WNUWF

(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)

〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜

ドラマスティック・モード(1)


 WNUWF旗揚げ戦をご覧の皆さん、どうもありがとうございました〜〜〜!!!
 WNUWF旗揚げ戦も大成功の内に幕を閉じることが出来ました〜〜〜!!!

キング「女子ロイヤルランブル戦は大熱戦だったな!!!」

 ええ。結局初代女子王座に輝いたのはWNUWFの狭霧。ですが、これからはその狭霧を中心に、
 他の女子選手は狭霧を目指しての戦いになるでしょう!!!

キング「そして、次回特番『エイム アット ザ トップ』ではいよいよ初代男子王座が決定されるぞ!!!」

 初代男子王座戦にエントリーされる選手たちもその内明かされることでしょう。
 そして、本日注目すべきは、WNUWFの重要ポストと言っても過言ではない
 コミッショナーの就任記者会見も予定されています!!!

キング「コミッショナーと言えば試合のカードを決める重要なポストだ。
 並の人間では勤まることは出来ないぞ!!!」

 恐らく、オーナーから直々に発表されるものと思いますが・・・。

♪たたかえブルー

 おおっと、まず入場は地球を守る正義のヒーロー、ブルーです!!!
 しかし、いきなり入ってきて今から何を話すんでしょうか・・・。

ブルー「諸君も知っての通り、次回特番は初代男子王座戦だ。もちろん、俺もそれに出場して、
 男子王座を狙うわけだが・・・。俺はどうしても許せない男が居る。その男はあろうことか、
 人を殺すことに対して何とも思っていないらしい・・・。どころか、あろうことか、
『強いものが生き残る、ただそれだけのことだ。』などと言っているのだ!!!そんなことが
 この世の中で許されて良いのか!!!俺はそんな危険な男に男子王座に挑戦する資格は無いと考える!!!
 今日発表されるコミッショナーに提案する、その男の・・・。」

♪断章

“わ〜〜〜〜〜〜っ!!!”

 ???そこに登場は儀助ですよ!!!儀助は話をしているブルーの目の前に立ってプレッシャーをかけます!!!
 しかし、それにしても、儀助意外に人気が高いですよ。

キング「意外とちょっと悪のが客には受けが良かったりするんだ。」

ブルー「お、噂をすれば、か・・・。だが、そんなことをしても私の意見は曲げる気はない!!!
 正義は必ず勝つ!!!」

 先程からブルーが話していたのは儀助のことでしたか・・・。
 ですが、確かにブルーの言うことも一理あります。

儀助「・・・お前の言いたいのはそれだけか???」

ブルー「だから、貴様に男子王座に挑戦する権利は・・・。」

 おおっと!!!ブルーが全て話す前に儀助はブルーを掴み、チョークスラム!!!
 これは不意を突いた一撃!!!ブルーは不覚!!!

儀助「・・・貴様にはもう一度言う必要があるな。強いものが生き残る、ただそれだけのことだ。」

 儀助はそこまで言うと、颯爽と立ち去っていきます!!!
 これは凄い一撃!!!しかし、ブルーもこのまま黙ってはいないでしょう!!!

キング「ブルーははっきりと男子王座戦への参戦表示だが、儀助も今の態度だと、
 参戦は濃厚だろう!!!」

 ですが、ブルーの主張も無視は出来ないところ。果たして、新コミッショナーが儀助の参戦を許してくれるのか?

==========WNUWF女子選手控え室==========
 初代女子王座に輝いた狭霧は控え室に居ても皆の注目の的のようです!!!
 ベルトに関しては狭霧以外は全員ライバルだからもっとギスギスしたものかな?と思っていましたが、
 控え室の中ではそうでもないみたい。控え室のメンバーが狭霧の初代女子王座を祝福しているようです!!!

キング「俺もあの中に入りてぇ〜!!!」

 ・・・私は別に止めませんが、WNUWFの女子は意外に強いですよ・・・。

雪希「狭霧さん、初代女子王座、おめでとうございます♪正直、私がなれなくて悔しいけれど、
 いたる連合軍さんのところに渡らなくてほっとしたよ♪でも、これからは、私も
 そのベルト欲しいから、正々堂々勝負しようね。」

篠崎 あやめ『狭霧さん、おめでとう。』

ねーちん「悔しいけど、今はあんたに預けるわ。でも、これからは覚悟してちょうだいね・・・。」

狭霧「皆さん・・・。ありがとうございます♪私・・・いつまでこのベルト
 保持していられるか分からないけど常に全力で頑張ります♪」

==========会場==========
“さ〜〜ぎ〜〜り〜〜〜〜〜!!!さ〜〜ぎ〜〜り〜〜〜〜〜!!!”

 まさに、人気No.1の狭霧ならではの返答!!!
 WNUWFの選手ともライバルのはずなのに、優等生な発言です!!!

