セキノヨルタチ・・・ ■ ARENA TOUR 2000 "HEAVY GAUGE" ■


= 2000.10.21 in 横浜アリーナ =

横浜3日目。 1日休みがあったものの、私の体の疲れはピークに達している。 今日はもともとライブにいく予定ではなかったものの、 急にチケットが手にはいり参加することになった。 だが、今日は土曜日、サービス業の私の職場は忙しい日だ。 でも職場の同僚の協力でわがままを言って1時間だけ早く帰らせてもらうことになった。

わがままを言ったのだから、やれることだけはみんなやって行こうと必死で仕事を片付ける。 普段は結構無駄話もするが、今日はそんな余裕もない。 やってもやっても終わらない仕事に途方にくれていると、やがて時間がきた。 「終わらない!でも今、ここをでないと間に合わない!」 ひとりパニック状態になりかけていると、先輩の女性が「いかなくていいの?」と声をかけてくれた。 「でも全然終わってないし・・・」と答える私にその先輩は「あとはやっとくから」と言ってくれた。

申し訳ない気持ちで一杯になりつつも、 会社で私服に着替えてタイムカードをおす。 そのやりとりを見ていた男性の社員さんも 「めちゃくちゃうれしそう・・・」とニヤニヤ私の顔を見ながらいった。 「駅まで送ってあげようか?時間大丈夫なの?」 みんなの優しい気持ちがすごく嬉しかった。 私のわがままのおかげで帰るのが遅くなってしまうのに、「楽しんでおいで〜」と笑って見送ってくれた。 「その代わり、次来た時は仕事山積みだからね〜!」とちょっと皮肉っぽくいってくれるのがまたうれしい。 駅まで送ってもらうのは丁寧にお断りして、なんとか開演10分前に会場に到着した。 ふ〜・・・と大きく息をはいたところでBGMがアリア風の開演を告げるものに変わった。 真っ暗なステージの上にメンバーの影がうっすらと浮かび上がるたびに、耳が割れるような歓声が響く。 なんだか今日の横浜アリーナには独特な空気が流れているような気がする。

HEAVY GAUGE
FATSOUNDS
MC
ここでのTERUのMCはほんとに短かかったことだけ覚えている。

MERMAID
ビリビリクラッシュメン

今日もまた♪汚れた手で抱きしめた女はもう・・・のところでTERUは客席に背をむけて、 マイクを持っていない方の手で自分の体を抱きしめ、指をヒラヒラさせ、右の肩越しにニヤっと笑った。 それだけではない! 気がついた人がどれだけいるかわからないけど、TERUほどハデな動きではなかったけれど TAKUROまでがステージよりのスタンド席に向かって小さく投げKISSをしていた。 ものすごく意外で私はしばらく動けなかった。

生きがい

いったんステージが暗くなる。 しばらくして黄色っぽい光がTAKUROを背後から照らす。 目深にかぶられたテンガロンと やや伸びて「pure soul」の頃のように外はねのヘアスタイルになったTAKUROのシルエットが黒く浮かびあがる。 これを読んでるみんなはライブ中、どこを見てますか? きっとお目当てのメンバーに視線はロックオンされてるんでしょうね。 でも次回ライブに行って「生きがい」が演奏されたら、この光が指す方向をみてもらいたい。 どこの会場でも当てはまることではないのだけれど、 こういった演出のときよく、会場の天井や壁にはっきりとメンバーの影が映っていることがある。 言葉では言いあらわしにくいのだけれど、メンバーの影だけみていてもジーンとくることがある。 はじめてこのことに気がついたのは前半戦のツアーででかけた地方の会場だったけど、 思わずステージではなく天井に見入ってしまった。 以来、ライブにでかけるたびに私は場内をキョロキョロしている。 ライブの良さはもちろん、メンバーも生だし、音も生だってことなんだろうけど、 そこでしか見られない風景だったり、空気だったり、温度だったりするのではないだろうか。 もし余裕があるようだったら、ステージ上のメンバーだけでなく会場の全てを見渡してほしい。

