WNUWF
(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)
〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜
エイム アット ザ トップ(8)
 WNUWFは特番「エイム アット ザ トップ」をお伝えしております。
 初代男子王座決定トーナメントは残すところ決勝戦のみ!!!
 決勝のカードはWNUWFの頼人VSいたる連合軍の往人!!!
 まさに団体の名を賭けた争いが繰り広げられそうです!!!
キング「ここまで来たら各団体で結束してベルト取りに全力を注ぐぐらいじゃないと
 大変かもな!!!特にWNUWFの方は前評判では『最弱』と言われた頼人が
 あれよあれよと勝ち上がってしまったからな!!!余計に大変だぞ!!!」
 そうすると、やはりいたる連合軍の往人有利の展開、ということになるのでしょうか・・・。
キング「確かに往人は決まれば完璧な必殺技の『法術固め』があるが、いくら相手が
 『最弱』と呼ばれた頼人だからと言って油断してかかると足元を救われるぞ!!!
 何と言っても準決勝のハード・コア戦を勝ちあがったことは事実だからな。
 しかも相手はハード・コアの第一人者とも言えるブラックネスだったからな!!!」
 そして、決勝のカードはハード・コア戦に引けを取らないほどの死闘が予想される
 ストリート・ファイトマッチ。ルールははっきり言いましてあって無いようなものです。
 反則裁定無し、当然武器の使用も認められますし、第3者による乱入もレフェリーには
 静止する権限が与えられません!!!しかもどこでもフォールが可能です!!!
キング「怪我人が出ても可笑しくないルールでのまさに男子王座を決めるのにふさわしい形式と言えるぞ!!!」
 一方の女子王座、ハード・コア戦の方もいよいよ終盤に差し掛かって来ました。
 現在ついにWNUWF勢がベルトを奪還。みずいろの麻美先輩が保持しています。
 こちらの試合は男子王座戦の決勝戦の決着時点でベルトを保持していたものが
 今特番での最終的な女子王座となります。
 現在まででの女子王座の変遷を見てみますと、初代の狭霧から始まり、名雪、栞、
 スカーレット、美凪、香里、麻美先輩と現在では7代目女子王座まで誕生しています。
キング「で、今現在は同じみずいろの清香がベルトを狙っているという皮肉な
 展開だな・・・。進藤さんと雪希ちゃんを探すのはケンちゃんと日和だけに
 なってしまったぞ。」
 どちらも見逃せない展開!!!初代男子王座決定、ストリートファイトマッチは
 間もなく試合開始となります!!!
==========会場裏廊下==========
 女子王座戦、麻美先輩と清香の追いかけっこがまだ続いています。
 麻美先輩は『かくせい』をしていないはずなのに、普段では見られないスピードで
 どんどんと逃げています!!!キング曰く、『ベルトの力』だそうですが・・・。
 おっと〜!!!瞬間、逃げる麻美先輩の背後から脳天に強烈な剣の一撃が〜!!!
 よく見ればいたる連合軍の舞がジャンプ斬りで麻美先輩への強烈な一撃!!!
 一方もう一人、佐祐理さんが入りまして、追いかけてくる清香をけん制しております。
 麻美先輩はバタリ!!!しかし清香は近づけません!!!
舞「佐祐理、フォール。」
佐祐理「はぇ?舞がやってよ〜♪」
舞「いいから。」
佐祐理「・・・ごめんね、舞。」
 一連のやり取りの後に、舞と佐祐理さんの体位が入れ替わり、舞が清香をけん制、
 そして佐祐理さんが倒れている麻美先輩をフォール、1、2、3!!!
 佐祐理さんが女子王座に就きました!!!
 そして、依然として清香をけん制している舞を見て一足先に逃げて行きます。
 舞はその様子を見てタイミングを計って佐祐理さんを追いかけて行きます。
 清香も慌てて追おうとしますが、舞のが一枚上手。
 傍に設置されていた消火器を噴射して行方をくらましました!!!
==========メイン会場==========
 ついに女子王座戦の方はいたる連合軍の最強コンビとの声も名高い
 舞&佐祐理さんがベルトを奪取してきました!!!
キング「このタイミングでの奪取も見事だぞ!!!」
 再びベルトはいたる連合軍の元に!!!このまま逃げ切ることが出来るのか???
