朱色の石が
 ちょこんっと付いていますよ。これはこれで面白いアクセサリーでしょうか。
==========メイン会場==========
 そ、それにしてもビックリしましたよぅ。
 まさかあんなでかいリムジンがいきなり入ってくるなんて!!!
 正体は結局男子王座の浩平でしたけれど、やっぱりベルトを持つとあそこまで
 裕福になれるものなんでしょうかね・・・。(^^;;
 ねぇ、キング。
キング「・・・・・・。」
 ってど、どうしたんですか?いきなり黙って。キングらしくも無い。
キング「いや、なにちょっとな・・・。」
 ・・・はい?
キング「その後ろに乗っていたジープについてなんだが・・・。」
 はぁ、あれが何か?
キング「ところで、先週ルタについての情報を入手した、って言ったよな?
 それについて話がしたいが今から時間があるか?」
 は?い、いきなりどうしたんですか???
 こっちは訳が分かりませんよっ!!!
キング「いや、俺の読みが合ってるとするとだな・・・。」
♪語り部
あやめ「ただ今から始まるのは、第2試合男子シングル戦。
 先に入場は、鍋島 志郎さん。」
 わわっ、早くも次の試合の選手が入場しちゃいましたよぅ。
 キング、話はまた後でね・・・。(汗)
キング「むぅ、仕方が無いか・・・。」
 鍋島は入場口付近で車椅子に座って選手を紹介しているあやめちゃんと
 ハイタッチを交わしながら軽やかに入場していきます。腰には往人から
 奪った人形がぶら下がっています。
♪鳥の詩
長森「対するは、法術による華麗な人形の舞で相手をかく乱する、
 国崎 往人さん、だよっ。」
 対するは鍋島の腰にぶら下がっている人形の本当の持ち主、往人です。
 標的を見つけると一気にリングまで駆け下りて来ます!!!
 素早くリングインすると鍋島に飛び掛って人形を奪おうとしますが、
 レフェリーの制止に遭ってしまいました。
 WNUWF第2試合、鍋島VS往人はこの後すぐ!!!(?)
(続)
