梅喧の髪はなぜ桃色?


1、はじめに

格闘ゲーム「Guilty Gear」は、「法術」とか「ギア」とかのファンタジーな概念が多数取り込まれているのに、ほとんどのキャラの髪色は普通だ。
普通ではありえないような髪色をしているのは、ディズィー(青)と梅喧(ピンク)だけである。参考までに、キャラと髪色の対応表

ディズィーは「ギア」という人為的に作られた生物だから、どんな格好でもおかしくないが、梅喧は生粋の日本人である。
しかし髪はどピンクだ。これはおかしい。
ここでは、梅喧の髪が桃色な理由を、理論半分妄想半分で解き明かして行きたいと思う。


2、梅喧はどんな人物か?

下は、「Guilty Gear」の公式サイトに掲載してある梅喧のプロフィールである。

身長162cm
血液型B型
体重45kg
出身壊滅前の日本
誕生日3月5日(仮)
趣味
大切なもの徳利
嫌いなもの狸の置物
性格男勝りで生粋の格闘家。ある目的のために自らが女であることを捨てて いる。頭に血が登りやすく、喧嘩っ早い。考えることより先に行動を 起すタイプ。自分の主義主張に素直で、意見の対立するものには 白黒がつくまで争わないと気が済まない。ただし相手のほうが 筋が通っていると判断できればそれを認めることも出来る。
ストーリー日本人施設が襲撃された時、彼女が燃え盛る炎で見たものは、 肉塊に変わり果てた両親と友人の姿だった。その虐殺はギアに よるものであったが、彼女の網膜に強く焼き付いたのは、異形の モノたちに囲まれた一人の男の姿であった。その男は、炎とギアたちに囲まれ、幼い梅喧を静かに見詰めていた、その瞬間、彼女は直感的に感じたのである。「こいつが……倒すべき敵だ」と。当時の記憶は薄れることなく彼女の中にあり続け、終戦を迎えた今でも、「あの男」を追い続けている。殺意が導くまま、今日も梅喧の旅は続く。
以上、公式ホームページから引用


ここから分かることは、こんなところである。

  • 身長の割には軽い
  • 日本人である
  • 肉親はいない
  • 復讐に燃えている
また、全身のグラフィックを載せられない都合でわからない外見的特長も書いておく。

  • 衣服は白と桃色主体の和服。
  • 左目は潰れており、痛々しい傷が残っている。
  • 右腕がない。つまり隻腕。
  • 胸が大きいのに着物の前をはだけているので、目のやり場に困るであろう。
  • 武器は日本刀。左腰にさしている。

このプロフィールをもとに、髪色の謎に迫っていこう。


3、疑問

梅喧を知っている人なら、必ず一度はこの質問を抱いたことがあるだろう
なぜ、梅喧は隻腕隻眼でまともに戦えるのか。と。

眼帯をしたことがある人は分かると思うが、片目を使えないというだけで、視野はかなり限定される。
命を賭ける戦いをする者にとって、視野が狭いというのは致命的だ。

そして、さらにデメリットとなるのは、片腕しかないということだ。
人間には通常、腕が二本ある。
普通の人間なら、片手で防御をしているときに、片手で攻撃することも可能であろう。
しかし、梅喧は片腕しかないのだ。
それをカバーするための左腕の暗器ではあるのだろうが、たとえば戦闘中に躓いたとき、片手に武器である刀を握った状態では、体を支えるのは難しい。
片腕がないというのは、ありとあらゆる行動を制限するのだ。



しかし梅喧は、そのようは不利な体であっても、ほかの者達と対等に戦う。



この矛盾を解消する糸口が、一つだけある。

梅喧は、ジャパニーズと呼ばれる人種だ。ジャパニーズはつまり日本人である。
「Guilty Gear」の世界には、ジャパニーズにしかなれない「臨界」という状態があるらしい。


