| ●『ゆーっくりゆらゆら』
たまの日曜休みの日。朝から洗濯して掃除して買い物に出かけ、あれやってこれやって。
 ふぅ。と一息つくために折りたたみイス持ち出して浜辺へ。
 
 日中はすごくいい天気だった。
 気温も高くてなんだか外が気持ちよかったんだ。
 だから早く海に行こうと思ってたんだけどなぁ。
 あれこれやってたら夕方になっちゃって。
 そしたら、空は曇ってきちゃって。
 ありゃりゃ。
 まぁいいまぁいいまぁいいさ。
 
 お気に入りのラム酒・キャプテンモルガンも小分けして持参したことだし。
 のんびり海でイップク。
 
 最近、海に巨大な作業船が停泊していて。
 それを間近で見たくて。そのこともあって海に来たかったんだ。
 その船はナニカを吊り上げるような仕組みであることはわかるのだけれど
 あまりにも大きくて遠近感がつかめないほどの代物。
 いったいこれで何を引き上げるのだろう?
 海の栓でも引っこ抜けそうな勢い。
 
 今日は作業らしきことはしてないようで。
 海上でぢっとしている。
 何本ものワイヤーがゆっくりゆらゆらと風に揺れる。
 船自体も波に揺れる。
 
 巨大なもの、重いものがゆーっくり揺れる様を眺めてると
 催眠術かけられてるかのような気分になってくるね。
 酒なんか呑んでると酔いが回るのがなんだか早い。(笑)
 
 というわけで(?)
 持参した酒を飲み干してしまったらすぐに眠たくなってしまって。
 午後7時には寝てしまったんだ。
 まぁそんな休日もありかな。休日じゃなきゃできないことでもあるしね。
 
 
 
 
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    | ●『フラットそしてふらっと』
バイクのタイヤがフラットになった。つまりパンクした。
 21時。仕事終わって駐輪場行ってバイク動かしたら妙な感触。
 パンクしてた。文字通り凹む。_| ̄|○
 近くのガソリンスタンドもバイク屋さんも既に閉まってる時刻。
 
 まぁしょうがないね。
 と。歩いて帰る。
 
 バイク装備の服装では暑い暑い。
 寄り道しつつ服をじゃんじゃか脱いで
 ニット帽の替わりにタオル巻き。
 どんどん軽快に歩くあるく。
 どんどん楽しくなってくる。
 30分程歩いたところで海岸通りに出る。
 ふらっと浜辺に下りてみる。
 テトラポッドに腰掛けて闇に目を慣らす。
 
 途中で仕入れた缶ビールで海に乾杯。波音にオリオン座。
 今夜はそれほど寒くもないし。雨もあがってるし。
 あぁ、これもいいじゃないか。
 こんなおもしろい状況もいいじゃないか。
 
 ほろ酔いで一時間フラット夜の散歩。
 
 
 
 
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    | ●『渡りに船』
昨夜は橋を渡って帰ったが。今日は無料の県営渡船で対岸に渡ることにする。
 
 ほんの3〜5分程度の乗船時間。
 けれど。水面を渡る目線と速度はなんともわくわくする時間だった。
 あぁ。このままどこか違う場所にたどりついてしまってもいいなぁ。
 
 いつもこの船で通えれば最短距離だし便利なのだけれど。
 普段は出航時刻がちょうどいい時にかみ合わないんだよな。
 
 でも。今日は。
 いつもより50分も早く部屋を出たけれど。
 ほかほか陽気のなかをのんびり散歩気分で歩いて船着場にたどりついたら
 ちょうど船が到着したてで。
 対岸に渡って、パンクバイクと再会して
 それをよっこらと押してバイク屋さんに持ち込んだら。
 きびきびてきぱき修理完了。
 バイクにまたがったらちょうどいつもこの店の前を通り過ぎる時刻。
 なんもかんも計ったようにあつらえたように
 小気味よく気分よく流れに乗って。
 
 あぁやっぱりタイミングってあるよなぁ。とうれしくなっちゃう。
 困ったときこそ楽しめるゆるやかさがタイミングをも呼ぶのかもなぁ。
 
 
 
 
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    | ●『今日は春一番が吹いた。あるいは四月の風。』
気象庁の発表はまだないようだが。2/7昼過ぎからの風は。
 春一番だった、と勝手に思うことにするのです。
 
 ・・・
 いざ出勤!とヘルメットかぶって玄関を出たとき
 空気感が明らかに違ったんだ。
 あたたかく甘いような。
 かかと浮かせて首筋伸ばして
 ぐるりとあたりをながめまわしたくなるような。
 あのハルの空気だったんだ。
 
 ジェットヘルメットは真冬には辛いものがあったけれど。
 このハルの風の中を突き進む時の爽快感は
 フルフェイスでは味わえなかったな。
 髪切りたてのうなじが風を感じやすいように
 ジェットヘルメットではこんなうれしいことがあるんだな。
 
 ハルの訪れは。いつものように荒々しい登場の仕方だった。
 海はどうどうと白波を立て
 ちっぽけな僕のバイクなんか横風に簡単にあおられ
 洗濯物は吹き飛んでた。(笑)
 
 あぁそうかぁハルは海からやって来るんだなぁ。
 
 
 
 
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    | ●『カザハナ』
今日の空気はまたフユ。フユとハルを行き来するゆれる季節。
 
 日中、仕事の合間にちょいとベランダでイップク。
 太陽光線がまぶしすぎて目がしばしばしてしまうほどに天気は晴れ。
 白い雲が多目ながら青空。
 
 ふぅ。と吹き出す煙の先に。ちらちらひらりと。白きもの。
 どこからか灰でも降ってきたかとあたりを見渡す。
 ふわり。ひらり。そして。着地と同時に消える。
 
 あぁ。雪だ。風花だ。
 
 風の強弱で舞い散るテンポが変化する。
 ゆらぎをともなったテンポ。
 強弱というよりも密度や濃淡のゆらぎ。
 螺旋回転のうねり。
 
 北風に乗って山からやってきたのだね。
 
 昨日は海からハルが来て。
 今日は山からフユの名残。
 
 
 
 
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    | ・・・(つづく)[06.02.20]...Qurax2海月(=)彡 |