「生きがい」の最後のTAKUROのギターが余韻たっぷりに響くと盛大な拍手があがった。 「HEAVY GAUGE」が発売されたときTAKUROは 「 "生きがい"長いでしょ?今、僕が言いたいことを全て歌詞にしたらあんなに長くなった。 でもその分、とても思い入れの強い曲」というようなコメントをしていた。 TAKUROの思いの丈が全て詰まったようなギターの音を聞いていると、いつもいつも目の奥がツンとなる。

SPECIAL THANKS
MC
TE 「yeah〜!まるでファイナルみたいな盛り上がりだなー!」

とまどい
TAKUROピアノソロ〜HAPPINESS
MC
TE 「最高に気持ちのいいライブになりそうですね。」

Missing You
MC

ボソボソと低めの声でTERUが話始める。ところが途中で何か思いだしたように言った。

TE 「どう?こんなテンションで大丈夫?俺の声、聞きにくい?大丈夫? 今日はね、こんな感じでクールにキメタイんだよね」
(会場から笑い声)
TE 「クールにカッコ良くキメたいんだ」
(再び会場から笑い声)
TE 「笑うんだ・・・やっぱり・・・似合わない??」
ちょっとスネたように笑うTERUはとってもキュートだった。

LEVEL DEVIL
ROCK ICON
VJ(お待たせしました!)

今回の横アリでのVJは有名なイラストレーターのイラストが使われていてさりげなく豪華だ。 どうやら「YOKOHAMA walker」っぽい雑誌の1コーナーという設定らしい。

「ぶらり横浜さんぽ道」
「特集!あの娘と行きたいこんな場所」「ロマンチックデートスポット」「外人墓地」
次々に画面に大写しになる文字。

この雑誌を読んだのか、外人墓地にデートにやってきた恋人同士。 エキゾチックな雰囲気の墓地には「偉大なるロックスターここに眠る」という墓標が見える。 立ち止まるふたり・・・ すると墓標の下から、HISASHIに良く似たマリンルックのゾンビが現れる。拉致される彼。 後から後から沸いてくるゾンビにひきさかれ、アワレ彼の体はバラバラに・・・キャ───→ッ(><) 「ゾンビに関する苦情は"ゾンビ情報センター3710-45-4588-4580(ミナトノヨーコ ヨコハマ ヨコスカ)"まで」 というオチまでついて、おどろおどろしいVJは終わる。

誘惑
VJのスキャットで勢いがついてしまったのか、 客席もTERUもだんだんヒートアップしていきとうとう歌詞を飛ばしてしまった。 目ざとく見つけたJIROに間奏で指を指される。

彼女の"Modern・・・"
COME ON!
サバイバル
MC

TE 「明日もまた、頑張れそうですか? 音楽っていろんな可能性をもっていて、背中を押してくれるような曲もあるよね? これからもGLAYはそんな歌をみんなに届けて行きたいと思います。」
いいMCだった。 ほんとはもっと長かったんだけど、 最初の「明日もまた頑張れそうですか?」という言葉にぐっときてしまった。

Will Be King
「Will Be King」が終わって再びステージに照明がともると そこではTERUが大きく両腕を天井に突き上げていた。 湧き上がる拍手にとても満足そうに会場を見渡していた。

新曲(タイトル不明)
More than LOVE
SHUTTER SPEEDSのテーマ

JI 「今日の俺はめちゃくちゃ燃えてるんだ〜!」
ギターをボディやネックの部分を握りこぶしでパンチしながら、 JIROはベースの低い音を会場に響かせると、いつもより1オクターブぐらい高い歓声が飛んでいた。

■ セットリスト ■

HEAVY GAUGE
FATSOUNDS
MERMAID
ビリビリクラッシュメン
生きがい
SPECIAL THANKS
とまどい
TAKURO ピアノソロ〜HAPPINESS
Missing You
LEVEL DEVIL
ROCK ICON
VJタイム
誘惑
彼女の"Modern・・・"
COME ON!
サバイバル
Will Be King

■ アンコール ■

新曲(WET DREAM)
More than LOVE
SHUTTER SPEEDSのテーマ
ACID HEAD


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