ミリアは禁獣を得た代わりに何を失った?



はじめに

ザトーは、禁獣を得た代わりに視力を失った。
では、ミリアは禁獣を得た代わりに何を失ったのだろうか。
ここではそれを考えていきたい。


仮説1:感情

考えうる仮説の中で、一番最初に思いついたのがこれである。
ミリアは、戦闘中でも、殆ど喋らず、必殺技名を叫んだりもしない。
寡黙なポチョムキンや、生真面目なカイでさえ必殺技を叫ぶのに、だ。

ミリアからは、無口、と同時に、無感動、という印象も伝わってくる。
危機に直面しても恐怖しないし、激昂したりもしない。
ただ単に無口、というには少々感情が希薄な気がする。

しかし、ミリアは戦闘に負けると絶叫を上げる。
これは、明らかな「死に対する恐怖」と取れる。
それにエンディングの一部では、ミリアが微笑んでいる場面も見られる。
「笑う」、つまりポジティブな感情表現は、恐怖や激昂、つまりネガティブな感情表現などよりも消されやすい感情だと思う。
それが消されていないということは、「感情がない」というのは、やはりないのかもしれない。


仮説2:内臓の一部

考えやすい、現実的、といえるのが、この仮説だ。
一見したところ、ミリアは外見的に欠如した部分は見えない。
すると内部、つまり内臓か精神のどちらかを奪われた、と見るのが妥当であろう。
しかし精神を奪われたら廃人になってしまうし、感情を奪われた、というのは仮説1で否定した。
それでは、内臓を奪われた、というのはどうだろうか。
なくなっても支障のない臓器(盲腸とか)や、復帰することのできる臓器(肝臓や、肺)を失ったとするなら、外見的に問題がないのも説明がつく。
また、「復帰できる臓器が、徐々に失われていく」というものだったら、ストーリーモード中のエディの「その禁獣は徐々に命を削る」という言葉も納得がいく。

仮説3:頭以外に生えている体毛

頭に生えている毛(というか、髪の毛)を操るために、それ以外の体毛すべてを犠牲にした、と考えるのはどうだろうか。
イラストを見ると、ミリアの腕や足にムダ毛は見えない。
まぁ、ケアしてるのかもしれないし、仮にこの仮説が合っているとしても逆にムダ毛処理しなくてよくなるわけだから、デメリットとは言いがたいか。


仮説4:色素

人間の肌・髪・目の色は、メラニンという色素によって色がついている。
その色素の具合によって、髪が金になったり肌が白くなったり目が青くなったりする。
元のミリアは、黒髪と黒い目で、禁獣に色素を奪われ、金髪碧眼になったのではないか、とも考えられる。

これは単に「ミリアが昔金髪だったという証拠がない」というだけで、確証はない。
ロシア出身というところから考えると、可能性は低いか。


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