WNUWF
(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)
〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜
旗揚げ戦
 ついにやって参りましたWNUWF旗揚げ戦です。
 正確には新生WNUWFとでも申しましょうか。WNUWF自体は2001年の11月に
 としこう氏の手によって設立されました。銀色、みずいろといったねこねこキャラを
 筆頭に地下格闘技界の一大勢力を築き上げました〜〜〜!!!
 しかし、2002年の2月に突如他団体からの電撃離脱により新たに結成された、
 Kanon、AIRのキャラの連合部隊「いたる連合軍」の襲来により、
 WNUWFは経営の危機に陥り、2002年の5月に一時休業を余儀なくされます。
 しかし、休業の際、当時のWNUWFのオーナーであったとしこう氏によれば、
「いつか必ずWNUWFは復活させる。新生WNUWFとなって必ず復帰させ、
 今まで以上のパフォーマンスを見せてやりますよ!!!」
 との頼もしい言葉がありました。その間紆余曲折あり、2002年8月、
 なんと休業発表からわずか3ヶ月で新生WNUWF旗揚げを発表、
 今度は「いたる連合軍」のメンバーも含めての大所帯となっての再出発でした。
 そして、今日、その新生WNUWFの旗揚げ戦を開催です!!!
 こんな名誉な舞台の実況を私が担当できるなんてかなり光栄なことです!!!
 解説は、休業前のWNUWFから引き続きのキングです。
キング「いや〜〜〜、俺だってこの一番最初の舞台に立てて嬉しいぞ!!!
 しかも、今日の試合は、世の男どもはよだれモノの試合だぞ!!!」
 キング、いきなり下品な発言は止めてください…。(-_-;)
 今からWNUWF旗揚げの記念式典が行われるんですから…。
♪四魔貴族バトル1(ロマンシング・サガ3)
 おおっと、早速選手が入ってくるようですが、一体誰でしょうか???
 おおっ、青い龍のマスクをしています!!!これは噂のとしこう氏自らが選手となった
 姿のドラゴンとしこうですか???
 観客の声援に応えてリングインです!!!
ドラゴン「レディーーース、アーーーーーンド、ジェントルメン!!!
 …って俺ってそんなキャラじゃないんだよな。wそれはともかく、
 ようこそWNUWFへ!!!皆さんは既にご存知かもしれませんが、俺が
 ドラゴンとしこうです。どうぞよろしく〜〜〜。俺が選手になったからには、
 WNUWFを盛り上げるのはもちろんですが、外部の人間に好き勝手なことはさせる気はございません。
 そう。ここがWNUWFのリングである以上、「いたる連合軍」のメンツには好き勝手なことはさせないぞ!!!
 いつでもどこでも相手をしてやる。かかってこい!!!」
 今日のドラゴンはかなり張り切ってますねぇ♪やはり旗揚げ戦だからでしょう。
キング「でも、今日の試合には出ないがな。」
♪銀色
 あれ?しかし出てきたのはいたる連合軍の選手ではありませんよ。
 タイガー=ジョー三井です!!!
タイガー「ようドラゴン。相手が違うんでないの???いた連いた連は良いけどな。
 それ以前に俺とお前であやめちゃんを巡っての決着がまだついてないんだよ!!!
 旗揚げ戦だか何だか知らないけどな。俺は俺のやり方でやらせてもらうぞ!!!」
 おおっと、タイガーはそれだけ言うと一気にリングに向かって走りましたよ!!!
 いきなりドラゴンと激突でも企んでいるのでしょうか???
♪語り部
 おっと、今度はサーベルを腰に差した軍人、鍋島 志郎ですか???
 タイガーは花道途中で止まってしまいました。
鍋島「そこのお二人さん。本日は、旗揚げ戦ですよ。それに、旗揚げ戦は
 我々男子は一切試合には出ません。言うなれば、朝奈ちゃんを初めとした女の子の
 主役の場ですよ。それなのにいきなり登場で大喧嘩ですか。見苦しいですね。
 僕にはとても、真似が出来ません。」
ドラゴン「おいおい、鍋島。そうは言ってもお前も今日は出番が全くないな、
 と思って今出てきたんだろ???人のことはあんまり言えないんじゃないのか???」
鍋島「…言ってくれますね。本当はすぐにでもあなたの首を取りにいくところですが、
 今日のところは我慢しておきましょう。」
 鍋島はそれだけを言うとリングを後にします。おっと、その直前でまた振り返って、
鍋島「あ、それと、話は早いですが次回の特番。何が開催されると思います???
