聖騎士団の制服って、なんか変じゃないか?


※お読みになる前に
「ゲームだから」ってのは禁止です。
だってそれ言われたらこれ書くのにかかった時間が激しく無意味になるんだもん……orz


1、はじめに

カイや聖騎士団時のソルは、制服を着ている。
そりゃ別に聖騎士団や警察機構は軍隊とか警察みたいなもんだから制服はあって当然だが、あの制服は装飾的なデザインや過ぎないか?
人外と戦う機関の制服にしては、あまりに合理性に欠けるのではないか?
あのデザインに意味はあるのか?あるとしたら、どんな?
ここでは、それを考えてみたい。



2、満足の収納スペース

あの制服を見て一番初めに思いつくこと。
ポケットがない。
これは結構問題だと思う。
警察官などの職業には、必要なものがたくさんある。
手錠や銃などはもちろん、警察手帳、普通の手帳、ペン、笛、ライト、時計、チョーク、人によっては眼鏡などを持ち歩く人もいるだろう。
しかしカイやソルの制服を見る限り、ポケットや鞄は見えない。
「前線で戦うときにそんな事務用品必要あるか」と思うかもしれないが、実際軍服などにも無数のポケットがある。
それは銃弾を入れたりするのに使うのだが、剣を使うカイやソルは磨ぎ石などを常備していてもおかしくはない。
戦場では救急医療キットや、ちり紙や布切れなども必須だろう。
しかしあの制服にはそんなものが入りそうなスペースはない。
それは問題なのでは?

……とここまで書いたところで気が付いた。
唯一、なんか入りそうなスペースがあった。
胸にある当て布である。
あれが、何かを入れるスペースになるというのも、まぁちょっとくらい無理をすれば考えられないことではない。
それに、あの部分に物を入れるというのは、少しばかりメリットがある。
防具になる。
実際、胸を銃で撃たれた医師が胸ポケットに入っていた財布(正確にはその財布に入っていた札束と小銭)によって一命を取り留めたという事件があった。
これと同じ事を狙ってのあの胸の当て布だとしたら?

しかし、そんな回りくどいことを考えるよりも胸の部分は何か防弾になるモンを入れて普通にズボンにポケットを作ったほうが、楽だし早いし便利である。


(余談:後で気づいたのだが、ズボンにポケットを作っても、結局腰布で使えないので、あんな位置に収納スペースをつけていた、とも考えられなくもない)



3、むしろ目立て!

次の疑問。色だ。

カイの制服は、白と青を基調とし、黒と金と銀の装飾を施した制服だ。
これは彼の凛とした雰囲気と白磁の美貌を彩るにはもってこいの、クールなデザインである。
しかしこんなもんを着て戦場に立っていると、目立ってしょうがない。
森林迷彩でも濃紺でもない服は、戦闘が想定される都市、密林、山岳地帯、どんな所でも「狙ってください!」とでも言わんばかりの目立ちっぷりを発揮してくれることだろう。
これはいかんと思うのだが。

ソルの制服は、白と赤を基調とし、黒と金と銀の装飾を施した制服だ。
これは彼の粗暴な雰囲気と野性味にあふれた顔つきを彩るにはもってこいの、ワイルドなデザインである。
しかしこんなもんを着て戦場に立っていると、目立ってしょうがない。
都市迷彩でも黒でもない服は、戦闘が想定される屋内、荒野、砂漠地帯、どんな所でも「俺を狙え!」とでも言わんばかりの目立ちっぷりを発揮してくれることだろう。
これはいかんと思うのだが。

聖騎士団のトップであるこの二人がこんなに目立ってどうするのか。
戦場では目立つなどもってのほか、なるべく攻撃されないポジション―すなわち死角、背後、風下―に立ち、遮蔽物を利用して、効率的に相手を撃破せねばならない。
しかし、よりにもよってあいつら二人はあんなにも目立つ格好をしてやがる。
ただでさえ人間よりも五感が発達しているであろうギアを相手に、あんなに目立ってどうするのだ。

だが、目立つことにメリットがないわけではない。
目立つというのは、すなわち攻撃されやすくなるのである。
そのへんの三下騎士ならともかく、カイは剣の天才、ソルは半ギアである。
ただのギアからの攻撃など、すぐさまよけて反撃できるであろう。

こう考えると、むしろ目立ったほうがいいのではないか?
カイやらソルやらトップクラスの実力を備えた者達が相手の目を引き付けている間に、並みの騎士達(地味な服着用)が背後や死角から近寄りズバッとやっちまったほうが効率的かもしれない。

そこで元・聖騎士団団長クリフの服装を見てみると、
まっ黄色じゃないか!
バナナ農園で戦闘するんじゃあるまいし、もうこれは目立つために着てると考えたほうが自然な気がしてきたよ。
そしてさらに、ギア軍団の大将であるジャスティスを見てみると。
なんとこいつは白と青と赤というもうイタリアンなガンダムカラーをしくさってやがる。しかも股間にはなんとも立派なモノを携えてたりもしちまう。
これはもう、目立ちたいとしか考えられない。

