キセキノヨルタチ・・・ ■ ARENA TOUR 2000 "HEAVY GAUGE" ■
= 2000.04.18 in 名古屋レインボーホール =
今日で会場の代々木に3日連続皆勤賞で通い詰めてる私。
一応主婦という身分だし、買いたいグッズも一通り買えたので今日はゆっくり会場に向かった。
日頃入り浸っているアンオフィHPのみなさんに会いに行ったり、ちょっとご無沙汰してしまったメル友に会ったり、
友達にそのまた友達を紹介してもらったりと、いろんな人に会うことに時間を割いた。
ほとんどの人が初対面であったにも関わらず(以前からメールやチャットで交流はあったが)
みんな、私のことを「らんちゃん」と親しみをこめて呼んでくれるし、
このHPやライブレポの感想を聞かせてくれたりして、たのしい時間を過ごすことが出来た。
ライブにいく楽しみっていろいろあるよね?
もちろんGLAYに会い、一緒に同じ時間を過ごしたり、
同じ空気を感じたりすることが一番の目的というか楽しみではあるけれど、
こうして「GLAY」という共通の話題をもつ知らないもの同志が出会い、
名刺交換やGLAYについて「あーでもない、こーでもない」と
おしゃべりしたりして交流を深めるのも楽しみにしていることのひとつだ。
昨日出会えたみなさん、会えてうれしかった。これからもよろしく。
今日の席は16日の席のアリーナをはさんでちょうど真向かい。
JIRO&HISA側だからステージの様子がよく見える(TAKURO側だと機材の影になる部分が結構ある)。
きょうも開演前から異様な盛り上がりを感じる。
まるでその熱気を抑えるためかのような、アリア風のBGMが流れていた。
客電が落ちた瞬間、やっぱりいっせいにみんな立ち上がり、歓声を上げる。
16日と同じSE、同じ登場の仕方、同じオープニング曲・・・
全部わかっているはずなのに、周りの歓声に鳥肌がたつようだった。
私は客電が落ちた瞬間の、何か足元から湧き上がってくるような衝動が好きでたまらない。
きっと他の人たちも同じだと思うけれど・・・。
1曲目はやはり「HEAVY GAUGE」。
昨日1日お休みで充分休息が取れたからか、
TERUの声は会場の隅々・・・いや、もしかしたら渋谷まで聞こえたかもしれない。
今日はさらにステージに近い席だったので、ぐるっとステージ全体を見渡してみた。
今までメンバーばかり見ていて気付かなかったのだけれど、
ステージの上にはメンバー以外に5人ぐらいの人がいた。
演奏中には目立たないように機材の影にかくれて、何か機材を操作したりしている。
ドラムセットの影にはJIROのベースが6本ぐらい並んでいる。
HISASHIのアンプの横にはHISASHIのギターがまた同じぐらいの数並んでいる。
私の場所からは見えなかったけれど、同じようにTAKUROのギターもずらっと並んでいただろう。
その横には必ずスタッフがいて(ローディーさん?)、ギターやベースを磨いたり、弾いてみたりして
万全の体制を整えてから、抜群のチームワークでメンバーに手渡していた。
キーボードの横にもひとりのスタッフが何やらごそごそしていた。
SHIGEの為に譜面をめくっていたのかな?
舞台そでで腕組みをして立っている二人の男性の姿も見えた。
ライブが終わると必ずスタッフロールが流れて、
いつも大勢の人がGLAYを支えているんだな、と感じていたけれど、
今日はその裏方さんたちの仕事を少しだけど垣間見ることができて、
なんだか1歩GLAYに近づいたような気がした。
2曲目は「FAT SOUNDS」。
他のメンバーにはちゃんとローディさんがいて
ギターやベースを取りかえるのを手助けしているようだが、
TERUにはそういう人はいないのかな?