 …今日で女子王座が決定されます。次は…、男子王座ですよ。楽しみですね。w」
 今度こそ鍋島は帰りました。しかし、鍋島の最後の一言に会場からは大歓声。
 ドラゴンとタイガーは会場からの注目を鍋島に奪われたので、お互いの遺恨を忘れて
 さっきまで鍋島が立っていたところを凝視しています。
 しかし、キング。今回の新生WNUWFは単純にWNUWFといたる連合軍の団体同士の争い、
 では終わりそうにありませんね。
キング「休業前からもWNUWFの内部では遺恨関係とかあったからな。例えば今の
 ドラゴンとタイガー。ドラゴンは当時はとしこう氏だったがな。
 団体の中でも伝統的に長い遺恨関係と言えるだろうな。それにタイガーとケンちゃん。
 この2人はWNUWF設立当初は師弟関係だったんだがな。
 ケンちゃんの篠崎あやめにも手を出している疑惑から2人の関係は決別、それ以来犬猿の仲だし、
 女子の間でも有名なのは朝奈と夕奈、ことねーちんだ。鍋島を巡っての恋のライバルと言ったところだが、
 女子の場合は男子と違ってシャレにならないからな。」
 特に朝奈とねーちんは要注意!!!今夜のロイヤルランブル戦で早くも激突の可能性があります!!!
 さて、今夜行われる旗揚げ戦はわずかに1試合!!!
 しかし、この1試合は豪華な1試合になるでしょう!!!新生WNUWF旗揚げ戦、
 全ての始まりは豪華なこの1戦で、というのが新生WNUWFオーナーからの意向だそうです。
 そして、そのカードは、先程も言いましたが、ロイヤルランブル戦です。
 今回はWNUWFといたる連合軍の全女子選手25人が総出で戦います。
 まずはルールを確認していきましょう。まずこの25人の選手が試合前にあらかじめ
 抽選を行います。これは「1」から「25」まで書かれたカードがありまして選手がそれを
 1枚ずつ引きます。そして、その番号の順番に選手が入場して戦っていくわけです。
 まず最初に1番を引いた選手と2番を引いた選手が入場してシングルマッチを
 行います。そして、その2分後に3番を引いた選手が入場して試合に参加します。
 そしてその2分後には4番を引いた選手が入場…以下25番目の選手まで2分おきに
 入場して試合に参加していきます。すなわち、25番の選手は46分間は出番がありません。
キング「当然、番号のでかい選手のが有利ってわけだな。」
 その通り。そしてその決着方法なのですが、これも普通のプロレスとは違います。
 普段のプロレスですと、3カウントかギブアップ、あるいは10カウントのK.O.、
 リングアウト、反則などで決着がつきますが、今回のロイヤルランブル戦ではそれらではなく、
 オーバー・ザ・トップロープ(Over the TOP Rope、OTR)で決着がつきます。
 OTRとは、その名の通りで、選手がトップロープの上を越えて場外に出てしまった時に
 その選手の試合権利が剥奪されます。それ以外では例えギブアップを奪ったとしても試合権利は
 剥奪されません。ちなみに「場外に出た」というのは公式ルールでは、場外の床に両足が着地した時です。
 すなわち、OTRされても、リングエプロンに落ちてそこでリング内に入った場合はセーフになります。
キング「しかも、トップロープを越えなければ良いからセカンドロープから場外に出た場合でも
 試合権利は剥奪されないんだよな!!!そこのところは結構要注意だぞ。」
 ええ。なので、ずるをしようと思えば出来てしまいます。w
 ただし、見つかったらその後集中攻撃は必至でしょうがね。
 さて、それでは、出場選手をここで確認しておきましょう。
 WNUWFからは銀完勢とみずいろ勢とFD勢から様々な選手がエントリーされています。
 まずは銀完勢から。WNUWFの人気No.1選手、狭霧を初めとして、
 一番の暴れん坊のねーちん、その妹の朝奈。さらにはとしこう氏の大のお気に入りのw、
 篠崎あやめも参戦です!!!さらには狭霧に負けてはいられまいと同じく巫女の石切も参戦です!!!