人間とギアの決戦、聖戦は、もしかしたら目立ったモン勝ちな、ハデハデな決戦になっていたのかもしれない。
カイ、ソル、クリフ、ジャスティス以外の聖戦時の幹部衆のイラストでもあればいいのになぁ。


4、制服のデザインを統一しなかったら負けかなと思っている

最後の疑問。
カイ、ソル、クリフを見てみると、襟章、腕章、勲章などの、階級・地位をあらわすものがまったくない
現代の軍、警察、自衛隊の服にもあるってのに、何であいつらにはないんだ?

ここで、上に上げた三人の制服の相違点を考えてみよう。そこから、もしかしたら何か見えてくるかもしれない。
三人の制服で違うところといえば、

・色
・ベルトのバックルの文字

こんなもんである。少ない。
というかむしろ、個人によって色を変えてどうするんだ?
そんな生産性の下がることをして、何のメリットがあるのか?

制服のデザインがすべて同じなのは、生産性を上げ、精神的・外見的な結束を上げ、偽者の発現を押さえる為である。
いちいち個人のために制服を製作していたら、大量生産がきかなくなり、単価が跳ね上がる。
基本セットを配布し、個々の個性で制服を作らせたとしても、裁縫の苦手な者やセンスのない者にとってはそれが苦痛となり、入団は員減るであろう。
逆に、制服の改造に熱中しすぎて、訓練などに支障をきたす者も出てくるかもしれない。
デザインや製作に金銭をかけたり、制服のセンスをなじり合ったりする問題も出てくるかもしれない。
こうなると問題だ。
「制服の配色のデザインは自由」
たったこれだけで、問題が蓄積し、増大してしまう。
むしろ、色だけを違うようにするなら、いっそのこと制服なんて廃止してしまったほうが早い気もする……
というか、個々でデザインが違う制服は、すでに「制服」ではない。

さらに、個人で色を変えていたりしたら、もうそれはすごい数のバリエーションになってしまう。
そんなコトになってしまったら、一つや二つ「本物っぽい偽者」が混ざっていても、まったく気にならなくなってしまう。
そうなったら大変だ。
警察機構の機密はだだ漏れ。一般人が紛れ込み、訓練や演習は大混乱。機構の権威は失墜し、カイも立場を追われるハメとなる……

と、無駄に敵を増やす考察はこの辺にしといて、話を戻そう。
何の話だっけ?そうそう、階級章の話である。
生産性云々は置いておいて、「色が違う」と「バックルの文字が違う」という観点において、階級との関係性を探ってみよう。

「階級によって色が違う」
これは一番考えやすいタイプである。
しかし、前・聖騎士団団長クリフと、元・聖騎士団団長カイ(今は「警察機構」だからね)の制服を比べてみると、色が違う。
同じ団長なのに、色が違う。
「階級によって色が違う説」は、これにて終焉。お疲れ様。
「団長が変わると、団長を表す色も変わる」なんて決まりは流石にないだろう。煩雑だし。

「階級によって、ベルトのバックルの文字が違う」
これは、あまり考えにくいと思う……
警察機構の者同士で会話するとき、相手の階級を知るのに、いちいち腰に視線を落とす。
異性相手なら、セクハラスレスレだ。警察機構には女性もいるだろうし。
管理人もそうだが、目が悪い者は、目を凝らして腰部を凝視するコトになる。
もうこれはセクハラだ。管理人が警察機構に入ったら、即刻セクハラで訴えられ、高い壁と鉄の折の中、クサイ飯を食うハメになるだろう。なんたること。サンタルチア。
「文字で違う」ここからすでに問題だ。
警察機構の入団条件に、厳しい視力検査があったとしよう。眼鏡をかけているものは、度が合わなくなったら一週間以内に変えないと謹慎処分、とか。月に一度は視力検査、とか。
しかし、これでも問題は解決しない。
文字がかすれてしまったらどうするのか?磨耗して見えにくくなったら?
戦場に立つ者なら、ベルトに傷も付くであろう。それで文字が変わってしまったら?
そもそも団長が「HOPE」……「求む!」なんて腰に付けおって……アンタは歩く求人広告か。
と、これは関係ないか。「HOPE」のメインの意味は「希望」だしね。

というわけで、「階級」に納得のいく考察は、管理人の脳内コンピュータ(8ビット)では考え付きません。だれか考えて(ぇー


5、とりあえずさぁ……

色だけは統一したほうがいいと思う。あと鞄でも持ってもらって。
そうすれば、さまざまな問題が解決するんだがなぁ……

無個性の上、激しくダサいけどね。

個性的な公務員ってのもどーかと思うけどねー……(ボソッ


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