「HEAVY GAUGE」で使ったマイクスタンドを自分でドラムセットの前に置きにいく姿が見えた。
今日は「ひゃ──────→っ」も「だいたいオマエ気にいらねーっ!」も客席に譲ってくれなかった(笑)。
この曲は去年の年末のライブで数回演奏されているから、
客席のファンのノリもまとまっていて
「だいたいオマエ気にいらねー!!」「世界中に響くI LOVE YOU!」
とシャウトしながらステージを指差してる人が多かった。
「気に入らない」のか「I LOVE YOU」なのか、どっちなんだー??(笑)
TERUがいったん水を飲みにドラムセットの方にさがる。
再び現れたときは早くも上着を脱いでいた。
そりゃ、ライブ中ライトを浴びて右に左に動き回ったりしたら、
熱くて上着なんか着ていられないだろう。
3曲目「COME ON!」
CDで聞く、1.5倍ぐらいの速さの「COME ON!」
「行くぜーっ!」「おらおら、もっと代々木を揺らせ!」と客席を指差すTERU。
それに応えるようにますますヒートアップする客席。
情けないけど、私は途中で息が切れてついて行けなくなった。
やる気はマンマンなのに、体がついて行けないなんて・・・かっこわるーい(><)
はじめてのMC。
「今日は誰も怒る奴がないから、思いっきりブチキレロー!」
「もっともっとー!」「代々木を揺らせ〜!」
4曲目は「彼女の"Modern・・・"」
TAKUROとHISASHIのツインギターが超カッコイイ。
今日はやたらカメラマンの人数が多くて驚いていたが、
ステージ前に陣取ったそのカメラマンたちがいっせいに写真を撮る。
5曲目「Young oh! oh!」
はじめて生で聞くこの曲はとってもノリがよくって楽しく盛り上がった。
6曲目「生きがい」
体を後ろにそらすようにして歌い上げるTERU。
背後から照らされる黄色いライトが明るい金髪に反射してまぶしいぐらい。
今まで小さくしか見えなかったTERUがすごく大きく見えた。
会場が狭く感じたというか、距離がとても近くなった気がするというか・・・。
ドームとか幕張とかの大きな会場で歌っているときも、
ライブハウスのような小さい会場で歌っているときも、
きっとTERUは同じ気持ちで歌っているんだろうな。
小手先のテクニックとかに頼らないで、ひたすらまっすぐに歌うだけなんだろうなぁ。
そんな姿勢は7曲目の「ここではない、どこかへ」でも感じられ、
歌詞のひとことひとことをかみ締めるように丁寧に歌っていた。
再びMC。
アコースティックギターを持って、満面の笑みで「さわやかなミディアム調の曲を。」
初日「代々木の歌」、2日目「ジャックダニエル」と仮タイトルがつけられていたこの曲、
今日はどんな仮タイトルなんだろうかと思っていたら、頭の部分を聞きそびれてしまった。
「○○ジョニー」(8曲目)「ジョニー」の部分しか聞き取れなかったのは、私だけではなかったらしく、
会場からは「え??何??何?」という声が上がっていた。
9曲目「HAPPINESS」。
ブルーがかったステンドグラスのような照明。
シングルジャケットの教会をイメージさせる荘厳な雰囲気。
TAKUROが上半身をキーボードに覆いかぶせるようにして弾いていた。
曲の終了とともに会場が真っ暗になってみんな息を潜めて感動に浸っていた。
そこでなんと!事件発生!
「プー」とキーボードか何かの音がして場内大爆笑。
せっかくの雰囲気が・・・犯人はだれ?
さらにMC。
「さっきはさわやかな曲だったけど、今度はクールな曲を聞いてください。」
「今回のツアー中にみんなの熱いパワーをふきこんでくれっ!」
10曲目「マーメイド」。これは「マーメイド」でタイトルが決まったのかな?
11曲目「LEVEL DEVIL」、12曲目「月に祈る」、13曲目「サバイバル」と続く。
間奏でJIROとHISASHIが絡む。
いっせいにカメラマンが集まってきてシャッターを切りまくる。
立て続けにテンポの早い曲が続いて、汗びっしょりになってしまったが、
さらに14曲目は「誘惑」。
TAKUROが私の席の方に来て仁王立ち!
両手を広げてスタンドをあおりまくる。
腕も足もながーい!!ほそーい!