==========いたる連合軍男子選手控え室==========
祐一「ブラックネスめ・・・。小癪な真似をしてくれるな。」
往人「・・・気にするな。どの道俺が有利なのは変わらん。」
北川「そうだよ。大丈夫だと思うよ。どの道相手があの『弱々』の頼人なら国崎さんの
 相手じゃないですって。」
祐一「そうだな・・・。ま、せいぜい華麗に決めちゃってくれや。・・・無いとは思うけど、
 万が一窮地に追い込まれたとしても、俺達がちゃんと援護してやるからよ。」
往人「・・・ああ。これに勝てば、『ラーメンセット』がウッハウハなんだな!!!」
北川「もちろん!!!チャンピオンになればラーメンセットでも何でも
 ウッハウハですよ!!!だから、俺達3人で力を合わせてベルト取りにいきましょう!!!」
往人「ああ。」
==========メイン会場==========
 さて、いよいよ男子王座戦決勝戦、ストリートファイトマッチの方の準備が
 整ったようです!!!いよいよ選手が入場するようです!!!
 直前の両選手の控え室の様子でしたが、頼人の方は狭霧にマッサージをしてもらっていましたね・・・。
キング「全く、人気No.1の狭霧を使ってマッサージとは贅沢な奴だよな!!!」
 一方の往人の方は、いたる連合軍の祐一、北川と共に結束を深めながら控え室を
 後にしていましたが・・・。
キング「今回の試合では選手の乱入も許されるからな。
 賢い選択と言えそうだぞ!!!」
 ポイントを握るのは選手の乱入か、武器か???
 ストリートファイトマッチ、今始まります!!!
♪木々の声と日々のざわめき
 まず先に入場はWNUWFの頼人!!!
 今夜はドラゴンとしこう、祐一、ブラックネスドラゴンと強豪相手に
 死闘の連続を制してきての決勝進出!!!
 試合直前まで狭霧にマッサージをしてもらってはいたものの、果たして
 どこまで回復しているのか???
♪鳥の詩
 その相手は往人!!!おおっ、こちらは祐一、北川を従えて3人での入場ですよ!!!
 早くも3対1で数的に優位に立とうという作戦か!!!
 こちらは、タイガー=ジョー三井、儀助、ケンちゃんとWNUWF勢相手に
 勝ち上がりを見せておりますが、タイガー戦はともかく、
 儀助とケンちゃんの試合はどちらかというと相手の自滅による勝利の感が大きいため、
 体力的にはこちらのが有利な気がします。
 祐一と北川はリングサイドに陣取ると往人が悠然とリングイン!!!
 おっと、しかし頼人は逃げずに往人に向かって睨みつけていきます!!!
 往人も負けずに睨み返してまさに一触即発の状態!!!
 試合開始のゴングは間もなくです!!!
==========佐々井亭−臨時出店所−==========
タイガー「いよいよ決勝戦が始まるみたいだな・・・。ねーちん。
 TVってあるのか???」
ねーちん「ごめんなさいね。家にはラジオしかないのよ。」
タイガー「そうか・・・。ラジオで我慢するか・・・。」
 カチッ!!!ザーーーザーーー・・・。
 タイガーが一生懸命周波数を合わせようとしていますが、如何せん大正の頃のラジオなために
 悪戦苦闘。見かねた鍋島が代わりに合わせていますね。
『・・・・・・
 その相手は往人!!!おおっ、こちらは祐一、北川を従えて3人での入場ですよ!!!
 早くも3対1で数的に優位に立とうという作戦か!!!
 ・・・・・・』
タイガー「おい何だよあいつら!!!大事な決勝戦なのに乱入する気か???」
ねーちん「それがいた連のやり方なのよ・・・。はぁ・・・。」
鍋島「ルール上では許されてはいるのですが・・・。あからさまなのが許せませんね。」
タイガー「全く・・・、飯が不味くなるような話だよな。」
ねーちん「ちょっと、私の料理が不味くなるですって???」
タイガー「いや、違う違う!!!例え話だよ、例え!!!いくら旨い料理でも、
 それが不味く感じてしまう程嫌な話だってこと!!!ほら、現にあやめちゃんも・・・。」
 ・・・ってあやめちゃんは料理食べて満足なのか寝息を立てています。w
タイガー「・・・気持ち良さそうに寝ているよ。w静かにしてないとな。」
ねーちん「それにしても、朝奈遅いわ・・・。一体どこに行ってるのかしら???」
==========大道具通路==========
日和「健ちゃ〜〜〜ん、疲れたよぉ〜〜〜〜、休もうよぉ〜〜〜・・・。」
ケンちゃん「もうすぐだっ!!!もうすぐ見つかる・・・!!!
