キャラクター個別考察

第一回:ポチョムキン  〜不変の忠義〜



ポチョムキン
身長 : 245cm
血液型 : O型
体重 : 656kg
出身 : 浮遊大陸ツェップ
誕生日 : 10月18日
趣味 : 絵を描くこと
大切なもの : 竜が踏んでも壊れない筆箱
嫌いなもの : 4トン以上の筆圧に耐えられない鉛筆

性格:
誇り高く、誠実な心の持ち主。
威圧さえ放つその巨漢からは想像もつかないが、自然を富に愛する優しい人柄である。
何よりも儀を重んじ、自分の痛みは耐えられても他人の痛みを見過ごすことができず、逆境や圧力に対し真っ向から立ち向かう。
決して、悪意を持って人を傷つけるためにその拳が振るわれることは無い。

以上、Guilty Gear公式サイトより引用。




さて、なんとなく始めてみましたキャラクター個別考察、第一回はポチョムキンです。
本当なら第一回にはソルとかカイとか持ちキャラの闇慈とか持ってくるべきなんでしょうけどね。
なんとなく彼らだと書くネタが少ない気がしたので。彼らはネタが溜まってきたら書きます。


はい、いきなり話が脱線気味でしたが、ポチョムキンについての考察です。

彼についての資料に目を通してみると、ちょっとした違和感が見えてきます。
彼は、あまりにも語られている過去が少ないのですね。
初代GGより以前の彼の経歴を調べてみても、「奴隷兵士として雇用されていた」という一文しか見つかりません。
例えば、イノの様な過去も何も分からないような謎キャラや、スレイヤーの様な途方もない時間を過ごして来て過去が薄れているようなキャラでは、彼はありません。
この世に生を受けてから、過去を積み重ねて生きてきた一人の人間です。
そんな人間に過去が見当たらないとは、一体どういうことでしょうか?


ちょっと話をそらしてみましょう。ギルティギアという「物語」における彼の立ち位置についてです。
ガブリエル大統領の側近であり、生真面目でありながら優しい心を持つ力持ち。
こういう「力持ち側近キャラ」というのは、物語においてはあんまり珍しい例ではありません。
例えば三国志の許チョとか、厳窟王のアリとかが例として挙げられるように、「力持ち側近キャラ」という立ち位置に彼はいます。

そういうキャラのほぼ全てに、もちろん彼見も見られる傾向として、「不変であり不屈の忠誠心」というものがあります。
命を賭してでも、己が信じた上官や将や親分を守り抜く、まさに側近としてあるべき姿。
彼のその、「信頼している上官(ついでに師匠でもある)を守る」という姿は、きっと奴隷兵士時代から変わらないのでしょう。
そう断言する根拠はどこにもありませんが、彼の性格、そしてにじみ出る忠誠心から、そんな気を起こさせるだけの力が、彼にはあります。


話を戻しましょう。ポチョムキンの過去についてです。
たしかに、文章の中には、彼の人生を垣間見ることは出来ませんでした。
しかし、上のような考えかたをしてみれば、彼の過去が見えてくるような気がします。
忠義を、信念を、過去から現在までずっと貫く彼の姿は、想像しがたいものではけしてありません。
「不変の忠義」。それこそが彼の過去であり、現在であり、そして未来なのです。

不変の人生。人によっては、たまらなく退屈なものに聞こえるかもしれません。
しかし、彼にとってはそれは自分の選んだ一つの道なのです。
きっと彼とガブリエルは、兵士と上官として、幾つもの死地を乗り越えてきたことでしょう。
そんな「過去」が土台として存在するからこそ、「過去からの不変の存在」としての自分が有り得る。
彼の「不変の人生」は、不変でありながらも、過去から積み重なってきた立派な「結果」なのです。

そして、現在も「不変の忠義」を積み重ねる彼。その彼の人生は、積み重ねれば積み重ねるほど強固なものになっていくでしょう。
その「過去からの不変の現在」が礎となり、「現在からも不変の未来」へと積み重なり昇っていく。

だからこそ、彼の過去を多く語る必要はない。
彼の過去・現在・未来はひとつながりであり、「現在」を見ている我々プレイヤーも、その彼の「過去」を同時に垣間見ていることになるのですから。


※余談
ポチョムキンの上官であるガブリエル、許チョの将である曹操、アリの親分であるモンテ・クリスト伯爵(=厳窟王)など、「力持ち側近キャラが仕えるキャラ」にも、実はちょっとした共通点があります。
それは、「ありとあらゆる才能を兼ね備えたスーパーマン」であることです。
ガブリエルは、世界一とも言われる腕っ節に加え、政治的手腕や人脈や経済力などがあます。
曹操は兵法・内外交・詩歌・文章その全てに通じる完璧超人だと伝えられますし、
モンテ・クリスト伯爵は世界中の財宝を集められるほどの税力と人望、さらには超一流の銃の腕まで持っているとされています。

不変の忠義を持って生まれた武人は、やはりそれ相応の英傑に下に集まるのでしょうね。


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