キング「単純な実力で言えばねーちんだろうが、今回のロイヤルランブル戦に限って言えば
 実力のある選手は逆に狙われやすいからな。不利になる場合が多いぞ!!!同じ理由で
 人気者の狭霧も厳しいところだ!!!」
 みずいろ勢からはWNUWFの人気No.2と3のダブルヒロイン雪希と日和が参戦です。
 そして、他にも戦局を大きく左右されそうなサテライトキャノンの持ち主、清香に
 麻美先輩、さらにはとしこう氏の大のお気に入りのw、進藤さつきも参戦です。
キング「というか、としこう氏は進藤さんと篠崎あやめ、一体どっちがお気に入りなんだ???」
 キング、そこは突っ込んじゃダメです…。(-_-;)
キング「まぁ、いいか。清香のサテライトキャノンも脅威だが、俺が聞いた話では
 麻美先輩が何か『かくせい』すると脅威だそうだぞ!!!」
 あの麻美先輩がですか…?本当ですかね…。(-_-;)
 さて、続けていきましょう。FD勢からはご存知正義のヒロイン、スカーレットと
 謎の名探偵、些 愈氾(ササイ ユンファン)が参戦です。
キング「どちらも一癖も二癖もある強豪だ。引いた番号次第では優勝候補と言っても過言では無いぞ!!!」
 WNUWFからは以上の12名の選手。一方のいたる連合軍からはKanon勢とAIR勢からの参戦です。
 まずはKanon勢。何といっても優勝候補なのは屋上からの飛び降りでの攻撃が見事だった
 舞!!!舞を初めとして名雪、栞、真琴、あゆ、佐祐理さんといったメインヒロイン、
 更には栞の姉の香里、美汐といったサブキャラからの参戦もあります!!!
キング「佐祐理さんは魔女っ子になって戦うんだろ。まじかる☆さゆりんの魔法は本格的らしいし、
 舞の剣も強力だし、この2人が組んだらちょっと手をつけられないかもしれないぞ!!!」
 ただし、それも引いた番号次第でしょうか…。
 一方のAIR勢からマダムな美凪を初めとして観鈴ちんに佳乃、さらには神奈、裏葉の参戦が決定しています。
キング「裏葉は目立ってはいないが、隠れた実力派だ。侮っていると痛い目を見るぞ!!!」
 いたる連合軍からは以上の13選手のエントリー、全部で25選手が戦います。
 そして、見事に最後の1人になった選手は栄えある新生WNUWF初代女子王座に輝くことが出来ます!!!
 果たして、どの選手が初代女子王座に輝くのか???
 キング、誰と見てます???
キング「はっきり言ってくじ次第だな。こいつがでかい番号を引くと間違いないかもってのは
 あるが、基本的にはでかい番号を引いた選手が有利と見て良いだろう。」
 確かにそれは言えるかもしれません。
 さあ、どうやら試合開始の準備が整ったようです!!!
リングアナ『レディースアンドジェントルメン!!!ただ今より、女子ロイヤルランブル戦を開催したいと思います。
 まず初めにロイヤルランブル戦のルールについて説明いたします。……』
 ただ今、リングアナの方から会場のファンの皆さまに対してルールの説明を行っているところです。
キング「それにしても待ち遠しいな!!!一体どの選手から入場してくるんだろうな!!!」
 キング、早くも品定めですか???
キング「当たり前だろ!!!女子全選手が出て来るんだぞ!!!品定めをしないで何をやれっていうんだよ!!!」
 心配しなくてもあなたを選ぶ物好きな女子はいないでしょう。(-_-;)
リングアナ『さて、それではただ今より、ロイヤルランブル戦のスタートです!!!』
 さあ、まずは誰が登場してくるのか???
(続)
