WNUWF

(World Nekoneko Underground Wrestling Federation)

〜世界ねこねこ地下格闘技団体〜

ファイナル フェスタ(1)

放送日:2006/7/4



 WNUWF最終興行、特番「FF」ファイナルフェスタ!!!
 いよいよ運命の時が始まりました!!!
 遂にこの時が来てしまいました。WNUWFとして試合をお伝えするのは今日のこの試合が
 最後となります。今日用意されている試合は1試合。しかし登場する選手の数は
 恐らくどの興行よりも多い60名。60名の華麗なる女性選手達が最後の栄冠を目指し
 激しい死闘を繰り広げます!!!解説は最後もこの人エロキングです。

キング「・・・ふん、今日ばかりはエロの部分を否定する気は無いぞ!!!
 だって最後だからな!!!これで俺も可愛い女の子を見るのが最後なんだ、見納めだからな!!!
 今までに無いエロ視線で挑んでやる!!!」

 いや、あんまりエロエロで行くと普通に退場させられるかもしれないですから程ほどにね。(´・ω・`)

 リング上ではいた連専属のリングアナの長森が会場の皆さんに今日の試合のルールを説明しております。
 ここで我々も簡単に視聴者の皆さんに今回の女子ツインロイヤルランブル戦のルールを説明しましょう。

 その前にまずはロイヤルランブル戦のルールから。
 通常のロイヤルランブル戦では30名の選手によって試合が行われます。選手はあらかじめ
 試合の入場順を決めるための抽選が行われております。1から30まで書かれた数字のくじを
 引いてそこに書かれている番号順に入場することになります。

 試合はまず1番の選手と2番の選手が入場してリング上で実質シングル戦が行われます。
 試合の決着は通常の3カウント、ギブアップ、反則等ではなく相手選手をリングのTOPロープを
 越えて場外に落とすオーバー ザ トップロープ(OTR)させた者の勝ちとなります。
 逆を言うとOTRさせられた選手は試合権利を失って敗退です。

キング「つまり、どれだけダメージを負ってダウンしていようともOTRさえされなければ
 平気だぞ。」

 そういうことです。敗退の条件はOTRだけなのでセカンドロープから場外に出た場合等も
 失格にはなりません。ちなみに、OTRの成立の条件は選手がTOPロープを越えて
 場外に出されてその選手がそのまま両足をリング下の地面に設地した時点で成立になります。
 つまりTOPロープを越えて場外に出されそうになっても両足が地面に設地するまえにリング内に
 復帰できればセーフです。

 さて、試合の流れに戻りましょう。2番目の選手が入ってから90秒後に3番目の選手が入場してきます。
 3番目の選手が入場してから更に90秒後に4番目の選手が・・・以下90秒ごとに次々に選手が
 入場してきます。つまり、一番最後の30番目の選手は試合開始から約50分は出番が無いことになります。

キング「つまりいかにでかい番号を引いた選手が有利になるか、というのがよく分かるよな。」

 ええ。その代わり戦っている選手はそれが分かっていますから逆に集中して狙われやすい、
 というのもありますがね。

 さて、ロイヤルランブル戦全体の試合決着についてですが、30番目の選手が入場してから
 OTRによって選手が段々と減っていき、最後の1人になった時点でリング上に残った選手の勝ちになります。

 以上が通常のロイヤルランブル戦のルールになります。

キング「色々とうだうだと書いたが要は選手にとっては自分以外は全て敵で相手を全部
 OTRによって場外に落としちまえば勝ちだ。」

 まぁ・・・そういうことになりますね。(´・ω・`)

 さて、ここからは女子ツインロイヤルランブル戦のルールについて。
 と言っても基本的にはロイヤルランブル戦と同じです。
 ただし、会場内には赤リングと青リングと二つのリングが設置されていまして
 二つのリングで同時にロイヤルランブル戦を行う感じになります。
 選手が行う抽選カードは赤色のカードと青色のカードがあり、それぞれで1〜30番まで
 書かれています。つまりは赤の1番を引いたら赤リング側に1番目に上がるという感じですね。

 通常のロイヤルランブル戦と違う点をいくつか説明しましょう。
 まず選手は2人ずつ入場することになります。つまり赤リングと青リングに上がる同じ番号の
 選手は同時に入場します。つまり入場してきた時点でその選手はどっちのリングに上がるのか
 不明なわけなんですね。

キング「それは既にリングに上がっている選手にとっては結構気になるな。
 『あの選手はこっちに来ないでくれ』とかいう駆け引きも見られそうだぞ。」

 そして、試合の序盤は各々のリングで戦いを繰り広げられるわけでありますが、リングを越えて
 上がるのは反則になります。つまり赤リングの選手は青リングに上がると試合権利を失って
 失格になってしまいます。OTRによって違うリングに行ってしまった場合はもちろん、
 例えセカンドロープ以下から場外に出た場合でも違うリングに上がった時点で失格です。