私のつたない文章でわかってもらえるかどうか不安なのだけれど、
今日のライブは序盤から中盤にかけてカッコよく、それ以降はほのぼのした感じ。
GLAYとしてはもっとかっこよく「よりロックらしい」ライブをしたかったのかもしれないけれど、
「HAPPINESS」の「プー」事件以降、客席のファンも演奏するメンバーも余計な肩の力が抜けた様子。
ここでこんなにいい雰囲気になっていなかったら、アンコールのあんな感動は味わえなかったかもしれない。
再びTERUが自分でマイクスタンドを用意してMC。
「みんな楽しいですか?楽しい時間はスギルのが早いよね。」
客席から大大大ブーイング。
ブーイングの声を浴びるように両手を広げるTERU。
「みなさんのブーイングを一身に浴びるのもボーカルの宿命ですね」と苦笑いした。
ラストは「Will Be King」(15曲目)
大きな大きな拍手の中「今日はありがとう!とても楽しい1日でした。また必ず会おうぜ!」と叫ぶTERU。
北スタンド、中央、南スタンドと順番に歓声に応えた後、ステージ裏に去って行った。
最後にTAKUROがフカブカと客席にお辞儀をしてステージ裏に向かう。
アンコール
TAKUROの姿が見えなくなる前からいっせいに「アンコール」の声があがった。
しばらくして再びステージに明かりがついて、
まるで何かに弾かれたように飛び出してきたJIROを先頭にメンバーが登場。
HISASHIがデジカメを持ってセンターに立ち、
ステージの背後にある巨大モニターに映る自分の姿をデジカメに納めている。
「何してるの?」とのぞきこむTERU。顔を合わせてにこっと笑う。
きっとメンバーもライブを楽しんでいるんだろうな、そんな雰囲気が伝わってきた。
右手に小さいタンバリンを持ったTERUがMC。
TE 「昨日(正しくはおとついなのだが)アンコールで出てきたときに
"電気つかなかったら(アンコール)あると思うよね"って言ったら、
後で○○さん(誰だか聞き取れなかった)に
"そんなこと言ったらシラケルでしょ!"ってビシッって言われたから今日は言いません!」
(エライでしょ?って感じで胸を張って、一拍おいて)
TE 「みんな!アンコールありがとう!」
(ちょっと白々しいので客席から笑い声があがる。)
TE 「もうすぐ、なちゅ・・・じゃ、ないや」と言いかけてまた笑う。
もうすぐ夏ですね、と言いたかったらしいが間違ったので、また会場から笑い声が上がる。
TE 「クールに、クールに、クールにね。」(自分に言い聞かせるように)
TE 「もうすぐ夏ですね、夏と言えば去年はすごいことをやりましたね。あの日の思い出の曲をやろうかな?」
アンコールの1曲目は「summer FM」。
タンバリンを右足の付け根辺りでたたきながら歌っていた。
あのMCの後に曲のラストの歌詞を「聞くならTERU ME・・・bay-FM」と歌うものだから、
あのすごく暑かったけど、楽しすぎた1日を思いだした。
でも今日のライブは、「主催TOKYO-FM」・・・ダイジョウブかな?