 これだけ探して見つからないなら、隠れている場所もほとんど限られてくるだろ。」
日和「でも〜〜〜・・・。」
ケンちゃん「ん・・・待て。向こうから誰か来る!!!・・・あそこに隠れるぞ!!!」
 大道具通路は隠れる場所の宝庫。ケンちゃんたちは立て掛けられている大きな板の裏に隠れましたが、
 向こうから歩いてるのは一体・・・。
「ドラゴンさん、どこ行っちゃったんだろうね・・・。」
「やっぱり、待ち合わせ場所でずっと待っていた方が良かったのでしょうか・・・。」
「あ、あの場所にずっとはちょっと・・・。」
「そうですよね・・・。」
 ???この声は、雪希ちゃんと進藤さん???
 ついに見つかってしまったようです!!!
ケンちゃん「!!!見つけたっ!!!」
 ケンちゃんたちは後ろから雪希ちゃんたちを追いかけると雪希ちゃんの
 腕を掴んだ!!!
ケンちゃん「雪希っ!!!!!!」
雪希「お、お兄ちゃん・・・???」
 と、後から追うように日和も到着。
雪希「・・・と日和ちゃん・・・。」
ケンちゃん「やっと見つけたぞ!!!さ、俺達と一緒に帰るぞ。」
 今なら確かに邪魔も居ないので戻ることも出来ます!!!
 けれども、雪希ちゃんの表情は結構複雑ですよ・・・。
 と!!!ケンちゃんの背後から殴る者あり!!!
 ドラゴンとしこうが遂に現れた〜〜〜!!!ケンちゃんの背後から急襲!!!
 雪希ちゃんから離れさせて間に入った〜〜〜!!!
キング「それにしても、ドラゴンは何故首にギプスが巻かれているんだろうな・・・。(爽)」
 や・・・あの・・・きっと何か、あったと・・・お、思うんですよ・・・。(滝汗)
ドラゴン「ふぅ・・・。やっと、見つかった。危なかったなぁ・・・。」
進藤「あの・・・ごめんなさいっ!!!でも、あの場所ちょっと怖くて・・・。」
ドラゴン「ああ、気にしない気にしない。というか、本来なら俺が離れたのが不味かった訳だしな。」
ケンちゃん「おい・・・。雪希と進藤さんを返せ!!!でないとその首の怪我が酷くなるぜ。」
ドラゴン「望むところだ。返して欲しけりゃ力づくで奪ってみな!!!」
 ドラゴンはやる気満々ですよ!!!しかし、ええっ???
 なんと雪希ちゃんがドラゴンの腕を取って腕を組みましたよ!!!
 まるでケンちゃんたちに見せつけるかのようです!!!
雪希「ドラゴンさん・・・。行きましょ。」
ドラゴン「え?あ・・・ああ、そうだな。」
ケンちゃん「雪希っ!!!まだ話は終わっていないんだぞ!!!」
 しかし、雪希ちゃんが寧ろ引っ張っていくかのごとくそれを無視して
 逃げて行っちゃいました〜・・・。
日和「雪希ちゃん・・・。」
==========メイン会場==========
 ・・・あれ???最後は雪希ちゃんの方が引っ張って行くかのようにドラゴンたちは
 会場を後にしてしまいましたよ???
キング「多分、雪希をケンちゃんが捕まえた時に日和と一緒に居たもんだから、
 雪希の方が嫉妬したのかもな。」
 確かにあれはケンちゃんにとっては致命傷の状態でしたね・・・。(苦笑)
 あ、と。一方で男子王座戦決勝戦のゴングはVTRの流れている間に
 鳴ってしまいました〜。手際が悪くてごめんなさい〜。w
 VTRでですが、ゴング開始直後のリプレイ。かなりインパクトある開始でした!!!
 試合開始と共に、両者コーナーからリング中央に突っ込んで来たのですが、
 いきなり往人のジャンピングニーが頼人の顔面を捉えていきなりK.O.!!!
 そこから流れを一気に掴んで、今もなお頼人の上に乗って打撃の応酬が続いています。
 リングサイドには祐一と北川が椅子に座って悠然と観戦。
 場合によっては乱入もあり得るとは思いますが、今の状況では2人の出番は無さそう。
 頼人の巻き返しはあるのか???
(続)