キング「この素直さが人気の秘訣なんだ。皆の幸せのためなら我が身を捧げても、
 という人柱の考えがベースだからなせる技だぞ!!!ファンの目もそれだけ
 正確だ、ということだ!!!」

 狭霧に挑戦するのは誰なのかも気になるところです。

 さて、リング上はコミッショナー就任記者会見の準備がちゃくちゃくとおこなわれています!!!
 いよいよ、誰が就任なのか発表されますよ!!!

キング「今放送前から色んな噂が立っているが・・・果たして誰だろうな・・・?」

 ヒューーーーーーーン!!!スパッ!!!

 おっと、この立て看板は・・・。オーナー自らのお達しですよ!!!
 ここにいよいよ新コミッショナーの名前が書かれているのか???
 リングアナが今確認しに行きます。

リングアナ『レディースアンドジェントルメン!!!WNUWFオーナーの方から、新コミッショナーの
 ご紹介です!!!拍手でお出迎えください!!!WNUWF側コミッショナー、
 小野崎 ゆかりさん!!!いたる連合軍側コミッショナー、水瀬 秋子さん!!!』

 なんと!!!新コミッショナーは2人ですよ!!!WNUWF側のコミッショナーと
 いたる連合軍側のコミッショナー、それぞれ、清香と名雪のお母さんです!!!

キング「いよっ!!!やっぱりこの2人か!!!待っていたぞ!!!」

 『やっぱり』、ってしらじらしい・・・。(-_-;)

ゆかり「WNUWF側コミッショナー、清香の母の小野崎 ゆかりです。」

秋子「いたる連合軍側コミッショナーの水瀬 秋子です。これから私たちは選手の体調を見ながら
 ファンの皆さんに喜んでもらえるような素敵なカードを決めていきたいと思いますので、
 これからも、WNUWFをよろしくね。」

“ゆ〜か〜り〜〜〜〜〜!!!あ〜き〜こ〜〜〜〜〜!!!”

 新コミッショナーは早くもファン受けが良いようです!!!

キング「ファン受けが良いのは良いが、もうちょっと気の利いた歓声はないのか?w」

 ま、まぁ、確かにコミッショナー相手に名前で歓声ってのも微妙な気もしますが、
 最初ですから仕方ないでしょう・・・。

ゆかり「皆さん、どうもありがとうございま〜〜〜〜す!!!
 はい!!!本日は、私たちの最初のお仕事をさせていただきます!!!」

 最初の仕事・・・???

秋子「次回特番、皆さんもうご存知かしら???
 そう、『エイム アット ザ トップ』。初代男子王座戦よ。まずは、参戦する選手の
 紹介からね。いたる連合軍からは祐一くん、北川くん、往人さん。」

ゆかり「WNUWFからはドラゴンとしこうくん、ブラックネスドラゴンくん、タイガー=ジョー三井くん、
 鍋島 志郎さん、頼人さん、儀助さん、健二さん(ケンちゃん)、イーグルさん。
 以上12人です。」

秋子「出場選手も気になるところながら、その試合形式も気になるところよね。
 試合形式はトーナメント戦を行いたいと思います!!!まず、12人の選手が事前に
 抽選を行い、以下のトーナメント表に従って組み合わせを決めます。決定された組み合わせに
 ついては次回放送で発表しますね。」

(A)            
          
(B)           
          
(C)        
              
(D)       
        
(E)         
         
(F)        
              
(G)         11
         
(H)          
         
(I)       
             
(J)      10 
         
(K)          
          