本編ではそんなに聞こえてこなかった客席の歌声も、この辺りからはっきり聞こえてくるようになった。
そして感動的なMCが聞こえてきた。
TE 「外で聞いてる人がいるから、その人たちにこの曲を届けてあげましょう!生きてく強さー!!」
なんて形容したらいいのかわからないほどの歓声があがって、
会場の15000人がひとつになって声を張り上げる。
私も15日は外組みで音漏れを聞いていたひとりだったからGLAYのイキな計らいにぐっときた。
生きてく強さを重ね合わせ 愛に生きる
努力が実れば そうたやすく もうまよわない
I can believe human & life そういつでも いついつまでも
悲しみ響く"あの日"には もう戻らない
この部分にくると必ずTERUは客席にマイクを向けた。
客席の叫ぶような「生きてく強さ」が、私の体をずんずんと押しているような気がした。
となりで一緒にライブを見ていた友達は「私のテーマ曲」というほどこの曲が好きらしい。
ちらっと様子を見ると私に背を向けるようにして、
右手にはめたリストバンドで涙をぬぐっていた(バラシちゃった、ごめんよ)。
最後の「生きてく強さを重ね合わせ・・・」の前に「みんなで一緒に行こうぜ!」とTERUが叫んで、
GLAY+15000人の「生きてく強さ」が響きわたった。
外にいた人に届いたかなあ。
曲が終わるとJIROがベースをジャンジャン鳴らしながら前にでてきた。
「SHUTTER SPEEDSのテーマ」だ。
TERUはJIROの為にマイクスタンドを用意してJIROの元の立ち位置に下がった。
JIROは何かMCをするのかと思ったら「Yeah!!」と一言叫んで、そのまま演奏に入った。
今回のライブでは他のメンバーはステージを右に左によく動き回るが、
JIROだけは自分の普段の立ち位置を中心に、前後に動く動作が中心で、
席によってはぜんぜん見えないこともあった。
演奏に集中しているのか、
TAKUROがよくするように両足を前後に大きく開いて上半身をバッタンバッタン「く」の字に折り曲げ、
狂ったようにヘドバンする姿が目立ち、
ゆるくウエーブのかかった金髪が汗をかいた額や頬に貼りついてるのが見えた。
もし、「今日のライブで一番よかった曲は何?」と聞かれたら、
「生きて強さ」と「SHUTTER SPEEDSのテーマ」と断言する。
アンコール1曲目の「summer FM」からの盛り上がりは言葉に出来ないほどだった。
「生きてく強さ」「SHUTTER SPEEDSのテーマ」では客席からの大合唱と暴れようで、
代々木の床がぬけるんじゃないかと思ったし、
マイクを通したTERUの声がかき消されるんじゃないかと思うほどだった。
そんな尋常ではない盛り上がりにTERUも触発されたのか、途中マイクスタンドを後ろに放り投げた!
もちろんマイクスタンドを投げてもキケンはない、と判断したから投げたのだろうけど、
ぜんぜん後ろを振り返る様子もなくかなりの勢いでマイクスタンドが飛んで行ったので、
それをみていた客席はさらにさらにヒートアップ!
鼓膜がやぶれそうなほどの歓声があがってスピーカが壊れてしまうんじゃないかと心配してしまった。
「SHUTTER SPEEDSのテーマ」のラストでメンバー紹介。
TOSHI・JIRO・SHIGE・HISASHI・TAKURO・TERUの順番で紹介した後、
「そしてもうひとり!特別ゲスト 佐久間正英!」とTERUが叫んで、
佐久間さんが飛び出してきて、中央で迎えるTAKUROとハイタッチ!
「ACID HEAD」のイントロをじらすようにとぎれとぎれ弾く。
始めは何の曲をやるのかわからなかった客席からもだんだん拍手が起こり、
アンコール4曲目は「ACID HEAD」。
何度も何度も両腕をひろげて客席をあおリまくるTAKURO、
「もっともっとー!」と声を張り上げるTERU、
くるくると舞うようにギターを振り回すHISASHI、
相変わらずヘドバンに夢中のJIRO。
頭の線が切れそうなほど大きな声をあげてジャンプしつづける客席。
今まで味わったことがないほどの大盛り上がりの中、特効の「バーン」という大音響がしてライブは終了した。
すぐさまアンコールの声があがった。
会場をうめつくした15000人がいっせいにGLAYを呼ぶ声はメンバーに聞こえたのかな?
ライブが終わって1日以上たった今でも、耳鳴りがする。
私の席がスピーカから近かったからとか、
ものすごくいいライブで今でも興奮状態にあるからとか、
理由はいろいろあるかもしれないけど、そんなのを差っぴいても
「GLAY+15000人のファン」で一緒にうたった「生きてく強さ」には「感動」以上の何かがあった。
HEAVY GAUGE
FATSOUNDS
COME ON!
彼女の"Modern・・・"
Young oh!oh!
生きがい
ここではない、どこかへ
新曲(とまどい)
HAPPINESS
MERMAID
LEVEL DEVIL
サバイバル
誘惑
Will Be King
summer FM
生きてく強さ
SHUTTER SPEEDSのテーマ
ACID HEAD
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