 ただし、以下の条件のどちらかが満たされた時点でこのリング間の制限は解除され、
 自由にリングに上がることが出来るようになります。

・一番最後の選手が入場してから90秒経過時
・まだ入場をしていない選手を含め、試合権利のある選手の人数が20名以下となった場合

 リング制限が解除されたと同時に、OTRされても別のリングに飛び移ることが出来た場合は
 セーフとなります。つまり自分が戦いやすいと思う相手の居る方に自由に移ることが出来ます。

 試合の最後は同じ。60人の争いで一番最後の一人になった選手の勝ちです。
 果たしてこれから一体どんな死闘が・・・

♪お嬢様組曲

 ???これはあの「格闘美―お嬢様レボリューション―」のテーマソングですね。
 一体誰が・・・って何と!!!あの望月グループのお嬢様、望月 司様が入場してきましたよ!!!
 今日は試合の予定が無いはずですが、どうしたのでしょうか?

 ってこっちに来ました!!!えと、えと!?

キング「あー、ごほん。落ち着け。ひょっとしたらこっちに遊びに来たのかもしれんぞ。」

 え?ええっ!? いやしかし・・・でも、そうなんですか?

キング「現にこっちに来たからな。実況席にようこそ♪
 会えて嬉しいぞ!!!(*゚∀゚=) ささ、こちらへ。ここは実況席だがお家のつもりで
 くつろいで行ってくれ。」

 ・・・キング、お言葉を返すようですがあの望月グループのお嬢様の家が
 こんな殺風景な実況席なわけ無いじゃないですか・・・。

キング「・・・・・・。」

司「あの・・・ありがとう、ございます。」

キング「(*゚∀゚=) ヤバイ!!!間近で見ると想像以上に可愛いぞ!!!(*゚∀゚=)
 あーえっと・・・プロレス解説者のキングだぞ。プロレスについては何でも
 聞いてくれよな!!!(*゚∀゚=)」

司「望月 司です♪ よろしくお願いしますね。」

キング「(*゚∀゚=)」

 あの・・・おーい、キングー・・・。

キング「おいっ!!!お前よく落ち着いていられるな!!!あの望月グループのお嬢様が
 ゲストなんだぞ!!!粗相のないようにやれよな!!!」

 さっきあなたが落ち着けって言ったじゃありませんか!!!

司「うう・・・喧嘩はめっ・・・なのですよ・・・。;;」

 あ・・・。

キング「う・・・面目ない・・・。」

 こほん、仕切りなおしましょう。司様には折角ですので試合経過に応じてコメントをお願いします。

キング「(おい、やはりここでの司様の登場は・・・)」

(何ですか?キング。いきなり小声で。)

キング「(今大会スポンサーとして実に全体の運営費用の10%を出した望月グループに対する
 主催者の配慮なんだろうな・・・。)」

(知りませんよ。いきなり何言い出すんですか・・・。)

司「あの・・・。」

 ん?あー、いや何でもありませんよ?

司「いえ・・・試合、始まるみたいです。もうすぐ選手入場みたいですよ。」

 !!!はうっ!!!もうそんな時間だったか!!!(><)

キング「ていうか、実況のお前が忘れてどうするよ?」

 いや、解説のキングもちゃんと会場の様子を見て無いと!!!

 さて、いよいよ試合が開始のようです!!!

 赤リング、青リング共に一番最初に入場する選手が発表されます!!!
 各選手の入場曲に乗って選手が入場してきます。果たして一番目に入場するのは一体誰か?

キング「ってお前も既に分かっているだろうが・・・。w」

 まぁね。w

♪こころのゆくさき(佐藤 ひろ美)/♪笑顔の向こう側に

 予告通りWNUWFの権威高い女子王座、男女混合タッグ王座に君臨する二人、
 女子王座、栞。そして男女混合タッグ王座、狭霧が入場して参りました!!!

“わーーーーーーーーーーーーーっ!!!”

 さすがです。いきなりのチャンピオンの入場に早くも会場内のボルテージも
 上がってきております!!!

司「す、すごい歓声・・・です。初めて聴きます・・・。」

 司様の上がっていたリングでもあまり聴かれない歓声なんですか?

司「そうですね。WNUWFさんの凄さを感じます。」

キング「いや、凄いのは今からだぞ!!!・・・きっと。」

 栞は赤リングに、狭霧は青リングに上がります。
 しかしさすがはチャンピオンです。最も不利な番号からのスタートなのに
 堂々としています!!!果たしてこの後、この二人が同じリングに上がって
 戦うことがあるのか?