(L)         
ゆかり「次に、試合形式についてですが、まずトーナメント表の1回戦の4試合(1,2,3,4)は  普通のシングル戦を行います。続いて2回戦(5,6,7,8)は進出選手全員がリングに上がっての  バトルロイヤルです。8人で闘ってもらって、3カウントもしくはギブアップを取られた選手の負けになります。  トーナメントの対戦相手が3カウントを取る必要はありませんが、3カウント取られて勝敗が決まった  選手はその時点で試合権利は無くなります。すなわち、勝利した選手も試合権利が無くなります。  準決勝の2試合(9,10)はハード・コア戦です。ハード・コア戦は『いつでも、どこでも試合開始』の  何でもありのルールです。敵の背後を見せたら即敗北でしょう。  そして、決勝戦は反則裁定無し、ストリートマッチです!!!  そして、このトーナメントを見事に勝ち抜いた選手が初代男子王座に輝きます!!!」  なんと!!!お聞きの通り、初代男子王座戦は過酷なトーナメント戦となりました!!!  これは勝ち上がるのはかなりきつそうです!!! キング「まさに、チャンピオンを決定する戦いだな!!!今から激しい戦いが思い浮かぶようだぞ!!!」 秋子「次回特番『エイム アット ザ トップ』も激しい戦いが期待されますけど、  必ず、いたる連合軍の選手がベルトを奪取してくれると信じます。期待して待っていてくださいね。」 ゆかり「ちょっと待って、秋子さん。いたる連合軍の選手は3人しか出ていませんよ???  どう考えても3倍出ているWNUWFの方が3倍有利ですよ。」 秋子「あら。チャンピオンにふさわしいのは選手の量じゃなくて、選手の質、じゃないかしら?」 ゆかり「質だって私たちの選手のが圧倒的に上ですね。(-_-;)」 秋子「あらそうかしら?確かに初代女子王座に輝いたのはWNUWFの狭霧さんよ。でも、一番  大会を盛り上げたのは家の名雪、そして、一番長く闘っていたのは観鈴さんよ。」  あらあら、新コミッショナーの間で早くも亀裂ですか・・・?(-_-;) ゆかり「でも、残念でしたね。記録にはその試合の勝者はWNUWFの狭霧さんが残ります。」 秋子「キーーーーーーーーーーッ!!!」  おおっと!!!コミッショナーの2人が取っ組み合いの喧嘩になってしまいました!!!  あわてて、レフェリー人が中に入って止めに入ります!!! 秋子「・・・良いわ。じゃあ、次回放送で、家の名雪とあなたのところの清香さん、  1VS1で勝負よ!!!」 ゆかり「ええ。望むところです。家の清香が負けるはずないですから。」  ・・・しかし、直接本人同士で戦わせずに娘さんたちに闘わせるなんて、  娘さんにとっては良い迷惑ですよ・・・。(-_-;) キング「全くだな。w」  しかし、次回放送もこれはまた注目のカードが決まりました!!!  名雪VS清香。早くもWNUWFといたる連合軍の団体を賭けた争いが勃発するのか??? ==========VTRが流れているTV前==========  おっと、先程の様子を見ていたのはブルー。なんだか冴えない表情です。 ブルー「くそっ。さっき俺が提案したことは無視なのか???  こうなったら、直接コミッショナーに訴えてやる!!!」  正義のヒーローには似合わない吐き台詞を捨てると、どうやらコミッショナーの控え室に向かうようです。 ==========会場==========  しかし、キング。初代男子王座戦はかなり注目の試合になりそうです!!! キング「そうだな。特にポイントなのは2回戦のバトルロイヤルだ。対戦相手がフォールする必要がないから、  この時点でわざと弱い選手を勝ちあがらせて次の3回戦は楽に試合を進める、  なんて駆け引きもありそうだぞ!!!」  しかも、その次の3回戦はハード・コア戦。「いつでも、どこでも」の試合です。  それだけに、このバトルロイヤルで早急に決着を付けて、相手が決まった瞬間に  襲撃をかけていきたいところですが・・・。 キング「強い奴はそう考えるだろうが、強い奴はバトルロイヤルで狙われる。  かと言って弱い奴が奇襲をかけても効かない場合も多いぞ!!!」  組み合わせも楽しみなところです!!! ==========WNUWF側コミッショナー控え室==========  コンコン・・・。 ゆかり「入って良いですよ。」  やはりブルーですよ。 ゆかり「何の用ですか???」 ブルー「何の用ではないですよ!!!私のさっきの主張、聞いていなかったんですか???」 ゆかり「ごめんなさい。私記者会見の直前に会場入りしたもので・・・。」 ブルー「・・・そうですか。すいません。では、あらためて主張させてください。  あの参戦者の中に人を平気で殺す不届きな輩が居ます。彼には挑戦権は与えてはなりません!!!」 ゆかり「・・・試合のカードを決めるのは私です。それに・・・。その彼はまだ人殺しはしていないのでしょう???  でしたら、挑戦権剥奪の理由にはなりません。」 ブルー「ですが・・・!!!」 ゆかり「でも、もし・・・、あなたの言う通り、人殺しをするような人があの中に居たら、  ベルトの挑戦権どころか、WNUWFにも永遠に居られないことは保障するわ。  用件は以上かしら???では、出て行って。今日はこれから忙しいから。」  ブルーは不満顔を見せるも、しぶしぶ出て行こうとします。 ゆかり「あ、ちょっと。それと・・・。もしそんな人が居るのだとしたら、その人を退治するのが、  正義の味方よ。」  おおっ、これはゆかりさんなりのエールでしょうか!!!  ブルーは一遍、不敵な笑みを浮かべるとコミッショナーの部屋から出て行きました!!!  正義の味方でありながら、ブルーの動きが不気味です!!!  次回放送では、清香VS名雪の1VS1の試合の他、初代男子王座戦に出場する男子選手によるインタビュー等  見所満載でしょう!!!次回放送もご期待ください〜!!!