「臨界」という状態について、公式でしっかりとした定義がされているわけではないが、劇中の手がかりから見てみると、「すべての能力が飛躍的に上がった状態」らしい。

梅喧がその「臨界」にあるのならば、隻腕隻眼でも戦えることの証明になるのではないか。
そして、梅喧が「臨界」に達しているとすれば、「髪が桃色」の説明も、ついてしまうのである。
次では、その根拠を提示しよう。


4、臨界=髪色変化の根拠

「Guilty Gear」には、あと二人ジャパニースがいる。
闇慈と、メイだ。
ここでは、より生活面や性格面などにおいてより日本人(=ジャパニーズ)に近い闇慈と梅喧とを比較しながら、梅喧の髪色と臨界の関係について説明してみよう。


闇慈は、「絶扇」という武器を持っている。
「絶扇」は、「神器」と呼ばれる武器の中の一つで、俗な言い方をしてしまえば「最強の武器」とでも言えるような物だ。
対して梅喧の持っている武器である刀は、名前(銘)すらも公表されておらず、名のある名工が作った刀であるという資料もない。
そこから、「絶扇>梅喧の刀」という式を導き出す。
ここで、武器を持った梅喧と闇慈の実力が同じ(闇慈=梅喧)であるとすれば、「闇慈-絶扇<梅喧-刀」という公式が成り立つこととなる。
闇慈はおそらく平均的なジャパニーズよりも身体能力は上なのだろうが、隻腕隻眼の梅喧がその上を行くということになるのだ。
つまり、梅喧が臨界に達している(=身体能力が飛躍的に上昇している状態にある)根拠となりうるのだ。

梅喧と闇慈の特徴を比較してみよう。
性格や性別などの差異を抜かすと、梅喧と闇慈で違う部分は、服装、梅喧だけが隻眼隻腕、そして髪色だけである。
服装は個人の趣味だし、梅喧の腕と眼は傷が原因である。
原因不明の差異は髪色だけだ。
そこで、「髪色が普通と違う」ということの原因を「臨界である」としてみたらどうか。
前述したが「臨界」に関するはっきりとした定義はなされていない。
だが、体に劇的な変化をもたらすものが「臨界」であるならば、その「劇的な変化」によって髪色も変化してもおかしくないのではないか。
その点から、管理人は「臨界になると髪色が変化する」と解釈した。


5、まとめ

まとめてみると、
1:梅喧は、隻腕隻眼なのに、普通に戦える
2:梅喧は、普通の日本人と、髪色が明らかに違う
3:梅喧が「臨界」に達していると仮定する。
4:これで「1」の理由が解決する。
5:「臨界」が「身体に劇的な変化」をもたらすものだとすると、髪色が変化する可能性もあるのではないか。
6:こう考えると、梅喧の髪色が普通の違うのに説明がつく
こんなカンジですね。
まぁこれは仮定に仮定を重ねた推論なので、信憑性はまったくありませんが(つД`)
それに、年齢が低いのに重たい碇をぶん回すメイは黒髪なのに臨界に達してないのかーとか言われると説明しようが何のですが_| ̄|○
そのことについては、そのうちもっともらしい言い訳を考えておきます。


2005/12/24、追記
メイが臨界に達しているとして、なぜ髪色が変わっていないのか?

メイの保護者であるジョニーは、劇中の言動から見るに、メイがジャパニーズであることを隠したいようである。
それなのに髪色が変わっていたら、それこそ「私はジャパニーズです!」と公言しているようなモンである。
梅喧の例で分かるように、髪色以外に臨界に達しているとわからせる外見的特徴はないのだから。

つまり、結論としては「ジョニーが髪を染めてる」。

生まれてから快賊団のルールの中で過ごしてきた彼女だから、「髪を染めること」を「どんな人でもしている、日常の当然の行動」と刷り込まれている可能性がある。
ジョニーは、心を痛めながらも、彼女に嘘をつき続け、彼女に髪を染めさせているのかもしれない。


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