 しかしそれには次に入場する各リング2番目の選手と対戦しなくてはなりません。
 2番目に入場する選手も戦う時間からしたら1番目の選手と同じですから
 最も不利な位置であることは変わりありませんね。

キング「しかも、2番目の選手にとってはどっちのリングに上がるにしても
 相手はチャンピオンだ。やりにくいこと限りなしだな。」

 ええ・・・。さあ、各々のチャンピオンの相手は一体誰か?

♪少女の檻/♪遠くへ

 ・・・ん?いた連の舞にWNUWFの麻美先輩の入場曲ですよ!!!
 二人が並んで入場して参りました!!!
 果たしてどっちの選手がどのリングに上がるのか?

 ・・・!!!

 なんと、舞が赤リング、そして麻美先輩が青リングです!!!
 つまり・・・。

キング「奇しくも同じ団体同志の対戦になったな!!!」

 ええ。赤リングではいた連の栞と舞の対戦に。
 青リングではWNUWFの狭霧と麻美先輩の対戦でスタートのようです!!!
 これは珍しいです!!!
 両者リングに上がったところで長く険しい最終決戦の試合が開始されます!!!

 おっとその前に栞と舞は互いにリング中央に出て握手。
 と同時に青コーナーでは狭霧と麻美先輩も握手で入ります。

キング「同じ団体同志だからな。序盤はクリーンに行くのかもしれんぞ。
 いやあるいは、このまま何もせずに90秒待つ、とかな・・・。」

 いやそんな事は流石に無いでしょう。^^;

 っと!!!早速赤コーナー。舞が得意の剣を抜いて栞に切りかかります!!!
 これは素早い動き!!!しかし栞も上手く対応しております。
 舞の剣の動きを読んでさらっとかわしていきます。この辺りの動きはさすがチャンピオン。
 ですが、舞もかなりの素早い動きを見せているだけに反撃に転ずるまでは行かないか。

キング「青コーナーも熾烈だぞ!!!一旦両選手がコーナーに別れたと思ったら
 いきなり狭霧がファンネル・アタックを仕掛けた!!!」

 青コーナーも妥協を許さない動きを見せます。狭霧のファンネル・アタックに
 麻美先輩も珍しく素早く対応。自らに向けて射出されたファンネルを踏み台にして
 狭霧に急接近、麻美先輩の一撃!!!

 狭霧はまともに食らってコーナーに吹っ飛びました!!!
 しかし、麻美先輩が討ち漏らしたファンネルが背後から襲い掛かります。
 青コーナーの両選手の出だしは痛み分け。どちらも五分の立ち上がりを見せます。

 それにしても、麻美先輩ですが試合開始直後から珍しく素早い動きを見せますね。
 普段の彼女でしたら確かにパワーはそれなりにありますけれど、動きそのものは
 かなりゆっくりのはずですが・・・まだ「かくせい」してないはずなのに一体どうしたんでしょ?

キング「いや、さっき先輩が入ってきた入場口の入り口辺りを見てみろ!!!
 何かカップが落ちてないか?ここからじゃよく見えないがひょっとしたら・・・。」

 カメラさん、ズームお願いします。

 ・・・・・・。

 !!!キング!!!あれは、間違いなく地域限定・個数限定の『たぢからお』ですよ!!!
 それに確かあの『たぢからお』は最後の一個だったはず・・・。

 試合の序盤からいきなり「かくせい」をした状態で挑むなんて!!!

キング「それだけこの試合に賭けているってことだろ、きっと。」

司「あの・・・たぢからお、って何ですか?」

 あー、たぢからおって言うのはですね。地域限定・個数限定の力うどんのカップ麺なんですよ。
 麻美先輩か力うどんが好きでしてこれを食べるとかなり動きが良くなるんです。

司「カップ・・・麺?麺はどんぶりに入れるものではありませんか?」

 あ〜・・・ぅ・・・いや、インスタント食品ですよ。

司「インスタント・・・?」

キング「馬鹿かお前は。司様がインスタント食品を食べる訳無いだろ?
 俺が代わりに説明してやるわ。えっと・・・カップ麺というのはですね・・・」

 っと、キングが説明している間に早くも試合はもうすぐ90秒経過します。
 次の選手が入ってくる10秒前には例のカウントをしましょう!!!

“10、9、8、7、6、5、4、3、2、1・・・。”

♪Refrain(NANA)/♪予報のない嵐(藤谷 美里)

 2つのテーマソングに乗って入って来たのは、
『ぱじゃま倶楽部−パティにゃん・プリっち連合軍−』から委員長と『月石帝国』の実力者、
 綸花ちゃんですよ!!!委員長は既に魔女っ子スタイル、一方の綸花ちゃんは・・・。
 剣術使いです!!!これは早くも修羅場の予感!!!

 二人が向かうリングは・・・委員長が青リング、綸花ちゃんが赤リング!!!

キング「なんだと!?」

 早くも剣術使いの舞と綸花がぶつかり合います!!!
 試合は一気に修羅場の世界に突入か?

(続)